外来はそんなに忙しくはなかったのだが、下血の高齢女性が来ていて採血や診察の結果大腸内視鏡が必要だった。前処置なしで11時ごろから検査を開始すると大腸全体に血液がこびりついている。こんなケースの出血では大腸憩室が原因のことが多いのだが、出血源はどこだと探しても憩室らしき所見はなかった。小腸の末端部位まで観察したが見つからない。血液の付着部位からして上行結腸に出血源ありとにらみ洗浄をしつつ観察すると・・。
比較的珍しいのだが大腸ポリープと思われる病変の表面からじわじわ出血していた。
いやはや下血にもいろんなパターンがあるもんだ。結局ポリペクトミーをしてどうにか終わることができた。今日はこの人のほか、30代女性も少量下血で来院してその人は来週大腸内視鏡を予約させた。肛門鏡で痔の出血だろう診断したのだが一度も大腸内視鏡を受けたことがないので「30歳過ぎたら受けておいた方がいい」と勧めたのだ。来週はこの二人も含めて下血をみたら大腸内視鏡をすべしという鉄則を身にしみて感じることになるのだった。
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