2021年6月30日水曜日

「私、チキンなんです」

外来の西友Nsに例の頸がんワクチンがその後どうなったか尋ねてみた。するとー。

「先生、実はまだ打たせてないんです」「え、なぜ?」「私が・・チキンなんです。相談した小児科のスタッフにあんな風に言われて」と6月17日の「こてる日記」に書いたように、未だ無理解の医療機関もあるため、彼女のように迷って逡巡している親もいるのだ。私は「何を迷う必要がある。自分の娘の身体を守る気があれば今のうちに打たすべきだろう。副反応、副作用なんて気にする必要はない!」と半ば叱りつけるように言った。そして、その無理解小児科クリニックはどうも頸がんワクチン接種をしたことがないようで、「そんなところよりちゃんとやってくれるところがあるはずだ。あちこち電話してみなさい」と。

そんなこんなで後で聞いたところ、同じ市内の別の小児科クリニックでは「(頸がんワクチン)接種はやっていますよ。いろいろ言われてますけどアメリカなどでは接種も多く特に副反応の問題はないですよ」ときちんと答えてくれたそうだ。それで来週予約を済ませたという。西友Nsに「背中を押してくれてありがとうございます」と言われたよ。頸がんワクチンは3回接種する必要があり接種するワクチンにも違いがあるが1回1万5千円以上し合計5万近くかかる。しかし現在小学6年から高校1年までなら国からの公費負担があり、タダで接種できる。こんなん受けないでどうする。

いやはや、あれだけきちんと説明してあげても冷静に判断できない、迷わせてしまうこのワクチン問題は根が深い。若くして毎年2800人もの女性が亡くならないようにもっと積極的に接種を進めていくべきだろう。


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