2017年2月21日火曜日

仁井谷さん

深夜、TVを見ていたら「あの天才その後追跡」とかいうTV東京系の再放送番組をやっていた。その中に仁井谷正充(にいたに・まさみつ)というゲーム業界のおじさんが出ていた。私は全く知らない人で、ゲーム業界では有名人だったようでコンパイルという会社を興しあの有名な「ぷよぷよ」を作り年商70億円まで成長させたが・・という前振りがあった。

で、現在はというと家賃5万円のアパートに一人住まい、自炊で部屋の中は少しゴミもたまりパソコンが設置され一人でゲームを作っていた。会社は成長したがいろんなアイデアがあったようで特に「ぷよぷよランド」というディズニーランドみたいなレジャー施設を計画し社員を倍増させたはいいが業績振るわずとなれば当然資金がショートし倒産してしまった。借金は自身が背負っており当然自己破産をした。それから10数年以上経過し密かにゲームでまた一旗上げたい情熱はあったようだ。

で、2016年11月にニンテンドー3DS用の新作を出せることになった。そのゲームというのがタイトル「にょきにょき」。笑ってしまったぜ。この人本当に「天才」なの?そもそも「ぷよぷよ」もテトリスを応用したものだし、1980年代の「ザナック」というシューティングゲームも有名な「ゼビウス」にヒントを得て作られたものだという。そして満を持して出したのが見るからに「ぷよぷよ」の改良版「にょきにょき(ぷっ)」。本当のゲーム製作の天才ならもっと斬新な誰も見たことないものが作れるはずでしょ。特許じゃなく実用新案タイプの人だ。

ただ会社経営も突っ走り過ぎて破綻させてしまうところはある意味”天才”らしくはある。こんな暴走気味の経営感覚のないゲームおたく社長をうまく抑える実務者がいないとその会社は相当にヤバいってことだ。知らずにあるいは勘違いしてこの会社に入った連中は大変やったろうな。でもこの仁井谷さん、社長のころよりはなんだか一皮も二皮も剥けて妙に親しみやすいおっさんになっているのは良かった。責任は自分で取ったというところがまたゲームを世に出せた理由じゃないかな。うまくいくことを祈ろう。

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