2022年9月30日金曜日

そのタイミングはお避けになって

朝、医局に着いて、タイムカードを押し体温を測る。それから自分の机に向かうのがいつものパターンなのだが、今日は医師事務作業補助者の山の神主任のところに寄った。そこで小声でこそっと囁いてすぐに引き返した。山の神さん「あっははー」と笑って「ありがとうございます」って。そこで私「もう40になった?」。これに彼女「ええ(⌒о⌒)」と返事をした。

他の職員はなにやってんだろうと思ったかも。そう、私は「誕生日おめでとう」って言ったのだ。ただ山の神さんは40歳は確か過ぎていたはず。でも、上のやり取りに何ら間違いはない・・よね。↓が山の神さん。プレゼントはなしだったが、写真は誕生日にふさわしいのを選んだヨ。
今日も夕方がバタバタだった。内視鏡担当ではなかったがERCP&排石術が控えていて、そこにイレウス患者の入院指示があり、ようやく17時にERCPのためレントゲン室に入ろうとしたら、ひさなら医院から発熱患者の入院治療依頼があった。さすがにこれは断った。タイミングが悪い。検査が終わってから診察入院となれば時間外の18時は絶対に過ぎるはずだし・・。おまけにレセプトなどの書類もたくさん残っている。ただ、断るのは心苦しいのだ。その患者さんは大丈夫だったろうかとしばらくは心の片隅で思っている。かといって何でも引き受けてしまうと、やがて自分の首を自分で絞め、息が出来なくなるし・・。

近医の皆様方、夕方&週末&月末には重症患者はあまり送って来ないくださいねー。

2022年9月29日木曜日

「シスターズ」

今見ている韓ドラはミステリーサスペンス物の「シスターズ(tvN)」だ。全12話で実はまだ放送は終了していない。でもNetflixでの日本TOP10の1位をあの「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」と入れ替わりで争っていると聞き、見始めた。概要は「貧しいが仲良く育った三姉妹が、韓国で最も裕福で力を持つ家族に立ち向かう物語」とあり、主人公はあの「トッケビ」の女優キム・ゴウンで彼女が長女、次女が「100日の郎君様」や「ショッピング王ルイ」のナム・ジヒョン、三女はよく知らないがパク・ジフという新進女優で話題になったゾンビドラマ「今、私たちの学校は...」では主役だった(そうだが、見た私でもよく覚えていない)。
全12話だから展開が早めで、しかも当然と言えば当然だが各話ラストが興味深く作られている。1話のラストは長女が、唯一の友人で会社の先輩のチン・ファヨンが突然亡くなり莫大な現金(20億ウォン→日本円換算では2億円くらい)を手にしたところで終わる。悲しみと驚き。さて、これからどうなる?と、視聴者は期待せざるを得ない。
今日現在で8話まで放送&配信済みで既に追いついてしまった。主人公らの敵はある程度目途が立つが、敵同士もなんか仲違いしていたり、三姉妹も決して一枚岩ではない。残り4話、はたしてどのような結末になるのか。毎週土日の放送らしいから今度の週末は視聴が楽しみだ。

Netflixのランキングだが、いまだにベスト10に「愛の不時着」と「梨泰院クラス」が入っているのがスゴイ。初配信から2年半も経っているのにー。この間「イカゲーム」や「今、私たちの学校は...」も圧倒的に1位だった時期があるが今はランキングにすら入ってこない。その点、放送が終わって1ヶ月以上経っても1位争いをしている「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」はえらい。どの世代にもお勧め出来る良質ドラマだから「不時着」「梨泰院」に続くロングセラードラマになるかも。まだまだ韓ドラからは目が離せないわ。

2022年9月28日水曜日

タッピーNsは語る「マスカット事件」

お中元でブドウなどの果物をいくつかから頂いた。それもそろそろ食べ終わる頃で、今日は朝食の後のデザートでシャインマスカットを食べた。

外来の仕事が一段落した昼過ぎに、タッピーNsと仏顔Nsが来ていて、私がその話をすると、タッピーNsが「そうそう。マスカットと言えばトモピー(娘も青雲会病院のNs)との間でマスカット事件があったわ」と思いだし笑いしながら語ってくれた。おそらくはどこの家庭にもある話かもしれない。タッピーNsが言うには「あの頃は子ども3人抱えてそんなお金ってなかったでしょ。ある時トモピーがマスカットを見て『あれ、食べたことない』と言うんで、私は『あれはね、まだ熟れてないブドウだから、今買っても食べられないの』」と言って食べさせなかった。それから何年経った頃か、おじさんの入院の見舞いの果物かごから何でも取って食べていいというシチュエーションがあった。タッピーNsはここぞとばかりマスカットを手に取り「これ、食べよー」と家族に持って来た。そこにトモピーが「お母さん、これはまだ熟れてないよ」と制したところ、タッピー「あんた何言ってんの。せっかくだから高いマスカットを食べなくちゃ」と言い返したその時のトモピーちゃんのお顔ったら。「私は今でもトモピーにそのことを持ち出されてチクチク言われるのよ〜」とタッピーNsは苦笑いしていた。

すると仏顔Nsも「私も小さい頃、キティちゃんの服を見ていてお母さんに『なんでキティちゃんは口がないの』と質問したことがあった。お母さんは『洗濯した時に取れちゃったのよ』と言って、私はそれをずっと信じていた」んだとか。あはは、私の親戚にも普通のから揚げを親に「これがケンタッキーだ」と言われてそう信じていたってのもあった。幼い子どもはウソとホントの区別がまだ分からず信じてしまいがちだ。笑い話で済むことが多いだろうが、そのまま訂正されずに大人になってしまうと大恥をかいてしまうのが、ちとコワくもあるがネ。

以上、今月はチッチの「和歌山事件」に続く事件シリーズ第2弾でした(笑)。

2022年9月27日火曜日

セージ、バンジーをする

夕方、こてる家のLINEに次男のセージから投稿があった。一瞥してびっくり仰天。なんとバンジージャンプをしている動画だったのだ。

場所は秩父にある吊り橋で、私なんぞその吊り橋すら渡るのが怖いくらいの高所恐怖症なのにセージときたら・・。
横から動画を撮っているのは妻のマーヤさんか。
カールは「ヤバすぎ!死んだらどーするん。心配するわ」と母親らしく万一のことを思うが、チッチは「いいなー、どこのバンジー?」との感想で、カールの「君ら兄弟どうにかしてる。怖すぎる」に対しチッチは「バンジーは一生に一度はやらないといけないと思ってる」と平気のへのざだ。セージは「いやー、最高だよ。もう1回やりたいね」と言い、さらに「次はスカイダイビングをする」とまで言っていた。

もともとこの手の遊びは遊園地などでテルが大好き。大分の城島遊園地にあるバードマンというロープで空中に跳ね上がる逆バンジーみたいなアトラクションも嬉々として乗っていた。その時にいやいや付き合わされたのがチッチで、セージは嫌がって乗らなかったというのにやはり兄弟なんだな。

こんな遊びが出来るというのも「若さ」、まさにそれだ。ハナから拒否している今の私にはそれがないってこと。バンジージャンプはうらやましくはないが、若さはうらやましいネ。

2022年9月26日月曜日

まずは3ヶ月

今日は午後から夕方にかけて怒濤の患者3人連続入院があった。それらを最初に外来で診たのはダヒロDrだ。1人目の初老女性はビリルビンが8以上ある閉塞性黄疸で、CTで見るかぎり、胆嚢と総胆管の両方に結石があった。そこですぐに私が引き受け、ERCPを行い、減黄処置としてERBDチューブを入れた。10分かからずに終わり、今日はとりあえずこれでお終い。早期に黄疸が改善し腹痛も和らぐはずだ。もう1人はこれも初老の男性でアルコール依存があり体調を崩した。点滴と食事摂取をちゃんと行えば良くなるだろう。

3人目の超高齢女性は発熱と採血で炎症反応データが悪く、血圧もかなり低くて敗血症性のショックを起こしていた。採血結果が出るまでにCTで胆石と腎の所見があり胆道系か尿路系のどちらかの感染が原因だろうとダヒロDrと検討していた。だが、私は先の2人で手一杯ということで前回入院時に主治医だった東洋Drに引き渡すことになったのだ。結局、尿路系の腎盂腎炎が原因だろうとのことで、ダヒロDrが本日の指示まではちゃんと出しておいた。

ダヒロDrがそのまま主治医になってくれればいいのだが、青雲会病院に入職するにあたって入院患者は診ないというのが条件だったのである。でも、今日は本当に助かった。月曜は私が内視鏡検査に専念するため、特に午後の内科診察が手薄で、今日みたいな場合は本当にドタバタして3人目の患者さんなど「もう診られない」と断る場合もあった。ダヒロDrもだいぶ手際が良くなってきた。

青雲会病院に来たのは7月だったからそろそろ3ヶ月か。新しい職場に入る前後は慣れずにきついこともあろうが、どんな仕事や職場でもまずは3ヶ月やってみなさいってのは真実やね。青雲の一般職員は入職3ヶ月は「新人」腕章を付けるのもそういう意味からのようだ。新人の職員には「辞めたくなっても、まずは頑張ってみなさい、3ヶ月」という標語を与えたいな。

↓は内視鏡室の演歌Nsで4月に入職した頃の写真。半年も経つと今じゃ主力の一人である。


2022年9月25日日曜日

高級フレンチの後は安い歯磨きで

今日は誕生日ではないけれど、その日に行けるとは限らないので今夜食事に出かけた。カールが選んだフランス料理店でだ。天文館の「et NOU=エ ヌゥ」というところだった。カールも初めてで「すべてネットで調べ、ネットで予約したの」という。

いやー、なかなか凝った料理が多く美味しかった。↓さつま福永牛のフィレと低温調理したサワラ。


↓ホワイトアスパラのムース 薩摩赤えびと海老の出汁のコンソメ キャビア
コーヒー、紅茶もグッド。一品一品は少ないように見えるが最後はお腹いっぱい。オーナーが一人で頑張っているお店だった。

実は店に行く前と帰りに私たちはサンドラッグに寄っていた。目的は近々製造中止になる「ガードハロー」のまとめ買いである。昨日、団地内のニシムタで1本100円弱だったのをカールは我慢した。天文館のサンドラッグが安売りしているかもと思ったからだ。結果は大正解。税込みで1本63円、しかも10%引きにも出来て56円になった。

それを1ダース12本買った。まだ残っていたがさすがに全部分捕るのは少々気が引けた。しかし購入する際に店員に「12本、これでよろしかったですか」と言われ、「あれ、まだ買っても良かったな」とカールは思った。「これでよろしいですね」ならそのままだったが、帰りは残り7本を全部手に取った。買い占めちゃったのだ。
チッチにも送る分をのけても2人で毎日使うとして3年から4年は持ちそうだ。ガードハロー派の私たちの次の歯磨き粉を何するかの結論は、とりあえず先延ばしに出来た。

フレンチに1人1万円以上払っても、歯磨き粉の安さには極限までこだわる私たちなのであった(笑)。

2022年9月24日土曜日

一目瞭然、でも・・

2週間ほど前から背中が痛いという50歳代女性が外来に来ていた。

事前にバイタルを測定した際に、血圧が異常に高いと報告があった。それで新血管系の病気なのでは・・と予想しながら診察に臨んだ。病院受診はあまりしたことはなく常用薬もないとのことで、問診と上半身の診察を行い、採血、心電図、胸部レントゲン、CTを指示した。この時、背部を見るためにブラジャーを少し引っ張って湿疹などないかは確認はした。帯状疱疹の場合もあるからだ。聴診はしたものの、後から考えるとブラも取っ払って視診、触診をするべきであったか・・。

血圧が230以上と知り、一番心配したのは高血圧を放置しての胸部大動脈瘤だった。一般の人たちは血圧が高いと頭痛など起きると思っているようだが、基本は無症状だ。だから脳出血や大動脈瘤解離が起きて初めて「(血圧を)下げておけばよかった」と悔やむのである。他の患者さんの診察をしつつこの女性の検査結果を待った。

放射線科から院内電話があった。「先生、一目瞭然ですよ」というので、「うわ、やはり大動脈瘤があったかっ」と思ってCT画像を見た。じーっ・・。「あれ?動脈瘤なんてないぞ。何が一目瞭然なんだ?」・・あれ、なんだこりゃ。胸腔内ばかり見ていたが異常所見は左の乳房にあった。6、7cm大の腫瘤がどっかとあった。紛れもなく進行した乳癌だ。↓はこの人の画像ではなくネットから拝借したものだが、腫瘤の位置はほぼ同じでより大きいと言えば想像してもらえるだろう。

改めて診察で乳房を見るとそれこそ一目瞭然だった。触ると硬く、熱感すらあった。本人は「以前からあるのでそんなに気にしてはいなかった」と言う。どうものんびり屋さんだなとは思ったが、心血管系は今のところ問題なく、外科への診察を依頼した。いやー、予断をするのはいいとしても診療では決して決めつけてはならぬ、予想もつかないことがあるんだと改めて思ったことだった。

2022年9月23日金曜日

おじさんの告別式

新聞の死亡広告欄に近隣の亀ハメ派のおじさんが88歳で亡くなったとあった。うちの家族とも親しく、この団地に引っ越した24年前からお世話になっていた。ギボヒサコとは特に親しく、水道局の元職員の人たちとドライブや旅行にもよく出かけていた。ギボヒサコも亀ハメ派のおじさんもに老人施設に入ってしまい、この数年は会うことも叶わなくなっていた。カールは帰宅してじいさんたちとヒサコの写真を見てみたら「ああ、こんなところにも」と初めて知った旅行先がいくつもあったという。「ヒサコもあの頃はずっと太っていたわ」とカール。20年前は親世代もずっと元気だった。

亀ハメ派のおじさんは1986年7月10日に起きた鹿児島大水害に巻き込まれた。いわゆる7・10水害である。有名な1993年の8・6水害より7年前に起きたもので、鹿児島市内で、死者33名重軽傷15名、全半壊家屋94棟を出す大災害だった。おじさんの家は当時郡山にあり、土石流に巻き込まれ、奥さんと娘の2人が犠牲になった。おじさんは意識不明のまま助け出され入院し意識が戻ったのは確か1週間くらい後だったと聞いた。息子さんは結婚したばかりで別のアパートにいて難を逃れた。このことがきっかけで新築の家は絶対に高台に建てると思ったんだそうだ。会葬お礼に被災のことが書かれていた↓。(注:35年前とあるが実際は36年前)

カールが家族LINEでおじさんの訃報を子どもたちに知らせると、テルが「ご冥福をお祈りします」「米くれたもんなー」と反応すると、チッチが「お米ありがとう」と同様の返信をしてきた。おじさんは自分の土地でお米作りもしていていたのだ。さらにセージが「カブトとクワガタありがとう」と返信した。子どもの頃「男の子だから喜ぶだろう」とプレゼントしてくれたのだった。

じいさんは公私の区別がないというか良い意味で古き田舎の人だった。カールといっしょに式に参列したママ友のバンブックさんとも親しく、ある時家の玄関で某業者と話をしていたら、野菜をプレゼントしに来たのいいが、「あ、これは失礼」とすぐに帰る人ではなく、そのまま話の中に入り込んで業者との打ち合わせに参加してしまったという。当然、業者はバンブックさんのお祖父さんと完全に勘違いしてしまっていたそうな。またある時、私たちが家の庭でバーベキューをしていたらいつの間にか輪の中に入っていっしょに食事をしていたりもあった。匂いがしたから・・だって。それがどちらも不自然じゃなかったのよね。私は今まであの時のバーベキューはじいさんを呼んでのことだとずっと勘違いしていたわ〜。

今日の秋分の日は特に何の用事もなく、朝から内科学会の生涯教育講演会のAセッションのビデオを視聴していた。これをやるのは初めてだ。全部で7講演3時間半以上あり、きちんと再生しておかないと記録として残らない。前半は胃がんや慢性膵炎、気管支喘息がテーマでこれらは実診療で関わっているので興味を持って視聴出来た。後半の膠原病や脳卒中などはやや流して見た。ともかくもこれで10単位取得だ。再来年の申請までに計25単位必要だ。何ヶ月前はやり方が分からずしばらく放置していたが、今日は余裕があり、時間さえ取れれば後に配信があるセッションもちゃんと視聴できるとホッとした。

昼間はまだまだ暑いが朝夕はだいぶしのぎやすくなった。まさに「暑さ寒さも彼岸まで」だね。

2022年9月22日木曜日

当直あくび

当直も明け方の腹痛患者が来なければ割にきつくない日だったのにー。

その患者さんは就寝していたが左の急な腹痛で目が覚めた。しばらく我慢するもそれもかなわなくて午前3時を過ぎてから受診して来た。今夜は放射線技師が当直しない日だったので診察のみで「おそらく尿管結石による痛みでしょう」と説明し、点滴と鎮痛剤で対処した。以前も結石を指摘されていること、発症が急なこと、腹膜炎の所見がないことなどから判断した。その後徐々に鎮痛されていったので帰宅OKとした。「できれば泌尿器科の診察を受けて下さい」と説明したのだが、午前に外来患者名を確認したところ受診した様子はなかった。まあ、痛みが収まればそうかな。痛けりゃ、時間外でも病院の戸を叩くし、痛くなくなりゃ、そのまま放置してしまう。

良い悪いは別にして、それが人間、人間ってそういうもんさ。

午後は当直明けの早帰り。いつものように数時間床で仮眠し、夕食摂って元気になったかと思ったらまた床寝。よっぽど疲れていたよう。シャワー浴びてさっぱりしたのはすでに明け方だった。ぐあぁ〜、あくびも出るゼイ〜。

2022年9月21日水曜日

その人は「婚約者」か

今日は外来&当直の日で、外来にはサンシさんが元気な姿でやって来た。「コロナは大丈夫でした?」と尋ねると「熱が1日出ましたけどそれほどひどくなく過ごせました」と。やはりワクチンを4回も打っておれば感染は防げなくとも重症化を防げるようだ。コロナに罹った青雲会病院の職員に聞くと、ほとんどが「結構きつかった」と言い、ワクチン接種の副反応とは比較にならないとの感想で、3回目、4回目の接種を迷っている人にはできるだけ接種を勧めたい。なにせまだ無料で接種できる。「ワクチン 迷ったら打てば 間違いなし」は標語にしたいくらいだ。

午後は救急ピッチ当番だった。50歳代女性の意識朦朧患者が運ばれて来るという。いったいどういう状況?実は先日の台風がからんでいて、風雨予防で窓にテープを貼っていて、それを剥がすための「テープ剥がしスプレー」を部屋に撒いたら吸気し過ぎてのことらしい。救急隊に聞くと「部屋に入った時にガソリンのような臭いが充満してました」らしいからそりゃ気分も悪くなるだろう。来院時からしばらくすると徐々にしっかりしてきて点滴も嫌がり「はやく帰りたい」と言うので夕方前には帰宅させることが出来た。

それは良かったが、まだ朦朧としている時に救急隊から聞いた話で、連絡先を「婚約者に」と言っていたとか。これが後で看護師らの間で話題になった。本当に「婚約者なのか」という疑問だ。後から婚約者とは言わず男性知人に言い方が変わったこともあるが、実は1年以上前に別の若い女性が「私の婚約者に連絡して」というので電話連絡したところ、その「婚約者」はかなりきつい口調で「ええ?違いますよ。困るんですよねっ」とけんもほろろだったとか。どういうことなのか。実は、婚約者でもなんでもなくその女性の勝手な思い込みで「あの人は私の婚約者」と言いふらしていたらしい。その時対応したニシマキNsがネットでその婚約者を調べるとある専門業者でかなりのイケメンだった。その救急女性、最初に診察した中年過ぎの東洋Drが「うん?どうしたの」とややがさつな言い方をしたら「そんな言い方しないで」と反発したのに、30歳くらいのイケメン男性看護師チュンジョー君が相手だと「名前はチュンジョーっていうんですか」と興味津々の表情だったそうな。どうやらイケメン好きの恋愛妄想患者だったようだ。その時の看護師らはみんなその女性の言い分を信じたそうだから妄想患者の言い分にはよほど注意しないといけない。

この話を聞いて、30年ほど前、沖縄の病院で私の後輩Drが「ここのある看護師に私と結婚すると言いふらされて迷惑している」とこぼしていたのを思い出した。彼によると「天地生命にかけて付き合ってもいないのに、周囲からは『センセイ、遊んだんじゃないの』と言われて・・」と困っているようだった。彼には鹿児島に彼女がいて、実際その後に結婚したし、その話は本当だろうと思った。

それに、その時はすでに森進一のいわゆる婚約不履行問題の顛末を知っていたからありうる話だと思った。世の中には勝手な思い込みで「あの人は私の婚約者」と言いふらす人がいるのである。今から50年ほど前、歌手の森進一は全く面識のない女性に「昔、森に犯され子どもまで産んだ」とか、一度病院で森の母親と会っただけなのに「婚約しているのに守らない」とか主張され、その女性はマスコミにたれ込んだだけでなく婚約不履行で裁判まで起こしたのだった。結果は当然森進一の勝訴だったが、結論が出る前に、母親は見舞いにきた一ファンに親切にしたことで迷惑を掛けたと気に病んで自殺してしまった。森進一は確か長崎でコンサートをしていて泣きながら飛行機に乗ったと記憶している。当時のマスコミもひどい。どちらかと言えば女性寄りの記事を書いていた。この一件以降きちんとウラを取ってから記事にするようになったというが、スクープやセンセーショナルを売りにする限りこうした悲劇が繰り返されるだろう。


私は今回の救急患者、その時点ではまだ「婚約者に連絡した」と報告されていたが、カルテには婚約者とは書かず、「患者は男性知人に連絡しその知人が救急隊に連絡をした」と記載した。どうも「婚約者」と聞かされると、本当かなと思う癖が後輩Drや森進一の件でついているからだ。50歳代で婚約云々もあまりない話だし、迎えに来たのは老夫婦の両親だった。真実はともかく、婚約者が・・と聞いてもきちんとウラを取った方が後で後悔しないカモ。

2022年9月20日火曜日

連休&台風明けは・・

前夜、例によって居間で床寝していたんだが寒かった〜。最初、エアコンの効きすぎかと思った。付けていなかったのにね。台風一過のせいだな。

3連休の後の病院勤務で、朝早くは病棟指示に時間がかかった。内視鏡室に降りるとまた消化管出血患者が・・。先週に続いての十二指腸潰瘍出血だ。大腸は放射線治療後の直腸炎出血。いずれも内視鏡止血できてやれやれ。

外来はというと発熱外来患者がここに来て急減。第7波もそろそろ先が見てきたみたい。といっても30名弱のコロナ検査があった。陽性患者に当職員のホットウォーターNsや鼓笛隊Ns、リハビリの石灯籠PT科長の名前もあった。いずれも院内感染ではなく単発の感染や家族内感染のようだ。ホットウォーターNsなど昨晩私へのLINEに写真のラミネートのことで相談があったばかりというのに・・。「先生とLINEしてる時は良かったんですよ❗️だから仕事にも行く予定だったし。あの後からなんですよー😭」「頭が割れる程痛い😭」だって。子どもも陽性だったから典型的な家族内感染や。しばらくの我慢、ゆっくり休んどいて。

夕方は庭木の整理をした。カールが枇杷の木の間引き作業をしていてそれらを約50cmに切りそろえるのだ。台風の影響で明後日まで回収車が来るが、短く揃えておかないと回収してもらえないんだそうだ。

終わってシャワー後に夕食。結局、そのまままた床寝でぐーたらとなった。そうだ日記ネタに伐採した庭木の写真を載せようと思ったら写真を撮っていなかった。いやー、やっぱり疲れていたんだろうねぇ。

2022年9月19日月曜日

古宇利島&おんなの駅

今日は9月19日だが昨日のことをネタにする。

台風14号は沖縄本島には接近せずせいぜい強風域にとどまっていた。カールは以前から予約していたレンタカーを借りてヨーコバーバをドライブに誘った。この先このようなことはそうそうないと思ってのことだった。行き先は沖縄出身のカールが一度も行ったことのない本島北部の古宇利(こうり)島だ。それもそのはずで2005年に古宇利島大橋が完成するまでは本島の目の前とはいえ特に観光するような島でもなかったからだ。
カールもヨーコバーバもこれまで一度も行ったことがなかったが、宇利島大橋が出来てからは眺めのいい島として観光名所になった。それにウニ丼が有名とあって、見て食べてのドライブを企画したのだった。

高速道路を使って名護まで行き、そこから屋我地島へ渡り古宇利島を目指す。約1時間半で大橋の手前まで着いた。橋が見えてくると視界が開け海も見え「わあ、素敵」とカールは声を上げた。
台風のせいで風は強かったが海はそれほど荒れておらずきれいだった。ただ橋の上は横風でトヨタライズはハンドルを取られそうになり少し怖かったという。島に着いて1周してみた。普通に走れば10分もかからない。途中、展望タワーがあるも入場に千円くらいかかるとあって入らず、少し小高い道路から橋と海の写真を撮った。ほう、なかなかいいね。

島の観光といっても他にハートの形をした岩礁があるくらいで、それは見ずにカールはすぐにウニ丼の店に行こうとした。しかし事前に調べた店がことごとく休みだったのだ。なんと。日曜なのにどうしたのだろう。台風が近づいたから?いや島の道の駅にはそこそこ観光客も来ていて需要はあったはず。時刻は11時を過ぎていて結局どこかの店に行かねばと、本部半島、いや沖縄随一の観光名所海洋博公園&美ら海水族館方面に車を走らせ、そこの道路沿いの沖縄料理店「海邦丸」に入った。チッチが以前友人らと行ったことがあって「あそこは良かった」と聞いていたからだ。で、行って正解だったと。海鮮ミニ丼と選べるセットで野菜と魚の黒酢あんかけを選び、値段も千円そこそこにしてはかなり良かったそうだ。
この後、帰りは高速を使わず、名護を通過し国道58号線を南下して帰ることにした。ヨーコバーバは「名護に来るのは何十年ぶりかしら」と何度もつぶやき、カールは久々に58号線を利用して少し驚いたという。以前の国道よりやや内側に自動車専用道路が一部出来ていて信号もなく通行しやすくなりさらに拡張工事もやっていた。恩納村に入ると観光ホテルがにょきにょき出来ていて30年前とは比較にならないほどの多さだった。さらに恩納村農水産物販売センター「おんなの駅」と題する道の駅があり、そこにも寄ってみた。車がいっぱいですごい人気。中は以前行った台湾の露店を思わせるような店が貫き、雑多な賑わいだったと。
すでにお昼の後だったので何も食べなかったが、海老汁など美味そうで機会あればまた寄ってみたかったという。
この後は国道沿いの家具屋や電機屋に寄ってバーバを送って久々のドライブは終わった。が、翌日バーバに電話してみたが「え、ドライブ?どこに行ったのかしら」と全く覚えていなかったそうだ。はぁ。

2022年9月18日日曜日

元気な認知老人との付き合い方

カールは9月12日から沖縄に行っている。ギボヒサコの妹のヨーコバーバの世話のためだ。元気な認知症だと様々なトラブルが起きる。ヨーコバーバは1ヶ月以上前に大腸内視鏡の予約を9月13日に取っていた。何かそうしないといけないと思ってのことらしい。だが3分で物忘れをする彼女のことだから当然覚えていない。病院からヘルパーさんらに連絡が行き、結局カールが付き添うことになった。

まあ、それはまだいい。参ったのは銀行に行き勝手に預金通帳を作ってしまったことだ。実は彼女はお金の管理ができなくて、通帳なくす、財布なくすなどのトラブルで地区の銀行や郵便局に散々迷惑をかけどうしだった。カールが正式に後見人として各金融機関を回ると、あちこちで「良かったですー」と歓迎された。職員も困っていたのだ。それですべて解約し、キャッシュカードは使えないようにし、お金はカールが管理し毎月一定額を現金で渡すようにしていた。しかしそのお金の置き場所も忘れてしまい、「お金がない。どうしよう」となってまた様々なトラブルを起こすのだ。それに「お金、あなたが取ったでしょ」とカールを責める電話も以前は毎日のように来ていた。それを「どこそこにあるでしょ」と言ってなだめると、しばらくして「あった」と一応は落着する。

でも行動力のある認知ゆえに、また通帳を作ってしまったらしい。銀行も本人が来て証明書見せて作りたいと言えば拒否はできないそうだ。作ってしまうとどこに置き忘れるか分かったもんじゃない。被害が出る前に解約させないといけないがヨーコバーバにはそれが出来ない。代理人として解約するにはバーバとのきちんとした関係を示す証明書も必要で面倒らしい。「こうしたことが毎回よ」とこのところ沖縄に毎月のように行っているのだ。そんなバーバといっしょに出かけると、昼食をいっしょに摂るようにしている。それもできるだけ近場の店で食べるようにしている。自宅に帰るのに時間がかかるとご飯を食べたことを忘れてしまうからだ。ああ。

バーバの夫のサダオ叔父さんが去年亡くなって8月には一周忌をカールが済ませたばかりで、亡くなる前からバーバの認知はひどかったが、今後一人暮らしを維持するのは大変と現在老人施設を探している。カールとヘルパーさん、それとデイサービスだけで面倒みるのには不安が残るからだ。あこネーサ母は弟夫婦が面倒みてくれているので助かっている。子育てがほぼ一段落したと思ったら今度は親の世話とはよく言ったものだ。まだしばらくはこの状態は続く・・。

2022年9月17日土曜日

プロ野球選手に会ったった

昨日のネタに続いてまたチッチからのLINEネタ。

東北は仙台空港のフードコーナーでラーメンを食べていたそうだ。すると少し先のテーブルでソフトバンクの柳田選手が同じラーメンを食べているのを見かけた。近くには甲斐選手もいて、気を付けて見れば他にもソフトバンクの選手らがそこかしこでラーメンを食べていた。

チーはラーメン食べ終え、すぐに柳田選手の所に寄って「あのー柳田選手ですよねー」「そうっすよ」「写真をお願いできますか」「ああ(それは)無理っす」「じゃー握手だけでも」「それも無理っす」「応援してます。頑張って下さいー」「あいとやぁーす」とのやり取りがあってその場を離れたそうな。↓はかろうじて遠くから盗撮(?)出来た写真。

そして「柳田、むちゃくちゃ愛想悪かったぁ」とのコメントが。そりゃそうだろうて。プライベートの時間はそっとしておいて欲しいはず。まあそこはチッチも分かってはいたが、ソフトバンクファンとしてこのチャンスを逃したくはなかったんだそうだ。

で、会った感想は「柳田、でかかった。冗談ではなくて冷蔵庫かと思った」って。柳田は広島商業時代は特に目立つ選手ではなく無名の大学時代(広島経済大)に体をでかくしてホームランを打てるようになり、プロのスカウトの目にとまった。ドラフト2巡目のソフトバンクの指名時に当初は秋山翔吾(西武が指名)を指名するはずだったが、王貞治「待て、(指名候補の中で)誰が一番(打球を)飛ばすんだ?」と訊くと、スカウトらが「柳田です」と即答し、寸前のところで指名が切り替えられた」というエピソードを持つ(Wikipediaより)。

チッチは「ま、ともかくも『オレは柳田と一対一で話したことがある』と人には言えるな」と妙な自慢をしていた。↓は大阪へ乗る飛行機へ移動中の選手らで矢印は投手のモイネロ。チッチは「モイネロには博多の天神ですれ違ったことはあるのよね」と言っていた。
おい、この前は関西空港、今度は仙台、以前は博多と全国あちこちでネタを拾ってくるね、チッチ。昔、長男のテルがある飲み屋でバイトしている時に当時ソフトバンクの内川選手と会ってツーショットをLINEで送って来たことがあった。こいつら会ってんなー。いやいや。
ふーん。今の私だったら何と言っても大谷翔平。彼には会ってみたいね。うん。

2022年9月16日金曜日

そして途方にくれる〜ガードハロー派〜

延期になっていた下血高齢女性患者を夕方に大腸内視鏡を行った。事前に腹部CTで憩室がたくさんあると分かっていたので昨日に続いて憩室出血だろうと思っていた。が、今日は日が違ったか虚血性大腸炎だった。少し拍子抜け。でも、こっちが断然対処しやすい疾患だ。そう、近医から紹介あった下血患者も虚血性大腸炎だった。おほほ、今日は虚血性大腸炎の日だったんですね。

チッチからLINEでの連絡があった。「悲報」だった。チッチの中学時代の友人フラット君から「やばい、どうしよう。花王のガードハローが生産中止になるんだって」と連絡があり、それを私やカールにすぐに転送してきたのだ。これにチッチは「物心ついてからこれしか使っていない」「むり。これから歯を磨けない」と返信したそうな。

「今年10月31日で生産終了し、在庫なくなり次第、販売を終了させていただきます」ということで、なぜに終了するのかのコメントは出ていなかった。

私やカールもずっとガードハローを使い続けてきた。何と言っても値段が安い割には使用感も良くて虫歯もしっかり予防してくれる品だったからだ。チッチは「変な味付けもなくて安心出来る」と言い、本当に「次からの歯磨きをどうすればいいのか」と言っていた。カールはただでさえ安いこのガードハローを一番安く売っているサンドラッグでしかも月末の10%オフの日に買うようにしていた。普通で1本69円、さらに新聞広告にそれが出ていると59円になる時もあってとにかくいい品を安く買っていたのだ。チッチも一人住まいをしてガードハローを買い求めるのだが100円以上の時は買うのを躊躇するというくらいコスト意識があった。花王も発売から50年経って今さら値上げも出来ず儲けがほとんどなくなっていたからかな?

ヤマダ電機で歯磨き粉売り場を見ると実に多種多様な製品が並べられていた。すでにガードハローはなかった。大部分が1本200円台、300円台の品が多くガードハローがいかにコストパフォーマンスが良かったのか知れる。100円台のものはほとんどなく、かろうじてデンタークリアMAXが138円の税込み151円で一番安かった。それでも自分らが買っていたガードハローより倍以上高い。

どうするこてる家。全国のガードハロー派は今後どの銘柄を使えばいいのか、今はまだ途方にくれるだけである。

2022年9月15日木曜日

今日は何日?下血日だよ〜ん

今日は内視鏡担当の日だ。その中で大腸内視鏡は一応1日5件までにしているが検査要望が多ければ6件まで組むこともあり今日がそうだった。しかし老健青雲荘から下血患者の診察依頼があって7件目はさすがにどうかと外科の東洋Drにまずは診察依頼をした。すると、新鮮下血があるとのことで「とりあえず浣腸してでも大腸内視鏡で見てみます」と東洋Dr。うわー、7件目の予定が入ったか。

下血の精査のための大腸内視鏡が今日は多かった。そのうち私の2件は一人が珍しい小腸憩室出血、一人はよくある大腸の上行結腸憩室出血でどちらも出血部位が判明して止血処置が出来た。

もう一人がコロナ病棟から今日一般病棟に帰ってきた高齢女性で下血のため輸血も必要な患者だった。なんと4人も下血患者がいたのだ。コロナ明けの患者は私の担当で、上行結腸憩室の患者に手間取っていたこともあり、検査開始が18時を過ぎそうでマチルダ病棟師長が少しいらだった感じで「(次の)検査はどうなさるんですか」とやって来た。私が「やる」と言えばそうなるだろうが、さすがに「明日に延期するか」と答えた。内視鏡室スタッフが減るため病棟の看護師が検査に付くことになるからだ。私も疲れていたしー。

東洋Drの下血患者はS状結腸の憩室出血と分かった。露出血管がはっきりと分かる画像が得られたのは珍しい。今は出血が止まっているが、この血管が破れると上の上行結腸みたく血があふれて下血となるのだ。
そもそも憩室出血は出血源が判明することが少ない(全国平均で2、3割程度)。3人が3人とも見つかったのは奇跡に近い。もし今日は検査しなかったコロナ明け患者まで憩室出血だったら1日で4人も憩室出血患者がいたことになる。そんなにいるかぁ、憩室出血。いやいや見つかるのは月に数名程度で今日はおかしい。もしその患者まで憩室出血で出血源見つかったら本当に奇跡だ。ともかくもさすがに疲れた。

へろへろになって帰宅し、台風が近づくというので庭の置物の片付けなどした後に居間に入ると案の定ゲンちゃんがやって来てテーブルの上にお座り、お邪魔ネコになった。ふぅ〜可愛いよゲンちゃん。ハイハイ。

2022年9月14日水曜日

「イカゲーム」がエミー賞を

例によって夜はソファ寝してしまい、未明に覚醒するという生活が続いている。草木も眠る丑三つ時、TVを付けて深夜番組か録画番組を見るパターンだ。

今日はNHKBSだったかアメリカのエミー賞で韓ドラの「イカゲーム」が大賞を取って、英語圏以外の初の受賞だと大きく報道していた。主演男優賞もイ・ジョンジェが取り感激の面持ちで英語でスピーチしていた。

韓国は映画「半地下の家族」でアカデミー賞を取ったのに続く栄誉やね。20年ほど前から韓ドラが注目され、当時は韓国国民の好みに合わせたありきたりのパターンを踏むものが多かったが、面白さを追求し、また海外にも通用させようという意識もあったところに、全世界配信可能なNetflixなどのコンテンツが普及していたのも大きかった。ネット配信なくしてはエミー賞などあり得なかったはずだ。肌の色が黒いとか黄色いとかはアメリカの視聴者もそんなに気にしなくなり、面白い作品ならそれでいいということのようだ。そう「面白い」かどうか。そこに尽きるわけだが、さらに名作として生き残るには何度も見るに堪えるかが大事だ。

「イカゲーム」にケチをつけるわけではないが、Netflixで一時視聴1位を独走し加入者を大幅に増やしたほどの勢いのある作品だったが、その後ベスト10には全然復帰出来ていないのはあれれという感じだ。「愛の不時着」や「梨泰院クラス」は2年以上もずっと圏内に入っていたのにね。新奇性と刺激性で勝負する作品だったからか。だから第2シーズンも予定されているのかな(笑)。第1話の40分過ぎ、あの巨大な「ヨンヒ人形」が登場してからの驚き、緊迫感、意外性はすごかった。それまでイ・ジョンジェ演じるダメ男のエピソードで少々辟易していた視聴者はこれでいっぺんに目が覚める。どうなる次は・・で全9話が過ぎて行く。確かに面白く、アジア人だろうが言葉がわからないだろうがは関係ない。

ま、ここは素直に栄誉ある賞を獲得したことを同じアジア人として喜ぼうか。

2022年9月13日火曜日

理不尽な「火」の字

YouTubeで「【理不尽】実際にあったテストの採点を再現してみたシリーズ」というのがあってちょっと驚いた。まずは↓の画像を見て欲しい。
小学1年生の漢字のテストで、きれいな「火」の字で正解だろう、と思った。が、しかしー。
ええっ、間違いなの?!どこが?この日記を読んでいる大部分の人がそう思うのではないだろうか?次に先生は赤ペンで間違いを指摘する。
は?どういうことだ。さっきの字の方がバランスも良くて正解に思えるんんだが。さらに赤ペン先生は理由を説明する。
そうなの?おいおい今まで「火」の字でそんなこと意識してこなかったよ。あれ?確かにパソコンの「火」の字も左の第一画は立っている。いやそれどころか若干左下方向を向いてすらいる。がーーん!

「火」の字を習って56年。私はずっと間違って書いてきた。だがしかしー。一番上の「火」の字が一番きれいでバランス良いと思うのは私だけだろうか。あれを不正解にするのはやはりやり過ぎでしょう、ねえ、皆さん。

2022年9月12日月曜日

裏の家のキタローもしくはクネ夫

テニスの全米オープン、男子はスペインのアルカラスが初優勝した。アルカラスは2022年7月2日のこてる日記で話題にした新鋭テニスプレーヤーだ→「世代交代ってか」https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2022/07/blog-post_2.html。そのプレーぶりに感心し世代交代が近いと日記ネタにしたが、早くもその予想が現実のものとなった。
私はテニスのTV放送はほとんど見ない。4大大会や日本人選手が活躍した時だけたまに見る程度だ。しかし7月のウィンブルドンでは知らない選手なのに思わずずっと見続けてしまうほどだった。そしてまだ19歳だよ。今回の優勝におごらず精進していけばフェデラー、ナダル、ジョコビッチクラスの歴史的プレーヤーになれると期待するわ。

そんな躍動する人間に比べネコは我関せずだ。ふと、窓を見ると、モリサンチー家の一匹キタローがロッジで伸びていた。エサをもらった後はこれだよ、こいつは絶対うちを我が家だと思っているネ。
別の日(9月8日)にはロッジの床下に隠れたりもしていた。
キタローを初めて日記に取り上げたのは2016年10月26日だった。→「アメショー」https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2016/10/blog-post_26.html
どこの家のネコか名前も分からず「アメショー」と最初は呼んでいた。↓はゲンちゃんとの初対面のシーン。今見ると、やはり若干の幼さがある。
モリサンチー家のネコと分かり、名前もキタローと分かったが、上の画像でも分かるとおり、すぐに寝転んでくねくねするのでカールは「クネ夫」と呼んでいる。あれからもう6年。まだまだクネ夫ことキタローとの付き合いは続くよね。ニャン。

2022年9月11日日曜日

鎌田美礼さんが表敬訪問した人とは

昨日は夕方からリアル麻雀でちょい負け。たつやましたDrとサブアラドDrが勝った。ただ、今年始めからの成績を計算するとかなり拮抗している。私はトータルでもちょい沈みだが1日の結果でひっくり返るくらいの差だ。今回はネット麻雀を頑張っている二人が順調に勝ったというところか。

最近の日曜日は家でだらだらが多い。チッチも昨日あっという間に帰ってしまって、やることと言えばTVでの大リーグ観戦と他は録りだめビデオを見るくらい。今日の大谷はピッチャーとしてやはりすごかったね。序盤に1点取られたものの、当たり損ねとエンジェルスの守備陣の怠慢とで取られたもので打ち込まれた感は全くなかった。逆にエンジェルス攻撃陣はトラウト兄貴が絶好調!なんと6試合連続ホームランで前半で大谷を援護出来て、5回までで6対1とこれはもらったナ。ところが6回のマウンドに立った大谷がおかしい。すぐに監督、水原通訳も集まって急遽降板となった。人差し指にマメができそうで大事をとったらしい。勝ち投手の権利を持っていたしこれは仕方ない。その後もリリーフ陣がしっかり抑え、大谷は12勝目を上げることが出来た。よし。

NHK教育で「ファミリールール」という番組をやっていて、今回の主人公は中学生で将棋の女流プロになった鎌田美礼さんだった。パッと見た目、普通に可愛い女子中学生だ。
将棋はアマ強豪の父親に6歳の頃教えられすぐに強くなったそうで、小学6年の頃には女子のプロ入りも近くまで来ていたが、母親が癌になり闘病空しく亡くなってしまった。それで半年ほどは何もする気が起きなくなったが、夢をかなえた原動力には亡き母とのある約束が・・という内容だった。勉強も吹奏楽の部活も頑張っていて二刀流ならぬ三刀流とのことだ。将来は医師になりたいとも。ううむ、だとすると将棋での一流プロは難しいかな〜。藤井聡太は将棋に専念するため結局高校を辞めてしまったしね。そうしないとタイトルを保持していくための将棋の勉強時間がまだ足りないってことなんだ。

それはともかく、彼女が茨城の取手市在住というのでピンと来てネットで調べるとやはりあった。市役所を表敬訪問していたのだ。ならば取手市長と御対面するはずで藤井信吾市長が出てきていた。
前にも書いたが、彼は私とは小中の同級生だ(7年前にもネタにしたことがある→「
取手市長はマイボウラー」https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2015/09/blog-post_13.html)。彼が市長選を二度目の挑戦で初当選した時にメールでやり取りして以来15年以上連絡は取っておらず、久しぶりにお顔を見ると、還暦過ぎた割りには若々しい。私は最近でこそ「若い、若く見える」と言ってもらえるが中学生から大学生の頃は「老けている。おっさんくさい」とか、同級生に「こてる、お前は何かえらく苦労してきた顔に見えるな」とさえ言われていた。藤井君と修学旅行で撮った写真でも彼の方がお目々ぱっちりで、私はというと・・。↓は天草から島原へ向かうフェリーでの1枚。
おっと、でも彼も市長選4期連続ということでまだまだ頑張る気満々のようだ。昔からのライバル、私も負けてはいられないヨ!