2022年4月18日月曜日

対オマルさん、最後の対戦てかっ

朝礼が終わってすぐに入った情報が「東洋Drがコロナに感染したんだって」というものだった。昨日、別の病院で判定が出たんだとか。彼は先週金曜日は当院勤務だった。内視鏡担当だったので接触した可能性のある職員は全員PCRを調べたが誰も感染者は出なかった(私は接触しておらず)。ま、内視鏡室では私たちはN95マスクでずっと検査しているし、東洋Drは金曜午後から病院を離れているので潜伏期からいっても院内に拡がる可能性は低いな。喉が痛いくらいで割に元気だそうだ。最近のコロナの典型的パターンやね。

オマルさんが明日とうとう退院ということで仕事が終わって最後の囲碁対戦をした。手合いは互先で今回はオマルさんが黒番を持った。オマルさんは先番ではいつも2連星だ。私はせっかくだから最低一隅は星以外を打つ。その方が勉強にもなると思っているのでね。

オマルさんは石同士の戦いになると力が強い。しかしこれまで何十回も打ってきて明らかな欠点にも私は気がついている。それはとにかく石を捨てたがらないというところだ。格下の私から見ても「よくそんな石を捨てず逃げ出すなぁ」と思うことが多い。だからその癖を利用し、取るぞ取るぞと打ちつつ、実はその背後で地を稼ぐようにしたり、2つの石を両にらみで攻めていくと結局どっちか一方が取れて得することが多い。今日はその後者のパターンが上手くハマった。私が白番で黒のオマルさんはピンク丸の2つの黒石一団を助けようとしている↓。こうなる前に小さく捨てていれば良かったのにーと私なんか思うのだが・・。

ここでピンク矢印の白一間飛びが当然の一手だ。これが打てて左右どちらかの黒石が取れると思った。
左の黒石はどうにか逃げ出せたが、その間に右の黒石は白に囲まれトラレ↓。これでほぼ勝負は決まった。
この後はオマルさんの逆転を狙う手だけに注意して打ち進め14目(コミを入れて20目半)の大差で勝利した。わはは!だがこれでも8勝10敗とまだ負け越しているんだ。90歳過ぎているのに2時間もずっと考え続けられ、しかも勝ち越すなんてすごい。

実はオマルさん、今回の退院は自宅へではなくて病院隣接の老健「青雲荘」へ入所するんだ。それならまた時間がある時に対戦が出来る。オマルさんは今や私の良き碁敵(ごがたき)、まだまだお相手してもらいまっせ!

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