2019年9月11日水曜日

新体育館、西口案撤回

南日本新聞朝刊のトップに「県新体育館 中央駅西口を断念 知事表明 道路混雑懸念強く」とあった。おー、良かった。三反園知事が表明して以来、反対意見が相次ぎ私もカールも大反対で、下鶴隆央議員を積極的に応援するきっかけにもなった案件だった。なぜ反対なのか。まずは中央駅西口を20年以上利用し続けている身からしたらムダな交通渋滞が必至で迷惑被るということ、その点をみんなが指摘したら「車で来ないで」という対策案に呆れたことだった。みんなバスや電車で行くのか?車が利用出来ない施設は不便そのもの。便利に思うのは新幹線でやって来て新幹線で帰る県外などごく一部の人だけだろう。

下鶴隆央議員も自身のFacebookで昨日この一件を早速アップしていた。「私含め何人かの議員は中央駅西口案の問題を指摘し続けてきましたが、今回撤回を表明したことは歓迎したいと思います」とあって、これまでの県の表明がいかに欺瞞に満ちたものだったかを現地視察して分かりやすく指摘している。

<とにかく狭すぎる!だから駐車場も渋滞も解決できない>
今回の候補地は県有地10,000㎡ + 日本郵便5,700㎡ = 15,700㎡というもの。しかし近年整備された体育館の中では非常に狭いのです。

昨年6月議会で指摘すると県は「大阪府立体育館はもっと狭い敷地でやってる」とのこと。そこで直後に視察へ。そもそもキャパ小さいし、普段やっているのは小中学校や専門学校の運動会、そしてママさんバレー。県が目指す「8,000席で全国大会やコンサート誘致」には程遠いものでした。

そして駅前に整備した事例「高崎アリーナ」。こちらも昨年11月に視察へ。敷地面積は候補地の1.5倍(22,000㎡)で、県計画半分の4,000席。なお駐車場は県計画の1.5倍持ってます。。いかに今回の狭い候補地に8,000席のアリーナを作ることが無理かという話です。

さらに続けて、

<あまりに杜撰すぎた中央駅西口案>
昨年6月議会で知事が表明した直後から「渋滞」「駐車場問題」など疑問が噴出しました。本来であればこれらの問題に対する解決案とセットで提案すべきでしたが県は「公共交通で来て」「貸切バス乗降場だけは作る」のみ。疑問の払拭には至りませんでした。

<知事「早く作る必要がある」→結局1年以上浪費。。>
知事は本日撤回表明の理由として「早く作る必要がある」「中央駅西口は賛否両論あり意見集約に時間がかかる」ことを挙げています。しかし最初から新体育館に必要な要素を出し、数候補地を比べていればこうならなかったはず。結局1年以上浪費。

特に「(あの)大阪府立体育館(ですら)もっと狭い敷地でやっている」という答弁は詭弁に過ぎないってことがよく分かる。大阪府はママさんバレー用の体育館だったのだ。この県の釈明のおかしさは子どもでも分かる。マスコミもそこを指摘して県民に分かりやすく説明すべきだったろう。今回は報道の役目をはたしていない。何か県知事に忖度する理由でもあったのだろうか。下鶴議員Facebookへの書き込みには「西口案では、バレーボールコートは、田の字型でしか配置できない、全国大会は開催できない規模の体育館しか出来ないのに!そんな役立たずの体育館は無駄でしただけの話」など分かっている人には当たり前の事実もあった。

もし単なる思いつきや何かの利権でこの西口案を出していたのなら、三反園知事には今後厳しい目を向けて行かねばならないだろう。

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