2021年5月31日月曜日

ヒラーキ、TVに出る

月曜午前中の内視鏡検査をしてくれるドクターを探していて私の大学時代後輩のワイゲンDrが4月に決まっていた。だが、彼は国家公務員の立場にあり「かくかくしかじかで他施設で半日働きます」というお伺いを国に立てねばならない。それに思いのほか時間がかかった。1ヶ月くらいではとのことだったが2ヶ月近くかかったよ。でも今日は彼が来てくれて助かった。私にスメア検査や外来など内視鏡検査以外の仕事も入って来たからだ。 非常勤の先生方はそういった予定外に仕事が入らないのがいい。これからもよろしく、ワイゲン先生!

夕方のローカルニュースで「ワクチン接種 歯科医が実技研修」とコロナワクチンを歯科医にも協力してもらうための研修があったと各社で報道があった。カールはたまたまKYTを見ていたそうだが「あ、ヒラーキさん」と画面に映った義弟に気が付いた。急いでスマホを取り出し見ているとまた映ったので写メし私に送って来た。
指導しているのは県医師会の林芳郎理事。ゴムで出来た上腕に筋肉注射しようとしている白髪頭がヒラーキ。「実はこの模型が固くてうまく針が刺さらなくて戸惑ってしまった」そうだ。帰宅してタイムシフトで見るとインタビューは別の歯科医がしていて「地域の人たちが少しでも早くワクチンを打ってもらえばと思い協力したい」とテロップが出ていた。他局もこの話題が出ていたがヒラーキが映っていたのはKYTだけだった。

カールは義妹のチエコンさんにすぐにLINEでメールして「出ていたわよー」と教えたそうだが「見ていなかった」だって。こういう時にREGZAのタイムシフトは本当に便利。ずっとずっと昔、医学部の合格発表瞬間の際、喜んでいる私にローカル局のカメラが来てインタビューを受けた。「誰に(合格を)伝えたいですか」に「母です」と答えたものだ(父といっしょに見に行った)。で、「TVに映っていたよー」と誰かから聞いたが、自分自身は見ることは叶わなかった。そもそも当時家にビデオデッキがあったどうか。タイムシフトは全局を自動録画しているので同時多発の各局ローカルニュースには持ってこいの機能だ。

ちなみにこの話題を唯一放送していなかったのがKKBだった。「アスリート原石」という枠で岡山出身のラ・サール中学2年生「丹原万雄(たんばらまお)」君を特集していた。地元の野球チームで有名なピッチャーだったそうでKKBに届いた岡山の中学生からの手紙がきっかけで特集することになった。10分以上の特集だったので歯科医師会の話題は割愛したのだろう。他にもKKBはスポーツの話題がやたら多く局ごとの違いが出ていて面白かった。民放だけで4局もあるのだからこういった違いがあってもいい。タイムシフトはそんなことにも気づかせてくれる素晴らしい機能だ。これがあるから次TV買うときも絶対東芝のREGZAだって思っている。

2021年5月30日日曜日

自動給餌器だべ

これまでネコのゲンちゃんには1日2回エサやりを11年近く休まず与えてきた。しかし自分たちが不在の時や早起きしておねだりに対応するのが大変でついにというか自動給餌器を導入しようとなった。カールがイオンにまで行き、良さげな給餌器をチェックし、ネットでできるだけ安く買い求めようと調べた。これはと思うのがあったのだが届くのに10日以上かかるという。そのころちょっと不在になる可能性があるのでその製品はちとまずい。で、それよりは少し安いが機能的にもだいたい満足できる製品を別に選び注文した。ネットでの評判も加味してのことだ。タイマーがもちろんついていて、万一停電でも大丈夫なようにコンセントでも電池でもセット可能だ。蓋を開けないようにとかいたずら対策もあるという。

ただ、ネコって環境が少しでも変わると食べなくなったりすることがある。昨年末はおしっこ用の砂を変えただけでゲンちゃんは警戒しおしっこを我慢するようになった、そのせいで膀胱炎から尿路感染を悪化させ大変な目に遭った。エサやりの皿はずっと同じものなのでちゃんと食べてくれるかやや心配だ。いはややネコ1匹に人間様がだいぶ気を遣うことよ〜。ねえ、ゲンちゃん!あれ?なでられてもちょっぴりご機嫌ななめかなぁ・・。

2021年5月29日土曜日

さあワクチン、さあオリンピック

サブアラドDrから朝電話があって「こてるよー、鹿児島市からコロナワクチンのクーポン券が届いたんだが」と来た。うん?彼はすでに医療従事者ゆえ、ワクチン接種をしっかり終えているはず・・。「そうなんよ。来年早々には65歳になるからなんだろうな」そうか、彼が医療従事者だなんて市も把握していないのだろう。だからといってまたワクチン接種を受けるわけも意味もないのでこれは無視するしかない。カールに言わせれば「いらないんだったら私に回して欲しいくらい」だって。

ともかくもこれからワクチンはどんどん普及していくということだ。今、時短だ緊急事態だ、オリンピック止めろとか騒いでいる人たちよ、もう少し待て。ワクチンがほとんど全てを解決してくれるはず。半年もすれば今の騒ぎや嘆きが「あれは何だったんだ」というほどになる。そして、もしオリンピックを中止でもしていたら「なんて馬鹿なことをしたんだ」「オリンピックが出来なかったなんてなんて空しいよ」と思うはずだ。私には見えるネ、その光景が。

何十年も先のことを予想しているわけじゃない。あまりにコロナできついとか辟易しているとかで、たかだか半年ほど先のことをちゃんと予想したり考えたり出来なくなっている日本人がちょっと多い気がする。オリンピックは1964年の東京大会の時も始まるまでは「日々の生活が大変でオリンピックなんて(関心ない)」という人たちが9割以上だったのだ。しかしいざ始まれば後にその年はオリンピックしかなかったような印象すらなっている。オリンピック開始まですでに2ヶ月もない。2ヶ月も経てばコロナは相当減ってくる。オリンピックは必ず開かれる。いまだに開催中止を叫ぶマスゴミや一般ピープルはそんな考えを改めよーぜ。

2021年5月28日金曜日

泣く子と〇〇には・・

近くでクリニックをしている皮タックDrから患者さんのことで相談があると地域医療連携室から連絡が入った。しかしどうにも忙しく、「今は出られないからどんな用件か聞いておいてくれ」と伝えた。ところがどうしてもDr同士で直接話をしたいとのこと、ならば後でこちらから電話するからと返事した。それでOKだったが、所用で午後の13時から14時までは向こうも電話に出られないという。

そんなこんなで電話しようと思いつつも外来や急に入った緊急内視鏡などで気がついたら16時ごろになっていた。遅くなったと皮タッククリニックに電話を掛けた。しかしツーツーと言ってつながらない。数分後掛け直す。またツーツー。また掛け直す。ツーツー。うん?どうなってる。番号間違いか。ネットで調べ直しても間違ってはいない。らちがあかず連携室の床杉さんに「つながらない、どうなっている」と連絡した。

しばらくして床杉さんが「私が電話するとつながりました。今コロナワクチンの予約でつながりにくくなっているそうです。しかしやはり直接先生とお話がしたいそうで、別の電話番号を聞きましたのでそちらで掛け直して下さい」とのことだ。しかし今度は外来患者が来ていた。どうにか電話したのが17時過ぎでえらく遅くなってしまった。

いやはや、こんなところにもコロナは影響を与えている。日常生活をする上でコロナが関係しないってことはないくらい。昔は「泣く子と地頭には勝てぬ」と言われたものらしいが、今は「コロナには勝てない」だわ〜。

2021年5月27日木曜日

「新日本紀行」〜五箇山の合掌造り集落〜

Macのマイナーバージョンアップを始めると1時間ほどはパソコンが扱えなくなる。

で、その間REGZAのタイムシフトを使って2日前のNHK昼にあった「新日本紀行」(再放送)を見た。カールから「合掌造りの村の話で非常に良かった」聞いていたからだ。合掌造りと聞いて世界遺産になった岐阜県飛騨地方の「白川郷(しらかわごう)」のことかと思ったら富山の山奥「五箇山(ごかやま)」の「相倉(あいのくら)合掌造り集落」のことだった。恥ずかしながら白川郷は知っていたが五箇山は知らなかった。同時に世界遺産登録されていたのだ。富山と岐阜の県の違いはあるがともに庄川沿いにあり、地図ではほぼ隣同士にあることが分かる。
放送は昭和45年(1970年)の「新日本紀行」だから50年以上も前のものだ。「万博」という言葉もナレーションで出てきた。私が小学5年のころだ。出だし「五箇村の住人はこの時期(4月)まさに陸の孤島となり、川を渡る船が唯一の交通手段となる」と説明が入り、とんでもない山奥だと知れる。合掌造りの家々があり、村人は農業や養蚕、紙すきなどで細々と暮らし、雪が溶け始めると獅子舞、神楽などで春が来た喜びをあらわすなど「やがて消えゆく日本の山村風景」といった趣旨で番組はまとめられていた。
ただ有名な建築家ブルーノ・タウトが「合掌造りこそ自然との調和の中で造り上げられた純粋の日本の美である」と賞賛しているとも指摘されていた。

50年前の30分番組が終わると、番組は後半、現在の五箇村の様子を映し出していた。なんと「やがて消えゆく」どころか、観光客が訪れ、住民も逆に増えてきていたのだ。1995年の世界遺産登録が大きく2000年には高速道路も通じていた。しかし10年ほど前にも高齢化で子どもの数が激減するなど危機があったがUターンIターンなどで少しずつ増えてきているそうだ。単に箱物的な建物を残すだけでなく培ってきた住民の文化も残したいと若い住民も考えているそうで立派なことだ。50年前の少年が今は子どもたちに獅子舞を教えつつ見守っているシーンなど、さすがNHKのアーカイブだ。このあたりは民放にはなかなか出来ない。
こんなまさに日本の最たる田舎だけど外国人に人気がある。究極の日本的なものは世界に通じるってことだ。
日本人でさえ美しい中にもほっとするような風景には癒やされる。大事にしていきたいね。

2021年5月26日水曜日

この時期に成る実って

朝、カールが台所のいつもゲンちゃんが座って外を見る裏窓から「梅の実が成っている」と教えてくれた。見ればモリサンチー家の梅の実がいっぱい成っていた。
↑周囲の葉っぱも生い茂り一見気づきにくいですが・・
↑拡大すると黄色く色づいた立派な実なのがよく分かります。
へーえ。梅の実って今頃成るんか。はっ、梅雨って梅の雨って書くし、梅雨に入ることを入梅とも言うじゃないか。当然今の時期なんだ。枇杷と違って梅の実はもぎ取った経験がないんでこれまで実感したことはなかった。裏庭で毎年梅の実が成っていたなんて気づかなかった。梅の花が咲いているのは知っていて、今年も2月に綺麗に咲いているのを写真に撮っていた。
↑冬なんで周囲の木々も葉がなくすっきりしてますね。
↑2月7日に撮影しています。
梅の実の写真を撮って3日後、窓から見てみると、あれ?梅の実が無くなっていた!
モリサンチー家のご主人が「実を取っていた」とカールの話だ。ははー、ゲンちゃんじゃないし、裏窓はそうしょっちゅうは見ないし、すぐに刈り取られるからこれまで気づかなかったのか。あのふっくらとした梅の実を梅干しにしたり梅酒にしたりするんだろうな。他人の家のことながらちょっぴり気になる私であった。

2021年5月25日火曜日

コロナワクチンが始まりますよ〜

高齢者へのコロナワクチン接種が本格的に始まりつつある。青雲会病院では6月1日から接種開始予定だ。それで最近、外来診察時に毎回と言っていいほどこのワクチンのことが話題になる。一番多いのが「予約が大変」というもの。「電話してもつながらない」など確かに面倒を掛けているようだ。だがそれはある程度仕方ないことだ。全国3千万人以上いる対象者がこの数ヶ月で受けようというのだから物理的時間的に混雑するのは自明の理。この姶良市だけでも2万人以上いるわけでこれを単純に3ヶ月で実施するとしても各施設合わせて平日に毎日約300人接種、その予約に1人ずつ対応するだけで時間を取られるわけだから「なんでつながらないんだっ」って怒ってもしようがないことなのだ。24時間TVショッピングのコールセンターのように100人を越える受付スタッフがひっきりなしに掛かってくる電話コールを次々に裁いているわけではないのでそこは分かってネ。

この他、「私はワクチンを受けて大丈夫なんでしょうか」も多い。これは問診用紙に「持病がある方は主治医に受けてもいいか確認して下さい」の文言があるからだ。私の感じでは9割5分以上の人が受けて何ら差し支えないので即「大丈夫です」で終わる。ただ中には「私は受けないつもりです」という高齢女性の人がいた。「え、どうして?」と尋ねると「インド株には効かないとTVで言っていたから」だと。はあ?だ。インド株に効くか効かないはまだはっきりしているわけではない。しかし私がこの前見たTVの某大学病院の先生はデータを示し「イギリス株やインド株にもある程度有効」との見解を示していた。だから「絶対に打つべき」と指導した。というよりイギリスかインドか知らないが、まずはワクチンを打って損はない話なのだ。損どころか大いに得のある話ですらある。それをわざわざ見逃すってか。

この人は当然マスクをしていた。それはなぜ?コロナに少しでも罹りたくないからでしょ。ワクチンはそんなマスクよりずっと罹る可能性を下げてくれる実に有り難い代物(アイテム)なんだ。TVやネットをチェックすればこんな自明の理をちゃんと把握出来ていない人が一定の割りでいるんだな。情報リテラシー(informationliteracy)=情報活用能力=情報を自己の目的に適合するように使用できる能力、これが今の時代非常に重要になっている。ちゃんと活用出来ない人は今のコロナ禍の中、命まで失う可能性すらあるってことだ。文科省もこの世間に溢れる「情報」をきちんと活用できる能力を子どもに教育していく必要があるだろう。Wikipediaで調べると「・・1998年の小中学校学習指導要領の改訂の中で生きる力の育成が目玉とされ(その一環として情報活用能力が重要視される)たりするなど、様々な取り組みが進められた。」とあり今のこどもたちにはその手の教育もなされてはいるようだ。ふむ。

ワクチンの話題から情報リテラシーまでいろいろ考えられさせられることであった。

2021年5月24日月曜日

病院へ行こう

昨日の午後のロッジ。ハッピーちゃんとゲンちゃんの距離感はいつもこんなもの。

2時間半経ってもハッピーちゃんはゲンちゃんにはお構いなしです。
今日はまさに下血の日だった。可愛いんだ理事長から頼まれた中年男性は上行結腸の憩室出血でこれは幸いにして出血源憩室が見つかりお得意(?)のゴムバンド結紮法でしっかり止血できた。30代女性は痔出血もあったが念のため大腸内視鏡を受けた方がいいと勧めてやったところ、なんと大腸癌が見つかった。簡単に「痔でしょう」で済まさなくてよかった。やらずに過ごせば患者さんの命に関わる判断ミスとなっていた。原則どおり「下血があれば大腸内視鏡すべし」を守ったおかげだ。同じように30代女性でごく少量の下血があり大腸内視鏡した患者さんはS状結腸に大きなポリープがあった。内視鏡で切除したが先端は癌化している可能性が高い病変だった。いやはや30代と言えば癌年齢とは思われていないが癌やそれに近い病変は結構見つかるのだ。

例に出した3人はいずれも腹痛など痛みは全くなかった。「血は出るけど痛みがないから・・」と自分に言い訳して、受診しないのは絶対にいけない。このことを痛感したので今日の所属長会議で「なにか(意見は)ないか」との司会者の問いに手を挙げ、「みなさんも知り合いや友人から下血があった」と相談を受けたら必ず受診をするよう勧めて下さいとお願いをした。病院に行くだけで失わずに済む命がいかに多いか。このブログでも強調してもしきれないくらいだ。

2021年5月23日日曜日

小さな葉っぱがこんなになりました

カールが「あら、枇杷の葉っぱが出てきている」と庭を指さした。え?と私。

実は芽を見るのは初めてなんだ。家の枇杷の木は何度も書いているように16年ほど前に三男のチッチが食べた枇杷の種を庭に植えたところ生えてきて、それを大切に育てているうちに8年ほど経って実を付けるようになった。それが今では2階まで届くようになって時々剪定する必要があるほどになった。今年は枇杷の実が何個か下に落ちてそのままにしていたこともあって勝手に生えてきたようだ。こんな風に最初は生えるのか・・。
こんな小さな葉っぱが16年も経つとほら↓のような大きな木になって実を付けみんなを喜ばせてくれるのだ。自然ってすごいね。

2021年5月22日土曜日

下血を見たら必ずすべきこと

この日の土曜は、午前外来午後日直パターンだった。

外来はそんなに忙しくはなかったのだが、下血の高齢女性が来ていて採血や診察の結果大腸内視鏡が必要だった。前処置なしで11時ごろから検査を開始すると大腸全体に血液がこびりついている。こんなケースの出血では大腸憩室が原因のことが多いのだが、出血源はどこだと探しても憩室らしき所見はなかった。小腸の末端部位まで観察したが見つからない。血液の付着部位からして上行結腸に出血源ありとにらみ洗浄をしつつ観察すると・・。

比較的珍しいのだが大腸ポリープと思われる病変の表面からじわじわ出血していた。

いやはや下血にもいろんなパターンがあるもんだ。結局ポリペクトミーをしてどうにか終わることができた。

今日はこの人のほか、30代女性も少量下血で来院してその人は来週大腸内視鏡を予約させた。肛門鏡で痔の出血だろう診断したのだが一度も大腸内視鏡を受けたことがないので「30歳過ぎたら受けておいた方がいい」と勧めたのだ。

来週はこの二人も含めて下血をみたら大腸内視鏡をすべしという鉄則を身にしみて感じることになるのだった。

2021年5月21日金曜日

ここであえて髙橋洋一を推す

経済学者で内閣参与の髙橋洋一氏が自身のtwitterでまたまた物議を醸し出しそうな発言をしていたらしい。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言について、自身のツイッターに「欧米から見れば、戒厳令でもなく『屁(へ)みたいな』ものでないのかな」と投稿したとか。私はすぐに氏の言いたいことは分かったが、表現がまた現政権批判陣や一般の人たちに攻撃されそうでまずいんじゃないかなと思った。「さざ波発言」も納得のいくものだったし今回もよーくその意味を考えれば問題のないものなんだ。氏のYouTube「髙橋洋一チャンネル」を見ている人ならそう思うはずだ。

私はYouTubeで真っ先に見るのが氏のコンテンツで、それは政治経済系分野なのに他の凡庸なものよりはるかに面白いからだ。日本のコロナ対策の「緊急事態宣言」が他国の「非常事態宣言」ではないのは「実は日本の憲法に国民を規制する記述がなく憲法の権能を超えて法律で厳格に私権制限することが出来ない」問題を指摘しているんだ。そのため、東京都などが条例で超法規的措置といってさらに厳しい行動制限をやっていくのは憲法上問題があるかもしれないことも指摘していた。だから東京都はもし国民が違反しても「逮捕」はできず「罰金」くらいしか罰を与えられないのだ。5月19日のYouTubeで分かりやすくそのことを話している。→https://www.youtube.com/watch?v=fGRDt6XU0wo

そのように分かりやすく言えば済んだはずだが言い方がまずかったなぁ。後日「不適切表現を次に改めます。各位にお詫びします。 日本の緊急事態宣言といっても、欧米から見れば、戒厳令でもなく行動制限は弱い。下図参照(行動制限の他国との比較表が出ている)」と変更したが、結局5月24日に内閣参与を辞任した。現政府に迷惑がかかると思ったんだろう。案の定、立憲民主党などそこを突いて政府批判をさっそく始めていた。

憲法を無視して「超法規的措置」でいいんじゃないかという意見には氏は警告を発している。そもそも70年以上も何の改正もない憲法がおかしいんじゃないかという意見にも肯かざるを得ない。私はここで憲法9条のことを言っているのではない。例えば日本国憲法は今回のコロナのような事態が起きたときに国民に厳格な行動制限を守らせる権限を認めていないのだ。だから現状に合うように憲法の改正を一定期間経てば見直していけばいいのに、古い憲法が足かせになっているので解釈をし直しや超法規的措置を取ったりして対応している。

これらの問題を見るにつけ、『日本人とユダヤ人』(イザヤ・ベンダサン:山本七平のペンネーム)で指摘された「日本人は古い法律を変えようとしない」性質を思い出す。確か大宝律令がすでに古いものだったのに日本人は捨てずに対応を変えることで何百年も残っていた事実だ。他国が何十回も現状に合うように憲法を変えていくのとの違いよ。髙橋洋一氏はそこの問題を鋭く突いている。まあ、内閣参与は給料をもらっているわけでもないし分かりやすく鋭い論客として活躍するには辞めた方がいいんじゃないの。氏のYouTubeはそれほど面白く役に立つものが多いので今回の悪評に惑わされることなくみなさんにも勧めておきたい。→https://www.youtube.com/channel/UCECfnRv8lSbn90zCAJWC7cg/featured

2021年5月20日木曜日

「誰かいい人を」と言えば叶います

昨日のガッキー&ゲンちゃんの話題に続いたわけでもないだろうが、外来の看護師リバサイシ君が結婚していると内視鏡室で聞いた。へー、それは知らなかった。で、少し驚いたのが相手が院内の女性職員てことだった。いつの間にくっついてたんだぁ。いや、彼女にはよく「先生、誰かいい人いませんかぁ」なんて言われ、3月なんかも健診で内視鏡検査に来た際に内視鏡室の秋の萩君に「どう、彼女」とけしかけたりしていたんよ。最近籍を入れたそうだから、今思えばそのころは結婚直前、おいこら、ちょっと恥ずかしいじゃないか。

どちらかといえば男性のほうからアプローチしたらしい。ほう、年上女房になるがそれは分かった上でのことのようだ。まあ彼女はかなり若く見えるので見た目そんなに違和感はない。何はともあれ目出度い話だ。

それに引き換え、秋の萩君や内視鏡室のウラコ助手の娘の親ヶ下Nsなど結婚したーいという風が見られない。そこに差があるんだろうな。萩の秋君など独り身の気楽さに浸かっている気がする。今回みたく「誰かいい人は・・」なんて姿勢だったら・・あ、そういえばここ1年は彼女からそのセリフを聞かなかったナァ。1年以上前から付き合いだしたという話だからそういうことだったのか。いや全く気づかなかった。ともかくも末永くお幸せにね。

2021年5月19日水曜日

「新垣結衣がさぁー」

 16時過ぎ頃、たまたまYahooを開いたら「新垣結衣と星野源が結婚を発表」とトピックスに出ていた。へーえ!と驚いて近くにいた医局のクラークに話したらみんなびっくりで、まだほとんど職員は知らないようだった。となればー。

病棟、内視鏡室と行く先々で「新垣結衣が結婚したんだってー」と言いふらした。思惑どおり、みんな驚き「え!誰と?」と尋ねてくる。で、もったいぶって「40歳の芸能人らしいよ」と答える。「え、誰、誰」「確かホシノって言ってたかなー」てな具合。星野源と聞いて驚く人とドラマそのまんまじゃないと納得顔の人など様々だ。

それから、10数分経って外来の救急室に行くとおばさん看護師らがゆっくりとしていたので早速「新垣結衣がねー」と言いかけると「ああ結婚したんでしょ」と機先を制された。あらら・・おばはんって意外に情報掴むの早いんだぁ。トホホ。

2021年5月18日火曜日

「射鵰英雄伝 レジェンド・オブ・ヒーロー」

この前から話題にしていた中国時代劇ドラマ、ついに私も見始めた。中国時代劇は宮廷物と武侠物が人気ジャンルらしいが、その中で武侠物の国民的ドラマという「射鵰(しゃちょう)英雄伝レジェンド・オブ・ヒーロー」を見ることにした。というのも前回紹介した「李姉妹」がこのドラマを「中国人なら誰でも知っている」「ドラマ化も10年に1回はされていてここ30年でも4回ドラマ化されている」とお勧めだったからだ。

それで5月9日に載せた「李姉妹「中国時代劇あるある」が面白い」で姉妹がツッコんでいたところがあるかを中心に見ていくと、物語の前半の前半(全9話)すでに6つほど出てきた。「吐血」「どう見ても女の男装を全員信じる」「首をチョンで気絶」「カンフーは文章で修得可」「薬物が即効し現代より医学が発達か」まさに笑笑(わらわら)だ。福緑Nsが一番ツッコむ「空を飛ぶ」も毎回というより数分おきに出てきてもう飛びまくり、もはやツッコむヒマはなく、まるで挨拶でもするかのようなシーンになっている。他にみんな驚く「柱にぶつけて自殺しようとする」も9話で出てきた。

6話で主人公「郭靖(かく・せい)」以外に物語の中心になるヒロイン「黄蓉(こう・よう)」と敵役「楊康(よう・こう)」もう一人の女性ヒロイン「穆念慈(ぼく・ねんじ)」がそろって面白くなってきた。ヒロインの黄蓉は韓ドラ女優のチャン・ナラに似ている。チャン・ナラは中国でも活躍していたから彼の国の好み顔なんだろうか。それより穆念慈の美人ぷりには驚いた。こっちが主人公でもおかしくないくらいだ。いや、出てくる女優がみんなそれぞれ美人なんでもうよりどりみどりだ。悪役の梅超風(ばい・ちょうふう)ですらかなり魅力的だ。↓が黄蓉役のリー・イートン。

↓チャン・ナラ
↓穆念慈役のモン・ズーイー

ストーリーはそんなに複雑な心理描写などなく分かりやすい。戦いのシーンが多くそれが生きるか死ぬかのはずなのにすべて派手なワイヤーアクションなもんだから驚きも中くらいなりになる上にちょっと飽きてもくる。ただ何度もドラマ化されているだけに続きを見たくなるストーリー展開でなかなかもう止めようという気にならない。うーん、全52話あるというんだけどどうしよう。1話40分程度でさくさく見られるからこのまま完走するかも。韓ドラでは絶対に50話越えのドラマは見ないようにしている私をそんな気にさせているってちょっとコワいぞ、中国ドラマ。

2021年5月17日月曜日

タンクローリーは何を語りたかったのか

毎年のように書いているけど「今日は何の日?」で、そう今日は「こてる日記記念日」だ。2000年5月17日から始めて丸21年が経った。今年は特に節目の年でもないので特に書くこともない。ただ、もうこれは今後も続けるしかないな。はは。

朝礼で手術室の有信君がスピーチをした。気管挿管する際に使う際に便利な「エアウェイスコープ」を紹介する内容だった。
ところが最後におまけ程度に紹介した話が落ちのある面白いもので、多くの職員はそっちの方が記憶に残るかも。

それは運転中、鏡面仕様のタンクローリーがの目の前を走っていた。みんなも経験したことがあると思うが自分の車が鏡のように映って面白い。ついつい近づきたくなる。で、走行中ローリーを見上げると鏡の中心に何か書いてあるのに有信君は気がついた。何て書いてあるのだろう。
気になって近づいたがよく見えない。若干接近し過ぎたりもした。どうにか知りたいと思ってギリギリまで近づいた。そして写真を撮り、よーく見ると・・↓を拡大クリック!
みんな、どっと笑い。

2021年5月16日日曜日

「こてる日記」は怪しい・・ってか!

ハハハ、先月半ば、八段から七段へ降段していた天鳳だが、昨夜また八段に昇段した。降段してからはなぜか調子よくまあ早期に復帰できた。サブアラド六段は逆に不調で五段に降段してしまいさらにポイント失い四段寸前まで来ている。このまま落ちたら・・四段の2倍は八段ですな・・ふふ。ただリアル麻雀ではこの前の私の負けが響いてサブアラドにリードを許しているからあんまし自慢は出来ないがー。

昨日、こてる日記読者の一人から「(こてる日記に)アクセスしようとしたら変な警告文になっていえ見られない」との連絡を受けた。
ううむ、いったいこれはなんだ。すぐにMacBookProでも確認すると同じような画面になって見られない。これはいかん。「詳細」をクリックするとこのサイトは怪しいので注意しろの他に、それでも見たけりゃここをクリックとあってそうすれば普通の「こてる日記」にアクセス出来た。しかし私は絶対に怪しいサイトではないと確信しているから出来るが一般の読者は怖くてクリックはしないだろう。で、ブログの製作元であるGoogleにこの仕打ちは問題ありと連絡することにした。

小1時間ほど経ってまたアクセスすると今度はちゃんとパソコンからでも見られた。すると先の読者からも「SafariでもChromeでも見られるようになっています」と連絡があった。ふう、それならよしだ。私は自分のブログに宣伝などが入るのは好まないのでフィッシング詐欺などとは縁遠いのだけれどネ。早期解決してよかったわ。

天文館に買い物に行ったついでに納屋通りの八百屋を覗いてみた。すると桜島産の枇杷24個入りがあって1890円だった。ほう、大きさはこてる庭産より一回り以上大きい。しかも形もそろっている。1個78円くらいかぁ。そこそこの値段ですなー。
対するこてる庭産枇杷。ゲンちゃんがじっと見つめてます。食べやしないけど。
売り物と比べるとやはり形は不揃いだ。味はいいのだが。

もうこれで枇杷はほとんど取り尽くした。また来年が楽しみやわぁ。

2021年5月15日土曜日

雨中発熱外来

今日の土曜は本来は休みだったが発熱外来担当のDrがいないとのことで私が午前中担当することになった。そして寒い大雨が降る駐車場に面した特設外来で発熱というには少し寒い中で外来業務を行った。まるで宇宙服を着たようなずっしりとニッシのベテランNs二人が車でやって来た患者さんらをテキパキとさばいていた。↓午前9時過ぎでこの格好。
検体回収後のニッシNs↓
こちらはずっしりNs↓余裕ですナ。
霧島市などで発生したコロナの濃厚接触者らの検査を保健所から依頼されていて、9時過ぎにはすでに20人近くの検体採取が終わっていた。一般外来患者とは全く接触することなく検査が出来る。このプレハブ小屋(コロナ特設外来)も半年が経過したが役に立っているわ。

私は仕事は全員のカルテ記載と、コロナ陰性でも病状からして一般外来受診が望ましいかそのまま投薬のみでよいかどうかの判断を行うことだ。ごく軽症の人には解熱剤などの処方のみで済ますが、その場合車中待機の患者さんのところへ行き、窓を開けてもらい少し横を向いて説明を行う。今日は傘を差しての説明でどうしてもあちこち濡れた。それでもコロナではなかったことで患者さんらはほっとした感があり、素直に説明を聞いてくれていた。

いやはや、コロナとの戦いはまだまだ続きまっせー。

2021年5月14日金曜日

枇杷の実をどーぞ

朝、庭の枇杷の実をたくさんもぎって「鹿児島県産枇杷」の箱に入れ、病院に持っていった。せっかくのうちの甘い枇杷、夫婦二人では食べきれない。みんなにお裾分けしよう。
大きさはバラバラで色調を見る↓と熟しかけているものが多い。

医局の女性、内視鏡室と1個ずつ上げて、検査室はこのところコロナ検査が増えてバテ気味の難ガターさん、そしてそこにたまたまいた放射線科の元無か毛さんにも上げた。
定年後で午前のみ勤務ゆえ久々登場の元無か毛さん↓。ラッキーだね!
自画自賛するわけではないが、食べた職員がほぼみんな「甘い」「美味しい」と言ってくれるからまた来年もあげたいと思う。

今年の枇杷の反省は、鳥からの食害を恐れる余り、小さな実の段階から袋掛けし過ぎて摘果が足りずやや小ぶりな実のものが多かったことと、袋のせいで生育具合がよく分からず袋の上から触って確かめていたためその部分が傷んでしまったものが多いということ。来年に生かさなくては。

でもうちはたった一本の木だけだから大したことないが、枇杷農家は世話するのが大変だろう。それを熟したころに泥棒に来る輩がいるという。それって悔しすぎるね。この3ヶ月ほど枇杷の木の世話をしていたからよーく分かるわ。

2021年5月13日木曜日

ノーマン・ロイドが亡くなったって?

朝刊で米俳優のノーマン・ロイドさん106歳で亡くなったというニュースがあった。106歳?ずいぶん長生きしたなー。でもこの名前、どこかで聞いたことがある。経歴を見ると・・。

なんと、ヒッチコックの映画「逃走迷路(1942年)」で映画デビューとは。「逃走迷路」はヒッチコック作品の中でもさほど知られてはいないが、主人公巻き込まれ型のプロットでヒッチコックにはよくあるタイプの作品だ(同系統で有名なのが「北北西に進路を取れ(1959年)」)。で、この作品でのノーマン・ロイドは悪役で自由の女神でのラストシーンが有名。
今から見るとたいしたことはない特撮だけど、当時はハラハラがすごかっただろうね。戦時中の作品だから日本では戦後に公開された。このころの役者さんは今ではほぼ亡くなっていたと思っていた。ノーマン・ロイドさん、映画ではあっけなく死んじまったが、現実世界では長生き、いい生き方だったね。

ちなみに私の大好きなヒッチコック映画の「レベッカ(1940年)」の主人公ジョーン・フォンテインも長生きして2013年96歳で死去した。さらにちなみに言うと姉妹仲が悪かったことでも有名な姉のオリビア・デ・ハビランド(「風と共に去りぬ」のメラニー役が有名、「遙かなる我が子(1946年)」と「女相続人(1949年)」でアカデミー主演女優賞受賞)は2020年104歳まで生きていたから長生き姉妹だった。「レベッカ」はアカデミー作品賞を取り、ヒッチコックの次作品「断崖(1941年)」でフォンテインはアカデミー主演女優を取る。妹が先に賞を取ったことが姉妹仲悪化の遠因だとか・・。
上が妹のジョーン・フォンテイン、下が姉のオリビア・デ・ハビランド。似てるネ。

それはともかく、実はヒッチコックはアカデミー賞では一度も監督賞は取れず(ノミネートは5回もある)、作品と主演賞を取ったのはこの2作品のみで、当時はサスペンスものが冷遇されていたことと重なる。しかしアカデミー賞を取った凡百の監督たちよりもずっとヒッチコックは賞賛され、いまだに影響力を与えている。「サイコ(1060年)」はヒッチコックに監督賞を取らせてあげたかった。この映画では監督としての腕が冴えわたっている。同年受賞したのはビリー・ワイルダーの「アパートの鍵貸します」でこれもいい映画だったが、後生に与えた影響は「サイコ」にかなわない。そこはアカデミーも分かっていて晩年に名誉監督賞を授与したのだが・・。

最近、Netflixで「レベッカ」の再映画化を配信していた。予告編をチラッと見ただけで本編はまだ見ていない。白黒映画ではあるけれど1940年のヒッチコック版が、主役のジョーン・フォンテイン、ローレンス・オリビエ、そしてダンヴァース婦人を演じたジュディス・アンダーソンがはまり役でどうせならそっちを見たい気がする。ジュディス・アンダーソンってほとんどの日本人は知らないはずだが、すでに「レベッカ」を見ていた私は1992年の南日本新聞に死亡記事が出ていたのを見逃さなかった。「へー、脇役でも記事になるんだ」と覚えている。ついでに言うとこのジュディス・アンダーソンも94歳という高齢での死去だった。↓はジョーン・フォンテインにささやきかけるダンヴァース婦人ことジュディス・アンダーソン。気がつくと後ろに立っているという演出で不気味だったわ〜。

ノーマン・ロイドの死亡記事でヒッチコックにハマっていた30年ほど前を思い出すことだった。