2024年8月9日金曜日

大逆転劇の準決勝

パリオリンピックの日本選手団はこのところレスリングが大活躍だ。毎日のように準決勝で勝ち、翌日の決勝戦に進出している。地上波での放送がほとんどないが私は未明のBSで毎日視聴していた。男子フリーの樋口黎が優勝したし、今夜準決勝も男女ともに勝ち明日の決勝へ進出出来た。

その女子の元木咲良の準決勝がすごかった。ともにそれまでともに相手に1ポイントも与えない強さで勝ち上がった者同士の対戦で、元木はノルウェーの黒人選手ブレンに後半タックルを決められ2ー6の劣勢になった。ポイントへの抗議(チャレンジ)も失敗しこれでさらに1ポイント失い2ー7と敗戦濃厚となった。しかしここからブレンが勝負を決めに行ったように見えたところ、それが逆転の反り投げとなり+4点、しかもそのチャンスを逃さずフォール勝ちを収めた。あっという間の大逆転劇だった↓動画。直後の2人の様子に呆然とし少し泣き顔のブレン。
勝負のあやだよなぁ。これが2ポイント差ぐらいだったらブレンもあんな外掛けなんかしなかっただろう。あの点差だったらブレンは防御しつつ時間をうまく使えばおそらく元木には逆転できるチャンスはなかった。5ポイント差もあるし勝てるという気持ちに隙が生じた。あの反り投げは元木の父親がグレコローマンの元オリンピック選手だったから習っていたのかと思ったが、練習でもやったことがなかったそうだ。これにはSNSでも昭和の大相撲ファンだろうか「北の富士の外掛けをうっちゃった先代貴ノ花ばりの脅威の腰の粘り勝ち」との感想もあったとか。

元木は「神様が助けてくれたのかな」「神様は2回も助けてくれないと思うので決勝は実力で勝つ」という試合後のコメントを出し、なかなかの名言だった。

この後は男子サッカーの決勝、スペイン対フランスを前半の終わりから見ていた。3ー1とスペインリードのところ大声援をバックに後半フランスが追い上げアディショナルタイムに3ー3とフランスが追いつき延長に。しかしここからスペインが地力を出し1点入れるともう後がないフランスが前掛かりになりカウンターでスペインがまた点を入れ5ー3で勝負あり。いい試合だった。それはいいが結局ほとんど寝ずに明け方を迎えることになったのだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿