2024年5月5日日曜日

通潤橋へ

昨日、「明日はドライブしてどこかに出かけようよ」とカールに言われた。せっかくの連休だから確かに何もしないのはもったいない。もともと新幹線の予約が取れればまた東北方面を旅行に行こうと画策していたんだ。でも近場となれば・・私は熊本か宮崎の観光地を頭に浮かべた。カールは「県内がいいかな、あんまり遠くに行って渋滞に巻き込まれてはイヤだし」と言う。うーむ、県内か。もうめぼしいドライブ先はほとんど行き尽くしているしなー。

そんな思いを巡らせて、思いついたのが熊本は通潤橋(つうじゅんきょう)だった。よく熊本のイメージ写真では目にするのだが一度も行ったことがない。ていうか、熊本のどこにあるかすら知らない。カールは「ちょっと遠いのでは・・」と少し躊躇する反応だった。でもまずは調べてみよう。

通潤橋は地図で見ると熊本のほぼ中央に位置する山都町(やまとちょう)にある。九州高速を途中で降りて向かえば1時間もかからない。

さらに詳しく調べると、通潤橋は放水をするシーンが有名なのだが、これが昼の13時から15分間毎日行われるという。しかし、農業用水路でもあるこの橋は5月の連休が終わると田植え時期になり7月まで放水は休止となるいうことも知った。ならば6日は天気予報では雨だったので今日5日はラストチャンスだ。13時の放水シーンを見るためには昼食も考慮し12時までに山都町に着けばいい。9時ごろ出れば余裕のドライブコースだ。少し迷っていたカールに「今日は通潤橋で決まり。渋滞もないと思うし大丈夫だ」と珍しく強く主張した。そして途中の一般道に霊台橋(れいだいきょう)という石橋もあってそこも見所があると高速の松橋ICで降りて向かうコースを取ることにした。

9時過ぎに出発し10時40分頃、いつも休憩を取る高速の宮原サービスエリアに立ち寄った。その後40分ほどで山間部に架かる石橋「霊台橋」に着いた。

江戸末期に村人が造った橋でなかなか立派な石橋だ。1947年というと通潤橋より少し前に完成している。上から覗くと川はまさに緑の川だった。

ここから通潤橋は20分ほどだ。橋の近くに駐車場があるのだけれど満車で入れないという。でもタイミングが合えば入れてもらえる車もあった。どこか駐めるところはないかと観光文化交流館に寄ってみて、そこから昼食出来る店をあたってみたが満席か、行列が出来ているか、臨時休業の店ばかりで、昼食を摂れない事態に陥った。カールは「コンビニでもいいよ」と言うのでファミマに寄って軽い昼食を摂り、放水の瞬間を見に行こうとまた駐車場に行くも前の車は入れたのに今回もダメだった。聞けば「役場の臨時駐車場を利用してー」と。ちょっと離れているがそこを利用するしかない。どうにか駐車し歩いて通潤橋を目指した。時計とにらめっこして計算すると少し急がないと13時を過ぎそう。私はカールを置いてきぼりにして早足で橋を目指した。

橋の下には観光客がいっぱいいた。規則を守ることを条件にお金も払えば通潤橋の上にも入ることが出来て結構そんな人たちも上にいた。↓が放水直前の通潤橋の様子。
あと10秒くらいで13時ぴったしというときに私はデジカメの動画のスイッチを押した。3秒後、ぎりぎりのタイミングで放水は始まった。良かったぁ〜、間に合ったよ〜。
この放水は本来は石管水路の内部にたまった泥や砂を除くためのものである。今は観光用としての意味合いが強いようだが、去年、橋など土木構造物としては初の国宝にも指定されるくらいだからなかなかの光景で見ものだ。近くに寄ると水しぶきで少し濡れてしまうので少し離れて写真は撮ろう。
せっかくだから面白写真も撮ろうと↓こんなこともやってみた。
完成が1854年というから170年経過しているが形は崩れおらずたいしたものだ。ちなみにこれまで橋から落ちた人はいないそうである。当時熊本は石橋造りが発達していて鹿児島の甲突川の五石橋も東京は皇居の旧眼鏡橋や日本橋、浅草橋、江戸橋なども招かれて造ったのである。

帰りは行きよりもやや北の自動車専用道路(無料)を通って高速に入り、カールに運転を頼み、仮眠を取って山江パーキングで交代し16時過ぎには帰り着いた。なかなかのいいドライブコースでみんなにもお勧めだ。おっと放水は絶対に見た方がいいから7月半ば以降がいい。事前に放水があるかないかはネットで確認してから、念のため。

2 件のコメント:

  1. ヒトミンチョ2024年5月8日 16:01

    あら~私も行きたかったです
    ずっと前行ったことがありますがあの時は
    お金を払えば放水してくれるということでした
    誰か払ってくれて見ましたけどね

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  2. おほほ、そうでしたか。

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