2025年6月26日木曜日

雨のせいだけじゃないはずよ

ドジャース対ロッキーズは山本由伸が先発で投げて実にいい投球だった。5回まで投げて打たれたヒットは1本のみ。投球数も多くなく上手く行けば完封も狙えるほど。しかし相手投手のドーランダーという若手も速球に力がありドジャース打線も打ち崩せない。だいたい山本が投げるときはなぜかドジャース打線は振るわない。6月は3連敗しているが投球内容自体はそんなに悪くないんだ。

で、6回に入ってドジャースは大谷がチーム2本目のヒットをようやく放ち、2死にはなったがランナー二・三塁のチャンスを迎えていた。そこで左のマンシーが打席に入った。ここ最近はマンシー、調子良くてホームランもよく打っている。ところが突然、画面が外野方面の真っ黒い雨雲を映し出した。うん?と思った。すぐに画面は投手対打者の画面に戻ったが、どうやら雨が降り出しそうで実際に降り始めた。マンシーは2ストライクまで追い込まれ、速球に対しファールでねばっていた。さらに雨は急速に大粒になり画面からも雨粒がはっきり見えるほどになっていた。観客も席を離れ始め、ちょっと野球をする雰囲気ではなくなっていた。しかし2アウト2ストライクの場面で試合を中断させるのはなんとも味が悪い。あと1球でこの回の決着は付きそうだったし、試合続行させた審判の判断に異論はなかった。
で、ドーランダーの投げた速球にマンシーは高々と内野ポップフライを打ち上げた。あー、こりゃダメだ。相手セカンドがオーライって腕を広げ捕球態勢に入っていた。だめだったかーと思って画面を見ていると、あれ?あれ!セカンドがキョロキョロし始めた。
大粒の雨に紛れて球が見えなくなったようだ。これは・・ファーストも動揺していて球を見つけられずにいると、そのすぐそばにポトンとボールが落ちた。マンシーは一塁にすでに到達し大谷ら走者2人はホームインし、なんとドジャースがラッキーな2点を先制した。
そして試合はここで雨天中断。私もしばらくどうなるのかとチェックを入れたがなかなか試合は再開しない。1時間待ってもまだだった。こんな時には先発ピッチャーはもう試合再開されても投げないのがメジャー流だ。いったん体が冷えて再び動かすと筋肉に負担が大きいのだろう。1時間28分後に試合再開されたが山本もドーランダーももう投げなかった。

で、結局そのラッキーな得点がきっかけでドジャースは得点をその後も重ね8対1で勝ってしまった。山本は5回を投げきっていたので勝ち投手となった。可哀想だったのはドーランダーだった。内容では山本と全く五分。速球では優っていたくらいだったのに。

しかし、何て言うんだろう。偶然やラッキーが確かにドジャースに味方したけれどドジャースってチームやはり隙がないのよ。もしかしてロッキーズに同様のラッキーがあったとしてもそれを活かしきって勝ちにつなげられない可能性が高かった気がした。この時点でロッキーズは18勝62敗という負けの記録を作りそうなくらい弱いチームだ。運やツキは平等にやって来るがそれを活かしきれないチーム状況なんだと思う。これって大谷がいたときのエンゼルスがそんなチームだった。私は毎回観戦するたびにイライラしていたもん。大谷はいいけどチームは負けってパターンが多くてさ。「大谷は活躍しました、なおエンゼルスは負けました」の「なおエ」って言葉も生まれたくらいだ。

いや、大谷はドジャースに行って大正解だった。珠玉の才能もそれを活かせる場にいないと輝きも半減だ。ロッキーズには不運なシーンを見てそんなことを私は思っていた。

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