2019年9月15日日曜日

リバサイシ君の災難

今日は久々の日曜当番医担当だった。カワゼンDrと二人でするのでそこまでバタバタはしないが普通の日直よりはずっと忙しい。

次々に新患が来る中、午前に某30才代男性を診察していた。私に付いている看護師はリバサイシ君だった。きびきび働いて優秀な看護師である。ところが診察中、その某男性患者は背後にいるリバサイシ君をきっと睨み「済みません、あなたちょっと出ていってくれませんか」と不快そうに言ったのだ。いったいどうしたのか。言われるままリバサイシ君は診察室を出ていった。診察が終わり急性胃腸炎でしょうと処方を出したところで、その男性は「さっきの人は看護師ですか」と切り出し「後ろにいてちょろちょろ動いてなんなんだと思いましたよ」と不愉快になった理由を話した。私は「ええ、男性の看護師ですよ」と答えたがいったいどの辺りが良くなかったのか理解出来なかった。青雲会病院は女性看護師は今時珍しくナースキャップを被っているので間違いなく看護師と分かるが男性は白衣を着ていても看護師か検査技師か薬剤師かはたまたリハビリスタッフかは分かりづらい。よく見ればネームをぶら下げていてそこにちゃんと看護師と書いているのだけどね。

午前の外来が終わる頃、リバサイシ君にそのことに触れると、「ショックでした。あんなことを言われたのは初めてだったので。でも何か僕、悪いことしました?」と言う。「いや、特に変なことはしていなかった。患者の後ろにいて私の問診の時に確か相づちを打ったくらいかな」となると何が気にくわなかったのだろう。背後にいるのが許せないって?お前はゴルゴ13かぁ。

患者の方がやや変わったキャラだったのかも。半日で約50名の新患がやって来る。そんなこともあるよとリバサイシ君を慰めたのだった。

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