阿部一二三がよく攻めて相手のガバは3分11秒で先に指導二つを浴び、その後も終始、阿部が攻め立てる展開が続いたが、なかなか3枚目の指導が提示されなかった。これが指導一つでそこで試合終了という場面でなければきっと出されていたと思う。ただ、あの状況で普段通り指導を出せるかというとものすごい心理的プレッシャーでそれは難しいだろう。指導でも勝てば日本が金メダルだから嬉しいが、審判にはフランスだけでなく多くの柔道ファンから非難ごうごうとなるに違いない。「技で決着付けてくれよ」とか「お前は日本に買収されたのか」ってね。
私は誰も言わないけれど団体フランスの決勝に出てきた選手らが全員黒人だったことを指摘しておきたい。同じ体重でも黒人の持つ筋肉量、パワー、スピードはもともと白人、黄色人種より勝っている。陸上の100m走を見ても決勝に出てくるのは黒人かその血を引いた選手ばかりだ。そういった素質にも恵まれた選手らがフランスでは日本の何倍もいる広い柔道選手層の中から出てくる。技術も磨かれればそりゃ強くもなるわ。最後のデジタルルーレットは私はイカサマとかは思わなかった。日本は村尾三四郎か角田夏実に当たれば金、それ以外が当たれば厳しかったし、リネールだとほぼ勝てる要素はなかった。それが+90kgで止まって「あ〜あ」だったよ。優勝するには阿部一二三で勝つしかなかったってことだ。イカサマだとかどうのこうの言うだけアホらしい。日本は女子重量級の素根輝が負傷欠場になったためもっと柔軟に決勝に出す選手を組めなかった不運もあったが、運も実力のうちっていうじゃない。どっちに転んでも金メダルにふさわしいチームであったが今回はフランスに運も味方したってことだ。
しかし斉藤立は団体戦で3回負け、個人戦でも準決勝で負け3位決定戦で負け、計5回も負けた。これだけオリンピックで負け試合をするって実は難しい。普通は1回負けて終わり。敗者復活戦に出てまた負けての2回がせいぜいだ。団体戦も3回も負けるのはなかなかない。ある意味すごい記録だぜ、立(たつる)よ〜(‾□‾;)。
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