2021年4月28日水曜日

「両手で投げるんですか。左が有利な時もありますからね」「は?」

水曜日って自分は外来と午後の救急ピッチ当番があるため忙しくなる日が多い。今日はおまけに検査担当でもないのに大腸内視鏡を2件も入れていた。

昼過ぎに加治木の某クリニックから腹痛の精査目的で高齢女性の患者依頼があって採血と腹部CTを指示した。そのうち「大腸内視鏡はいつできますか」と内視鏡室からの確認も来るし一般外来患者もちょくちょく来る。そこにまた加治木の別のクリニックからも患者紹介をしたいという電話が来ていると事務から連絡があった。いつもなら自分が電話に出て病状を聞き受け入れOKとなるが「すまん、ちょっと今は対応出来ないと断ってくれ」と頼んだ。この断るのは心苦しいものなのだが、CT結果待ちの高齢女性に重症感があって今回はそうした。で、それがやはり正解だった。

腹腔内にフリーエアといって胃や十二指腸、腸管などから漏れ出た空気のたまりの所見がはっきりあった。これは重大な所見で放置しておくと死に至る可能性が高い危険なサインなのだ。その患者さんは鹿児島市内の病院に救急搬送依頼を画策した。その準備でもう大腸内視鏡や別の患者さんを診察する余裕はない。市内の病院もすぐに受け入れてくれ助かった。

そこでようやく大腸内視鏡だ。2日前に下血があった人だが、今度はきちんと下剤で腸管をきれいにして観察した。しかし出血源となるような所見はない。そこで上部消化管内視鏡(胃カメラ)をまたやることにした。ちょっと気になる所見があって見直してみると毛細血管の集合からじわじわ出血がありそこが出血源だった。前回は血は止まっていてそれが出血源とは思えなかった。内視鏡医もけっこう見逃しやすい所見で出血しているシーンでないとなかなか出血源とは思えない。今回はわざとジェット水流を掛けて出血しやすくしたのではっきり分かった。APC(アルゴンプラズマ止血)で止血処置し治療完了だ。気がつけばとうに就業時刻は過ぎていたけれど、原因が判明し治療まで出来たので満足だった。

そんな中、LINEに懐かしい人からメールが来ていた。東海地方に転勤したタシケントMRからだ。赤ちゃんの写真とボウリングのスコア表の写真が付いていた。

「ご無沙汰しております!3人目についに男の子生まれました!久しぶりにボウリングいきましたが、なかなかもう一つ成長がないです…😅」

ほう、いいねえ。女子、女子と来たから待望の男子かぁ。ボウリングは私と同じで一人で行ったらしい。え、183、182、147、147と来て最後は204って久しぶりにしちゃ結構いいじゃん。彼と練習をしたのは10年以上も前で7、8年は続いた。やはり年季が入っている。

私は「最近は私もコロナで一人練習ばっかしです。ちなみに両手投げで練習していますが、この前遂に200アップ出しました。また連絡してね!」と返信した。すると、「両手投げですか!全く考えてなかったです!確かに、左が有利な時もありそうですね!サンシさんとかそうですもんね!」その後も「・・私はスペアボール新しいやつ欲しいです・・左投げる感覚が掴むまで難しそうですね!」とあったので、彼はなにかしら勘違いしていると思って「ちょっと勘違い?両手投げは右腕で投げるよ」と送ったら「あー!そっちですね!両手投げですね!左と右と同じように投げれるように練習中かと勘違いしてました!😅」だってさ。彼には4月26日のこてる日記をぜひ見てもらいネ!

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