下血の精査のための大腸内視鏡が今日は多かった。そのうち私の2件は一人が珍しい小腸憩室出血、一人はよくある大腸の上行結腸憩室出血でどちらも出血部位が判明して止血処置が出来た。もう一人がコロナ病棟から今日一般病棟に帰ってきた高齢女性で下血のため輸血も必要な患者だった。なんと4人も下血患者がいたのだ。コロナ明けの患者は私の担当で、上行結腸憩室の患者に手間取っていたこともあり、検査開始が18時を過ぎそうでマチルダ病棟師長が少しいらだった感じで「(次の)検査はどうなさるんですか」とやって来た。私が「やる」と言えばそうなるだろうが、さすがに「明日に延期するか」と答えた。内視鏡室スタッフが減るため病棟の看護師が検査に付くことになるからだ。私も疲れていたしー。
東洋Drの下血患者はS状結腸の憩室出血と分かった。露出血管がはっきりと分かる画像が得られたのは珍しい。今は出血が止まっているが、この血管が破れると上の上行結腸みたく血があふれて下血となるのだ。そもそも憩室出血は出血源が判明することが少ない(全国平均で2、3割程度)。3人が3人とも見つかったのは奇跡に近い。もし今日は検査しなかったコロナ明け患者まで憩室出血だったら1日で4人も憩室出血患者がいたことになる。そんなにいるかぁ、憩室出血。いやいや見つかるのは月に数名程度で今日はおかしい。もしその患者まで憩室出血で出血源見つかったら本当に奇跡だ。ともかくもさすがに疲れた。
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