2025年8月1日金曜日

「TOKYO MER~走る緊急救命室~」とな

青雲会病院の職場体験学習ってのが毎年8月始めの土曜日にあって、コロナ時期は休止していたが、昨年、6年ぶりに復活していた。例年なら会の最初に私が「チーム医療」についてスライドでスピーチをするはずが、「今年は10分程度で挨拶がてらお願いします」という。これ、内容を相当いじらないといけないってことだ。そこで医療界に携わる者としての心構えと医療職の紹介を中心に内容を変えた。

スライドをほぼ全面的に作り変えする必要があり、そのストレスがここ1週間ほどずっと続いていた。今回は医療ドラマに出てくる医療職を上げてみようと思い立ち、ネットで検索すると10も20も出てきてあまりの多さにちょっと辟易するくらいだった。本当に最近はどこかの局で医療ドラマをやっていて、命が掛かっている場面が多くドラマには適しているんだろう。

ネットでドラマ関連のチェックをしていると、TVでTBS系放送で「TOKYO MER~走る緊急救命室~」ってのをやっていた。このドラマ、これまで見たことなかったが検索にも出てきていた。主演は鈴木亮平で救急医療がテーマなんだとタイトルからすぐに分かるが、なんだかえらく金が掛かっている設定で救急医療をやっていた。びっくりしたのが胸部大動脈瘤の血管内ステントグラフト治療をレントゲン下で素早く治療しているシーンがあって、私はてっきり大病院の手術室でやっているものと思っていた。いや、スライド作りしながらのチラ見だったので場況をよく理解してなかったんだ。まさか、大型のMERという救急車内でやっているとは。そもそもMERってのがオペ室を搭載した大型車両のことで「待っているだけじゃ、助けられない命がある」との理念のもとに作られたものだそうだ。ほんとにそんなのあるのか?
さらに登場人物の一人が「ステントグラフトの留置を5分で終えるとは・・」とつぶやいていたが、そんなまさか、いくら早く出来たとしても5分でその手技が終えられるって現実にはあり得ない(ハズ)。そして通常のドラマにしては放送時間が長いなと思って調べたら、劇場版で元のドラマは2021年、劇場版は2023年に公開され興行収入45.3億円という大ヒットを記録したものだった。だから横浜の高層ビル内で大爆破が起きたりしてえらい金が掛かっていると思ったわ。

でも明日のスピーチにはこのドラマを冒頭に持っていこう。50名くらいの高校生が参加するそうだから私同様見ている学生がきっといるはずだ。え、この「TOKYO MER」の劇場版第2弾が今日から公開されているじゃん。「TOKYO MER 走る緊急救命室 ー南海ミッションー」だって。
諏訪之瀬島が大噴火して島民79名が孤立しそれをフェリー形式のMERが救助に向かうという。諏訪之瀬島は現実に79名の島民がいる。現に火山活動が活発であり得る話だわ。第1弾の映画も次から次に事故が起きて主人公たちに困難が降り掛かって来ていた。私はスライド作りがあるのでじっくりは見られなかったが、そのハラハラぶりが人気なんだろう。でも、そもそもMERって現実には作られていないことも分かった。だいたいが医療ドラマって救急や外科のドクターが主人公が多い。でも現実には老人相手の内科患者が圧倒的に多い。明日のスピーチではそこのところもチクッと指摘はしておこうか。

そしてこの後、お決まりのぐうすかタイムが来て、未完成のまま翌日未明を迎えるのだった。

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