「ヴィンチェンツォ」で唯一ほろりとしそうになったのが主人公ヴィンチェンツォが余命幾ばくもない母親を車椅子で散歩に連れて行き、そこで母親が自分の捨てた子どもへの思いを語るシーン。お互いに親子だと認識しているはずだが表面上は弁護士と原告人の立場だ。ドラマ冒頭では母親への恨みもあったようだが、この頃には主人公は完全に母親がなぜ我が子を見捨てざるを得なかったか理解している。しかし「お母さん」とはまだ言えていない。告白を聞き、嗚咽するも必死で隠そうとするヴィンチェンツォ。この時ソン・ジュンギは役になりきって本当に泣いているとしか思えない演技だった。大ヒットした「太陽の末裔」よりこのドラマの方が役者としてはずっと良かった。
衆院選の結果が出たな。各マスコミの予想はほぼ外れていた。自民は過半数ぎりぎりだとか、立民や共産は議席を伸ばすだろうと言っていたのにそうではなかった。自民は議席減らしたが実質は勝利だ。ただ維新に多く票が流れたのは必ずしも自民を信任しない層がかなりいる証(あかし)だろう。鹿児島1区の立民川内博史は比例復活もできずに「ただの人」になってしまうのか。2区の三反園訓の当選は予想が当たったがこの人はちょっと信用がねえ。個人的には県知事時代の行政への姿勢が好きではなかった。同じく2区の松崎真琴はバリバリの共産党だから当選は無理だったろうが三反園さんが出なかったからもう少し票を伸ばしただろう。実はこの川内、三反園、松崎の3人は私は直に本人を見たことがある候補者たちだ。
川内さんは2005年9月の衆院選の選挙運動が終わった直後の9月10日土曜日夜に城山観光ホテルのバーで会っている。この日は第二内科入局同期の20周年の会があって二次会で飲んでいたところ、同期の草むらDrが知り合いだったんだろうねぇ、21時ごろに「川内を呼ぼう」と呼び出し、それにまた川内博史が日焼け顔でやって来たのにびっくりした。その日のこてる日記には「某候補(川内博史)は簡単に自分のこと、相手方の政策の矛盾点の批判などアピールしていた。何か質問は?という問いかけにトクげんDrが色々質問したのにはちょっと驚いた。一番政治とかに縁のなさそうなヤツに思えたのだが・・。それも結構食い下がってたなあ。えらいよ。私など自分の選挙区に誰が立候補してるのかつい昨日知ったばかりだった。」と書いていた。4年後、民主党は大勝し自民から政権を奪うことになる。個人的には彼には非常に良い印象があり今回の落選は惜しい。またの捲土重来を期したい。
最後の松崎真琴さんだが、会ったのはなんと43年前である。彼女が20歳、私が18歳か19歳のころで鹿大の2年生と1年生だった。私は医学部の1年2組の何か役を受けて学生執行部の人たちと連絡を取り合う立場だった。当時の(今もそうかも知れないが)執行部は民青が取り仕切っていた。その中に彼女もいた。自己紹介の時だったかな「松崎まことっていうの」に対し私がうん?という表情を見せた。「ああ、まことって言うけどいい漢字なのよ」と「真琴」と書くんだと教えてくれた。私は素直に「へー、イイですね」と答えた。そんな名付けは初めて知ったし確かにいいじゃんって。当時の執行部で覚えているのは彼女と古本市を1978年に初めて始めたその名も「本田」君だけか。活動的な人たちだったね。その後松崎さんの名前は聞くことがなかったが、今世紀に入り県会議員でちょくちょく目にするようになった。お顔も私の記憶どおりであの時の真琴さんに違いない。今回経歴を見て少し驚いたのが両親は当初自民党支持者だったということだ。しかし彼女は大学に入ってすぐに共産党に共鳴し入党した。今では両親も共産支持だというからすごいもんだ。
ともかくも衆院選が終わって世間も落ち着くか。コロナも今のところすごく落ち着いている。また暴れずそのまま落ち着きますようにー。
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