朝から自宅でネットでは学会のライブ配信を見つつ、TVではワールドシリーズ第5戦を見ていた。序盤からヤンキースはジャッジの2ランホームラン、続くチザムもホームラン、さらに3回にはスタントンもホームランと0ー5と昨日に続いて今日もヤンキースの日かと思われた。特にジャッジのホームランの時はヤンキースファンの万歳とジャンプでスタジアム全体が揺れること!4回まではヤンキース先発のエース、ゲリット・コールにパーフェクトに抑えられてもいて「こりゃ今日は負け、明後日の第6戦で山本由伸に頑張ってもらいしかない」と思ってTV画面への集中力を無くしかけていた。
で、忘れていた歯磨きをしてチラッとTV画面を見ると、なんと1アウト満塁で大谷翔平が打席に立っているじゃない。まだ5回表だ。ここでホームランでも出れば4ー5と一気に勝負形になる。学会画面は置いておいて、TV画面に集中した。しかしなんで満塁になったのか、状況を知りたくてビデオを逆戻しにして回の最初から見直してみた。キケ・ヘルナンデスの初ヒットはいいとして、次のエドマンのセンターライナーをなんとジャッジがポロリと落としノーアウト1、2塁になった。そしてラックスのショートゴロも3塁への送球がワンバウンドになりアウトがセーフになった。本来なら2アウト1塁にしかならない場面での大谷だった。ここで三振チェンジが妥当なところだったのだ。
しかしそれでも2アウト満塁で打席にはベッツ、どうにかなるかと思ったらボテボテの1塁ゴロで「あーあ」と思ったら、あれ?なんでピッチャーも1塁手もベースに向かわないの?ベッツが1塁を駆け抜けセーフ!その間に1点が入った。おやおや。解説者も指摘していたがここはコールが定石どおり1塁に走ってボールを受けてアウトにすべき場面だった。例え間に合わなくても、そうしなければならない場面だった。ただ、それでもまだ1ー5のヤンキースリードでドジャースには厳しい状況は続いている。ただNHKBSの解説は元日本ハムの田中賢介でコールがチームや自分のミスで集中力をなくしているため投球がさっきまでとは違うと指摘していた。すると、このシリーズ乗りに乗っているフリーマンのしぶといセンター前ヒットで2点が入り、続くテオスカー・ヘルナンデスもコールに押されつつも打ち返し、センター越えの2塁打で2点追加、あっという間に5ー5の同点になった。おお!
もうヤンキースタジアムの雰囲気は、ヤンキースが犠牲フライで1点を取るも前半とは真逆で静けさと緊張感が漂っていた。コールは6回も7回も前半のような投球に戻りドジャース打線はまた苦労し始めていたが、四球をきっかけにとうとう交代となり、案の定ここからドジャース打線は塁上をにぎわし始めた。ヤンキースは救援陣がドジャースに比べやや手薄でホームズやウィーバーもポストシーズン10戦目以上となっている。ドジャースはホームランは打たなくてもつないでつないで最後は犠牲フライで2点をもぎ取って7ー6ととうとう逆転した(大谷が満塁でキャッチャーの打撃妨害にあったのは少し残念ではあったが)。ここでようやくこの試合は勝てるかもと思った。ただ投手がほとんど残っていない。最後は一昨日先発し勝利投手となったビューラーのスクランブル登板で9回裏を抑え、とうとう優勝、やったね!
ヤンキースは先発投手力では上回っていたが、守備面でドジャースにやや劣り、攻撃面では下位打線が弱くその辺りがドジャースより劣っていた。ポストシーズン開幕時にドジャースは初戦のパドレスに勝てさえすればワールドシリーズ優勝までありうるとの私の予想は当たった。ほんと、毎日ずっとメジャーリーグの試合を見ていればどっちが勝つかはなんとなく素人でも分かるものなんだよね。あと、予想通りというか予想通りでないというか、AKI猪瀬さんの予想はすべて逆張りにすれば正解だったってこと。ドジャース対ヤンキースでは「ヤンキース」と言ってくれて「よし、やったぁ」と思った日本のドジャースファンは多かった(笑)。
いやー、大谷は移籍1年目にしてワールドシリーズ優勝という最大の目標を達成してしまった。私はすぐに来年以降も大谷&ドジャースは連覇を成し遂げていくんじゃないかと思った。今年はやや苦しい状況だったのに優勝したんだから、来年は大谷は投手もするし、資金的に余裕のあるドジャースはトレードでまだ有力な選手を補充するだろう。かつてのヤンキースのように黄金時代を築きそう。早くも来年の予想だが、また当たって欲しいものだ。