日曜の今日は朝から夕方まで病院日直だった。と言っても当番医ではなかったのでさほど忙しくなかったのは幸いだ。近隣の訪問診療専門のクリニックから救急入院依頼があって入院させたくらいか。
だからドジャース対クリーブランド・ガーディアンズ(以前はインディアンス)戦もSPOTVNOWでゆっくり観戦出来た。大谷は全く打てず走れずだったがドジャースは1回裏に大量6点を先制したのが大きく、結局7ー2で勝利した。昨日は大谷はホームランも打ち活躍したがチームは負け、今日は大谷は活躍出来なかったがチームは勝った。理想は当然大谷が活躍しチームが勝つことだ。ただ今はどちらかと言えば前者を望むかな。まずここまで来たら絶対にホームラン50本、盗塁50個の前人未踏の50ー50は達成して欲しい。来年以降は投手も兼任するのでほぼ困難な数字で今後もなかなか出ない偉業だからだ。
私がメジャーリーグに関心を持ち始めたのは1988年の半年間の沖縄出張の時だった。ファミリースタジアム’87というファミコンゲームに熱中し昼休みや仕事終わりに出張仲間のグッドリバDr、カピバラDrなど対戦したものだった。そこに出てくるメジャーリーガーズというチームを使うのが楽しくて、「かんせこ」「まくが」「ぐいん」「すとろう」「ぱけと」「おすみす」などの攻撃陣に投手は「らいあん」「ばれん」などがいてそら強かった。それに先輩のお通じDrが野球大好き、メジャーリーグにも精通していて、モデルになった選手が「ホセ・カンセコ」「マーク・マグワイア」「トニー・グイン」「ダリル・ストロベリー」「カービー・パケット」「オジー・スミス」「ノーラン・ライアン」「フェルナンド・バレンズエラ」などと教えてくれ、ちょうどNHKBSでメジャーリーグの放送も始まったころ(1987年から)でもあり俄然興味を持ったのだった。メジャーリーグオタクでSPOTVNOWでは解説もしている福島良一さんの書いた講談社現代新書「大リーグ物語(1991年)」を買ったり、東京出張に行った際にメジャーリーグオールスターと巨人の試合(1992年10月30日)を観戦したこともあった。ちなみにこの時の試合で巨人は元阪神のセシル・フィルダー(タイガース)やケン・グリフィー・ジュニア(マリナーズ)に特大ホームランを浴び、打線は同年18勝を挙げたロジャー・クレメンス(レッドソックス)に完璧に抑え込まれ、ヒットはベテラン篠塚の一本のみ、長嶋采配もヒットエンドランを出したくらい(しかも決まらず)で、結果は11ー0の惨敗だった。さすがメジャーリーグと私はそのすごさを体感したものだ。唯一の見所は長嶋が2度目の巨人監督になり12年ぶりにユニフォームを着るということだったらしくそっちが話題になっていた。私なんぞ野球は監督じゃない選手なのにーと日本の野球マスコミの態度に呆れたのだった。
話を元に戻すと、1988年にカンセコがホームラン40本盗塁40個を達成した時に史上初めてと話題になったのは覚えている。その後何人かが達成し今年大谷が6人目の達成者となった。一般的に、40本のホームランを打てるパワーのある選手は40個の盗塁に必要なスピードを持っておらず、その逆もまた同様だ。同一シーズンでなくても40ホームランと40盗塁を両方達成した選手はそれほどおらず、大谷がいかに傑出した才能の持ち主かということで、それが50ー50となればどんだけすごいんだってことだ。開幕当初、私は大谷には三冠王が出来ればいいなと思っていたが、現在打率はかなり落ちて.290ちょっとなので三冠王は難しく、ホームラン王(これはほぼ確実)と打点王(現在1位2位を行ったり来たり)、そして50ー50を達成し、ぜひナ・リーグのMVPを取って欲しいと願っている。
こんな夢のある記録を狙う大谷とメジャーリーグは今や日本プロ野球より面白く、日本球界も大谷とまでは言わないが、ワクワクさせてくれる選手が出て来て欲しいものである。
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