2021年6月7日月曜日

おかしなMBS

またコロナワクチンの話なのだが、ある関西地方の73歳の女性が接種から数時間後に急死し、遺族となった夫は「(原因は)それ(ワクチン)しかない」と語っているということだ。取材したMBS(毎日放送)の記事をほぼそのまま載せてみる。

5月28日、神戸市に住む73歳の女性は、かかりつけの病院で夫と一緒にファイザー製のワクチンを接種しました。女性は15年前から糖尿病の持病がありましたが、当日の体調に特に問題は無く、午後4時半ごろに接種を受けた後、30分ほど病院で待機して、帰宅したといいます。しかし、その後・・

 (死亡した女性の夫)
 「テレビを見て、午後7時すぎくらいですかね。胸が痛いから先に休むねと。それが最期の言葉でしたね」

 呼吸が一気に荒くなるなど女性の容体は急変して、救急搬送されましたが、病院に着いた時にはすでに心肺停止状態で、午後8時すぎに亡くなりました。ワクチンを受けてわずか3時間半あまり、突然の別れでした。

 (死亡した女性の夫)
 「どこかが調子悪くてという話であればわかりますが、何もない状態でほんとにすぐでしたので。時間が経つにつれて、考えたらもうそれ(ワクチン)しかないじゃないですか、消去法で言ったらそれしかないですよね」

 女性にワクチンを接種したかかりつけ病院の主治医は…

 (女性のかかりつけ医)
 「お元気な状態で帰られたので問題なかったなと。びっくりしました本当に。えっという感じでした。(Qワクチン接種が関係していると思われましたか?)思ったか、思わなかったかでいえば、それは思いましたね。だって日常生活の中で、それまでとその日と唯一違っていたところでいうと、“ワクチンを打ったか打っていなかったか”だけなので」

 実は国内でワクチン接種後に少なくとも196人が死亡しています。副反応を検討する厚生労働省の専門部会は、分析を行った139人について、『ワクチンとの因果関係が評価できない』としていて、これまでに死亡との関連性を認めた例はありません。多くの遺族が解剖を希望せず、詳細な検査ができないことや、たとえ解剖しても因果関係の特定は難しいからです。厚生労働省の資料にも亡くなった女性とみられる記載があり、死亡原因については“評価中”となっています。


(死亡した女性の夫)
 「政府が一生懸命やっているのはよくわかるんですけど。(因果関係を)つまびらかにする必要がある、誰でも打ちなさいということではないというふうに私は思います」

 政府が加速させるワクチン接種。接種との関連が不明のまま亡くなる人がいることも事実です。

みなさんはこの記事を読んでどう思われるだろうか。「やっぱりワクチンって怖い」と思われただろうか。不幸にも亡くなられたケースなので非常に書きづらいが、一読しただけで「このケースをワクチンと結びつけるのは短絡すぎる」と私には思える。ワクチンの副反応で一番怖いのはアナフィラキシーショックだが、このケースのように3時間半後にその症状が出るというのはあり得ない。私は5月7日のこてる日記でこう書いている。ワクチン打ったその日に心筋梗塞を起こす人もきっといるはずだ。」と。上記のケースがまさにそれに当てはまる可能性が高い。15年前からの糖尿病、胸痛、急な呼吸困難など急性心筋梗塞とみて何ら不自然な点はない。しかしーだ。ある種悪意をもった観点から見れば「ワクチン打ったか打たなかったかだけがその日は違っていた」となる。心筋梗塞で亡くなった場合、周囲の人は「さっきまで元気だったのに」と言われることが多い。遺族に至っては「あの日私が何々したから」とか自分を責める人もいる。そんな時、ワクチンに原因を求めたくなる気持ちは分からないでもない。

しかし、日本では1日にどのくらいの人が亡くなっているかみなさんは知っているだろうか。ちゃんとしたデータがあって、がんで968人、心疾患で518人、脳血管障害で338人だ(厚労省による)。心疾患でいえば500人以上のうち大部分を高齢者が占めるはずだ。500人もいればその日にワクチン接種を受けた人も1人や2人はいるだろう。ワクチン打とうが打つまいが亡くなっていた思われるケースを、敢えて結びつけて「政府が加速させるワクチン接種」と書くマスコミに何らかの意図を感じないか?

ワクチン接種についてはどんどん加速して欲しい。それがこのコロナ禍を終息させるもっとも有効な方法なのだ。昨日の週刊現代といい今日のMBSといい、一見まともなことを言っているようでおかしな主張をしているマスゴミも多いんだと実感するわ。

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