一昨日の外来業務も救急車多くて忙しかったが、今日の外来はそれを上回る忙しさだった。だいたいさー、病床数100床を越えるような病院の院長先生様ってそんなに患者も受けもたないし、病院全体を俯瞰して管理する役目の方が大きいんじゃないの。でも、私の場合週2回外来をするのはいいとして、今日なんか4人を入院させ、1人は紹介の大腸憩室炎でまあありがちなケースだったが、残り3人は結構な重症患者だった。さらに加治木の某病院から入院患者依頼の連絡があるも「もう診られない」と詳細は聞かず断った。仕方ない。その4人の入院指示を12時から13時40分の間に立て続けに出す羽目になり、もうパニック寸前、ストレス過重状態。おまけに13時45分から人間ドック室で約20分のレクチャースピーチが組まれていたのだ。
いつもは必ず摂る昼食をいったんキャンセルして人間ドック室に向かった。スライドスピーチ終わって食堂に行くと幸いまだお膳は残っていた。時間が過ぎれば片付けられてしまうからこれだけはラッキーだったな。
休憩する間もなく午後は予定外の内視鏡(ERCP検査)に入った。今日は内視鏡の担当ではないけれど、入院させた患者で黄疸があって今日中に減黄処置をしなくてはならないんだ。これは青雲会病院では常勤Drがする決まりで今日は私しかいない。どうにか上手くいってERBDチューブを総胆管に留置出来た。ただ病気は胆管癌であろうと思われ黄疸はなくなっても予後は厳しい。それが終わったら下血で重症貧血の入院患者の大腸内視鏡だ。いちおう上部消化管出血かもと午前に胃カメラ指示したら全く出血はなく大腸憩室出血濃厚で私がすることになった。結果は案の定。そして出血源憩室が見つからなかったの想定内。だいたい1週間近くも下血を我慢して仕事に行くなんて・・。「最後はだるくて息も切れ切れで・・」ってそりゃ当然ですよ。世間には下血を甘く見る人もよくいる。ここは「下血があったら自己判断せずにすぐに病院受診を」と声を大にして言いたい。胃や十二指腸潰瘍の出血と大腸憩室出血はともに動脈出血ゆえに重症化しやすく危険なんだ。
で、もう一人の重症患者はこれも黄疸だったのだがどうも総胆管結石や胆管癌ぽくない。詳細は書けないが外科の処置が必要と思われた。いったん入院させ、夕方、外科の信号Drに事情を話し、明日以降外科で診てもらうことになった。やれやれ。
その後の夕方の院長室、やっと一息つけた。そのまま帰宅することも出来たが、そのまま椅子にもたれて寝入ってしまった。
帰りを急ぐと高速道路で居眠り運転しそうだ、無理することはない。ハッと気がつき、壁掛け時計を見ればちょうど19時だった。よっこらしょ、そろそろ帰ろうか・・。
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