2017年2月15日水曜日

インフルはまだ続く

この間の日曜当番医はインフルエンザやその疑い患者が多くて忙しかったらしい。検査でインフルエンザ判明した人だけでも35人いたとか。大部分はインフルエンザA型でB型は2人だけだった。その中の一人が外来のずっしりNsだった。これにはみんな大笑いした。というのも彼女、先月A型に罹って休んでいたからだ。1シーズンに2回AとB両方のインフルエンザに罹ることもあるとは聞くが実際にその経験者に出会うのは初めてだった。今日、仕事に復帰していた。思ったより元気そうで、聞けばBよりAがきつかったとか。土曜から調子悪く、日曜の朝に悪寒と倦怠感で「あ、これはインフルエンザだ」と経験者らしい判断で病院に出向いた。周囲は「まさかね、でも念のためね」とお鼻に検査棒をぐりぐりしたら今度はBだったという。次はCかしら?あは、インフルエンザには実はC型もあるのだが5才以下の子どもに罹り普通の風邪なみの症状でしかも一度罹ると終生免疫が出来るため臨床上は問題になることはまずない。これで終わりにしよう。

今日は当直だ。夕方、4階病棟に上がったらなにやら看護師らががやついている。415号室の発熱患者からインフルエンザA型が出たらしい。問題は4人いるうち3人も発熱していてほとんど寝たきりの患者だということ。急いで残りの3人(うち2人が発熱)も調べなきゃ、だった。私は即「その熱はインフルエンザ濃厚だ。タミフル投与かラピアクタ点滴をさせよう」と主治医がそれぞれ違っているも指示を出した。インフルエンザの結果が例え陰性でも発病の可能性があるし蔓延を防がねばならない。電カル見るとクニンダDrは受け持ち患者の発熱には気付いていたが別の感染症を考えていてインフルエンザのチェックはしていなかった。もし同室の他患者が2人も発熱していると聞けば真っ先に疑ったはずだ。

そのあと病棟を回っていたら連絡が来た。3人の発熱患者全員からインフルエンザA型が出たと。うう、やっぱり。発熱がなかった人からは出なかったがその人は即別部屋に移動させ、タミフルの予防投与処方し、その1床は使用禁止にした。夜間の救急受け入れを思えば残しておきたいが感染症管理の上からは致し方ない。

いやいや、そろそろピークは過ぎるかと思っていたがまだまだインフルエンザ余波は続いている。

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