2021年1月31日日曜日

天鳳、八段になる。

 本来は昨日に続いての休みなんだが、午前中を休日の発熱外来の仕事に就いた。これは青雲会病院がコロナを心配する人のために土日の午前を検査、診察するものだ。患者さんには病院内ではなくて近くの大きな駐車場で車内待機してもらう(2020/12/31日記も参照)。問診票と体温、酸素濃度測定を看護師さんにしてもらい、プレハブ室内で私が指示を出し、検査は臨床検査技師にやってもらう。最近は13分でPCRが出来る器機もあって比較的スムーズに診療が流れるようになった。

私はほとんどをプレハブ室内で過ごし、カルテ記載と検査指示をし、結果が出たらそれを伝えに車のところへ出向く。直接向かい合わないようにして説明をし、処方が必要な人には後で処方箋を切る。今日は保健所からの検査要請もなく10人くらいを対応しただけで済んだ。結果はみんな陰性でまずはほっとした。一人だけ車内で具合悪い人がいて、これはすぐにプレハブ室内で診察をしたところ、脱水症状があり、陰性を確認した後、点滴を指示をし病院で点滴を行った。

とまあ、12時くらいには終わり、鹿児島へ帰った。で、帰宅前に1ヶ月ぶりの散髪をした。まだそこまで髪が伸びていてはなかったけれど、出かけついででないと散髪もわざわざ行かないんだよねー。

そして午後は仮眠をして15時半を過ぎてからネット麻雀天鳳を始めた。実は今日こそは八段昇段を決めようと気合いを入れてた。持ちポイントは2705P。八段昇段は2800P以上だ。あとトップ1回と2位1回で上がれる。

開局、相手リーチをかいくぐって3900を上がり、その後もリーチ相手に親の5800を上がるなど順調だった。しかしトップ目で迎えた南2局、4巡目に来たリーチに安全牌が一つもない私は発を切ったところそれが当たり牌、しかも裏ドラにもなっていてハネマン12000を献上した。これで3位に落ち、オーラスを迎えたところでなんと小差とはいえラス目に落ちていた。このままラスで終わるとポイントが一気に2570Pになり昇段がまた遠くなる。オヤではあったが配牌を見て少しがっくり来た。五向聴という聴牌までかなり遠いものだったからだ。

一萬三萬四萬五筒八筒二索三索四索七索西北發中白ドラ五索

しかし次からのツモがすごかった。六筒南五索五萬六索五索八索と来て8巡目にあっという間に聴牌。

三萬四萬五萬五筒六筒二索三索四索五索五索六索七索八索

なんという・・。ダマで親マン、どこから出ても無論ツモってもOKだ。そして次のツモが四筒。タンピンツモドラドラの親マンで即トップ終了となった。ツイているとはこのことだろう。後で牌譜を見たサブアラド六段は「ありゃなんだ。お前がビリで終わってもいい感じだったのに」と呆れていた。

そして次はいよいよ昇段戦。2795Pだったので2位の45Pもあれば悠々昇段だ。で、この半荘は一人段トツがいて私たちは熾烈なビリ脱出争いとなり、オーラス2位だった私は3位者のリーチに対して安全牌かと思われた5ピンを切ると、段トツ者が「ロン!」の声。私はラスに落ちたと覚悟した。ところがわずか千点の上がりでぎりぎり2位で終わった。ほっ・・。

となれば堂々の八段昇段だ。画面が変わって昇段祝いのものに変わった。

八段は天鳳では最高位の十段からみて3番目の段位だ。現在天鳳では十段が13人、九段が51人、八段は198人で七段が956人、なお十段の上には永久段位である天鳳位18人(2回達成者が3人いるので実質15人)いて、天鳳でアクティブに打っている人がおよそ32万人いる中で上位300人に入ることになる。上位0.1%内にいるというのはなかなかうれしい。7年前に一度八段に上がったはものの数ヶ月で降段した。なお、サブアラドも一度八段を経験しているが1ヶ月で降段した。今度は維持するだけでなくかなうものなら九段昇段を目指したい。

ちなみに九段だと麻雀プロくらいにはなれるレベルで、十段だとプロのタイトル戦で優勝も可能なくらい。天鳳位だとプロで達成したのはハンドルネームgousiでこの人は実は日本プロ麻雀連盟の斎藤豪プロ。当然タイトル戦優勝経験もある。逆に初代天鳳位のASAPINは今はプロに転向して本名の朝倉康心で活躍している。九段を目指すというのはそれくらいのレベルということで、今の片手間に麻雀をしている私が達成できるかどうかはかなり厳しい。でも一応目標は九段ということにしておこう。

ふう、今日はこの後打つ元気はなく、ほっとしてまた居眠りモードに入ってしまったのだった。

2021年1月30日土曜日

枇杷の実を摘果する

 午前は予定していた庭の枇杷の木の摘果作業をした。実は私が摘果をするのは初めてでカールにやり方を聞いてから始めた。

枇杷の木は今は花が咲き終わって小さな実が枝先にいっぱい付いている。枝ごとに成長の具合が違っていてまだ少し花がついているものから時期外れに大きくなっているものもある。

上の写真は比較的早く成長しておりいかにも小さな枇杷の実という感じだ。下の写真は実になったばかりで、これを手でまさぐり適当に振るい落とすとその下の画像のようになる。



日射しがそこそこ強い中、いったんやり始めると熱が入り、ほぼすべての枝の実を摘果した。

ただカールに言わせればまたしばらく成長具合を見て摘果しないと良い実は採れないそうだ。確か6年前の収穫が多かった時はカールが一人でこれをやっていたのか。頭が下がります。気がつくと落とした小さな実が庭や駐車場にいっぱい散らかっていた。ここまでおよそ1時間半。
おまけに私は作業着でなくルームウエアのフリース生地の服を着ていて実がいっぱいまとわりついてしまっていた。これを一つ一つ取り外すのにさらに25分もかかってしまった。
いやー、農家の人って大変だなー。カールと「できあがったころを狙って泥棒をする人がいるって聞くけどそいつらホント許せないね」と語り合うことだった。

2021年1月29日金曜日

「反日種族主義」を読む

 昨今の社会情勢でコロナ以外での私の一番の関心事は日韓問題である。特に日本叩きに異常な情熱を燃やす韓国及び韓国人を批判するYouTubeは毎日のように見ている。慰安婦問題、徴用工問題、竹島(韓国では独島)問題、旭日旗問題などほぼすべてに誤認とウソがまかり通って韓国及び韓国人の「日本は悪い」と全世界に向かって宣伝し日本を貶めようとする姿勢に我慢ならないのだ。

韓国の歴史教科書にはすでに間違いやウソと分かっている事実をずっと訂正せずそのまま掲載し続けているケースがままある(ありすぎていちいち例を出せないくらい)。日本ではあり得ない。伝源頼朝像や伝足利尊氏像は歴史研究が進んで別人の可能性が高くそれはきちんと教科書に反映されている。聖徳太子も後の称号だとして厩戸王(うまやとおう)か厩戸皇子(うまやどのおうじ)と呼ぶようになってきている。それらはきちんとした歴史的事実の研究からなされている。

ところが韓国の教科書には例えば「日韓併合後、朝鮮の土地の40%を総督府に所有地として収奪された」と記している。ところが韓国のどの研究者もこの40%という数値を証明したことがない。1967年当時の国定教科書を書いた歴史学者たちが適当に作り出した数値だったのだ。具体例として、無知な農民は土地の所有権の申告書というものが分からず総督府にうまく丸め込まれて没収されたとあり、歴史の授業時間でこの部分に来ると、教える先生も教わる生徒もあまりに悔しくて皆泣いたそうだ。しかし朝鮮の農民は李氏朝鮮時代から500年間3年に1回は戸籍申告をいうものをきちんとやっており、申告書については「世界で一番訓練された民族だった」というくらいで、「申告書に対して無知だった」とはナンセンスな話で、40%も収奪されれば暴動が起こるくらいのものなのに、日本が戦争に負けて解放されたのに誰も「自分の土地を返せ」と叫ぶ人はいなかったし、土地台帳を保管している全国の郡庁や裁判所のどこにおいてもそのような騒動や請願は起こらなかった。もともとそんな事実がなかったからだ。にもかかわらず韓国の歴史教科書は50年以上も生徒らに教えてきたのだ。

以上の例は李栄薫(イ・ヨンフン)氏編著の「反日種族主義」の最初に出てくる一例である。ネットで知るばかりでなく2019年に韓国でもベストセラーになったこの本を一度きちんと読んでみようと思い、本日届いたのでさっそくアップしてみたのだ。
いやー、一気に半分ほど読んでみたが韓国の言うウソには呆れることばかりである。李栄薫(イ・ヨンフン)氏はソウル大学の教授で韓国経済史研究を専門にしている。「歴史に嘘をつくことはできない」と帯に力強く銘打っているように徹底した実証主義で韓国、日本のどちらの言い分が正しいのか検証してみせている。「はじめに」の部分で書いているが、韓国の多くの人たちに「日本と対立中だというのに、これでは国益に反する」と言われたそうだ。しかし氏は毅然として反論する。「私たちは学問を職業とする研究者として、そのような国益優先主義に同意しかねます。国益のためといって誤った主張に固執したり、擁護したりするのは、学問の世界では許されないことです」「そのような姿勢は、結局は国益さえも大きく損ねる結果を招くでしょう」「私たちは間違っていたと判明したら、ためらわずにミスを認め、直して行くつもりです」と言っている。立派だ。

私は2年ほど前かな、ソウル大学の学生らが明らかに誤った歴史認識を正しいと答えているのを見て「韓国一の大学といわれているソウル大も大したことない」と思った。なぜなら学問的に間違いを正しいと言えばその時点で信用されなくなる。しかしそんな国でもちゃんとした人はいるもんだ。

本の冒頭でイ・ヨンフン氏は「嘘をつく国民」と題し「韓国の嘘つき文化は国際的に知れ渡っています」と偽証罪、誣告(ぶこく)件数、保険金詐欺など突出しているとデータを出して説明している。「政治にも嘘つきが蔓延し、嘘を政争の手段とするようになったのにはこの国の嘘つきの学問に一番大きな責任があります」「私が見るところ、この国の歴史学や社会学は嘘の温床です」と語り、「この国の嘘をつく文化は、遂に司法まで支配するようになりました。裁判官たちが何が事実で何が嘘であるのか弁別できず、国の根幹をゆさぶるでらめな判決を下しています」と言い、一例として2018年の徴用工裁判での判決文での「当該事件の『基本的事実関係』に対する記述」を読んだところ、イ・ヨンフン氏は事実関係そのものが嘘だと思った。なぜかと歴史的事実を示した。ところが裁判官に原告の主張をきちんと検証した痕跡が認められず、こう言っている。

「嘘の可能性の高い主張を検証もしない裁判が果たして有効なのか」

裁判官は歴史家ではない、ならば関連の専門家を呼んで参考証言を聴取すべきではないか。嘘の可能性の高い原告の主張に対し疑いを持たなかったのは、彼らもまた、幼いときから嘘の教育を受けて来たためだからである。それを、国際人道主義を実現するという溢れるばかりの正義感と使命感で判決を下したのだ。それにより、この国家と国民がどれほど大きな代価を払うことになるか眼中にもない。「嘘をつく社会や国家は滅び行く」という歴史の法則はこうやって少しづつ実現されていくのかもしれない。

私が追記すると、今年1月8日に出た慰安婦問題の日本国へのトンデモ判決も、実は嘘なのに国際人道主義からみて出した韓国裁判官の判決なんだとある意味理解出来る。結果、この判決に韓国政府は困ってしまっている。氏の主張はまさに出版後の状況を予見している。

氏は韓国および韓国民を罵倒せんばかりに非難しているが、実は人一倍の愛国者でもあるのだ。氏は「韓国の民族主義は、西洋で勃興した民族主義とは別物です。韓国の民族主義には、自由で独立的な個人という概念がありません。韓国の民族はむしろ種族と言ったほうが適切です。隣の日本を永遠の仇と捉える敵対感情です。ありとあらゆる嘘が作られ広がるのは、このような集団心性に因るものです。すなわち反日種族主義です。」と言い、嘘の文化、政治、学問、裁判はこの国を破滅に追いやるのだ、だからそのような危機感を持って読者にはこの本を読んで欲しいと言っている。

この本は韓国でも少なからず売れたと聞いているがまだまだ浸透するには至っていない。日本はこのような韓国国民の集団心性(反日種族主義)がしばらくはもしくは永遠に治らないのならば、より積極的に反論、宣伝を国際社会に訴えて行くべきだ。黙ってばかりいると隣国の宣伝主張で幼い少女を強制連行し売春婦に仕立てたと本当に思われてしまう。屈辱ではないか。韓国の狙いは日本を貶めることにある。そうと分かれば日本も積極的に対処せざるを得ない。事実ならまだしも嘘で貶められては・・。

慰安婦問題で日本政府が謝罪したのは性奴隷にしたり強制連行したからではない。慰安婦募集と慰安所の経営に関与したのは事実だからである。しかし「挺体協」なる慰安婦関係団体は「公権力によって暴力で強要された性奴隷(←明白な嘘)」だといって宣伝、ロビー活動を続け、さらには国際問題化するための努力を続けているのだ。韓国の日本大使館前に少女像を建てるという暴挙にも出る。「挺体協」は世論形成に成功し本来なら国際的な条約であるウィーン条約に違反しているにも関わらず当時の韓国政府は少女像設置を傍観してしまった。それに味をしめ、釜山の日本領事館前を始め海外はベルリンにも建て、日本を貶めることに狂奔している。イ・ヨンフン氏は「まさに狂気の沙汰としか言いようがありません」と断じている。

さらに問題なのは、最近は「挺対協」も強制連行を云々言わなくなってきたそうだが、「どのように動員されようが、日本軍慰安制度の被害者である事実は変わらない」と主張している点だ。要するにとにかく日本は悪いということにしないと気が済まない。イ・ヨンフン氏は「日本軍慰安婦制を性奴隷と言うのなら、植民地朝鮮の公娼制も性奴隷と言うべきで、ひいては戦争が終わり解放後の韓国軍慰安婦や米軍慰安婦、民間慰安婦も性奴隷だ。日本軍慰安婦だけを切り離し性奴隷と批判出来る根拠はない」とも言っている。当たり前の感覚だ。もっとひどい例がある。ソ連軍はドイツが敗れた後、最小50万人から最大100万人のドイツ人女性を強姦した。それでもこの集団強姦は当時は何の問題にもならず、その後も冷戦などの複雑な理由のため歴史に埋もれたのだそうだ。ドイツが戦争を起こしたりユダヤ人虐殺をしたから仕方ないと言って良いわけはない。それでも政治問題化されずに済ませている。

話を韓国に戻せば、イ・ヨンフン氏は「朝鮮戦争を起こした北朝鮮に対して戦争責任を追及したことがありますか?中国のTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)報復に一言でも反論しましたか?完全にバランスが崩れています。」と自国民へ警鐘を鳴らしている。韓国がこのような「反日種族主義」であり続けるなら日本もそれ相応の態度をとり続けるねばならない。隣国同士、仲良くやりましょうよではいけない。韓国の態度を見るに付けそう思わざるを得ない。イ・ヨンフン氏が「このまま(反日種族主義)では国が滅びる」とまで警告するのももっともな話である。

2021年1月28日木曜日

「オリンピックは開催するのか?中止なのか?」に答える

最近よく見るYouTubeチャンネルに「髙橋洋一チャンネル」がある。主に時事問題について髙橋洋一氏がインタビューアーの質問に答えるという形式で持論を10分ほど展開する内容だ。髙橋洋一とはいかなる人物かというと、経済学者で元財務省の官僚で内閣官房参与(内閣のブレーン)もしているお方だ。

今日アップされていたのは「オリンピックは開催するのか?中止なのか?」ということで面白かった。結論から言うと「オリンピックは開催される」ということだ。

「IOCの事情からしたら、そりゃやりますよ」と即答だ。「IOCってオリンピックイベントをする団体ですからね」と。「(そもそも)やらないという選択肢はなくて・・無観客でもいいからやりたいのよ」「オリンピックでTVだけということだったら出来るでしょ。今でも観客制限してスポーツイベントは日本でも海外でもたくさんやっているわけだから。最低限、無観客での開催ということにしてあとはどれだけ観客をいれるかというのは日本の問題だね」

「それに開催の7月になったらワクチン接種などでコロナも今より沈静して可能性もあるでしょ。今だったら出来ないかもしれないけど半年先の状態を見越して考えなくちゃ」となるほどもっともな意見なんだと思った。そして「反対したい人たちがいるからね」「そういう人たちはまた、今の問題と半年後の問題を区別して議論出来ないからね」と後はいつものマスコミ批判だ。とにかくこの人はマスコミが嫌いなようで「マスコミに入る人は出来が悪いから」とか「マスゴミ」とか、けなしまくっている。まあそれは当たっていないこともない。私がオヤと思ったのがマスコミに感化されやすい一般ピープルのことを「情弱」の人と評していたことだ。

情弱という言葉は初めて聞いた。自分のしっかりした考えがなくて周囲の意見に流されてしまう人のことか。私が1月22日の日記「コロナワクチンを打つ、打たない」で感情で判断するタイプということを書いたがおおよそそれに当たるかと思う。つい最近もJOCは「日本人だけの観客のみという選択肢もある」とかアドバールンを上げていて髙橋氏の言っていることを裏づけるような状況のようだ。マスコミに煽られて「東京オリンピックはきっと中止になる」と思い込んでいる人はぜひこのYouTubeを見て欲しい。→https://www.youtube.com/watch?v=fTKZQjzZng4&pbjreload=101そして「情弱の人」ってバカにされないよう情報リテラシー(情報活用能力)を高めましょうネ。

2021年1月27日水曜日

イン・ナイ・ライフ

朝、外来診察を始めようとしたら、カールからLINEが届いた。なんだかいつもタイミングじゃない。「ギボヒサコがろれつが少し回らない状態だそうです。青雲に連れて行きます。11時に到着予定です」

実はギボヒサコは現在サービス付きの老人住宅に住まわせている。施設の人から上のような連絡があったということで、これは脳梗塞の症状だろう。ただ麻痺とかはなくどうにか歩けるのでカールが自分の車で青雲会病院に連れてくるとのことだ。すぐにMRIの予約をした。やって来たギボヒサコは確かにわずかに呂律が回らず軽い脳梗塞の症状のようだ。MRIを受けている間に入院の準備もさせた。出来た画像をシマッチ院長に見せると予想通りラクナ脳梗塞でアドバイスをもらい私が主治医で入院指示を出した。

まあ、こうなる可能性があるとは予想できなかったわけでもない。4年ほど前にヒサコが沖縄にいたころ同じ症状が出てラクナ梗塞と診断されていた。で抗血小板剤も出ていたのだが最近は飲み忘れが多くてねー。ここしばらくは処方を切っていたんだ。また再開させなくては。

入院を待つ間、ヒサコとカールが外来の椅子に座っていたら雰囲気が似ていた。やはり親子だな。
脳梗塞の点滴と内服、そして後はリハビリだ。しばらくはまた病院にお世話になる。ギボヒサコは職員にはわりと受けがいいしきっと快適な「院内ライフ」になるだろう。おっと今日のタイトルでビートルズの楽曲「イン・マイ・ライフ(1965)」と早とちりした人がいたかな。ちゃーんと見ましょうネ。ハハ。

2021年1月26日火曜日

大腸内視鏡歴34年にして初めての経験:腸アニサキスを動画で撮る

大腸内視鏡は一般には何らかの腹部症状があったり便潜血陽性で検査を受けるケースが多い。しかし人間ドックで大腸内視鏡を受ける人は基本的に症状がない人たちだ。さらに何回も受けている人たちは所見なしとなることが多い。

でも今日の50代の男性は予想外だった。さくっと2分台で盲腸まで到達し「特に所見はないですねぇ」とお気楽にスコープを抜いていたのだがー。S状結腸に来て「うん?」と手が止まった。「なんかあるぞ」
オレンジの粘膜になにやら白く渦を巻いているように見えるものがある。瞬間、パッとひらめいたのだが、送水してきちんと確かめてみる。

ジャーン!やはりアニサキスの虫体だ。ヘッドがしっかり粘膜内に食い込んでいる。「うわー、大腸でアニサキスを見るのは初めてだー」「胃では100例近く見ているけどね」いや珍しい。サバやアジ、イカなど生で食べるとそこに潜んでいたアニサキスの虫体が人間の消化管環境はなじめず逃げだそうとして特に胃壁に食い込む。そこで胃壁との間にアレルギー反応が起きると胃けいれんを起こし激烈な痛みが生じる。腸にもアニサキスが食い込んで腸の浮腫や閉塞などを起こすことが知られているが、発生率は胃の100分の1程度と極めて稀だ。有名なのは1987年の森繁久弥のケースだ。名古屋で公演中の森繁久弥が腹部の激痛を訴えて緊急手術を受けたところ、腸にアニサキスが見つかった。サバの押しずしを食べたのが原因だった。

アニサキスは日本人には大昔からある食中毒で原因が分からず胃を手術して分かったということが胃カメラ普及以前には多かったらしい。1970年代以降は胃カメラで見つかるようになり生検鉗子で虫体を取ってしまえばすぐに症状は収まる。しかし腸内のアニサキスを見つけるのは今でも難しい。もともと発生率が稀だし、腹痛を訴えている患者にすぐに大腸内視鏡は出来ないことが多いからだ。うんうん唸っている患者にニフレックとかモビプレップとかいう塩類下剤を1L以上飲ませられないし、急性腸炎か虫垂炎、憩室炎などと診断を誤ることも多いし、それはそれで仕方のないことだ。

まずは病歴がキモ。魚の生食をしたかどうか。この方も4日前の1月22日の夜にシメサバを食べていた。そして2日経つか経たないかの頃に下痢をしていた。まあその程度で済み、腸管が腫れて激痛が来なくて良かったともいえよう。そして運良く(?)予定していた人間ドックの大腸内視鏡にアニサキスと御対面したというわけ。以前はドック利用者で胃のアニサキスを見つけたこともあり、アニサキスが食い込んだからといって意外と腹痛を来さないことも多いのである。

しかしこのまま放ってはおけない。「今から生検鉗子で摘出するぞ」「ついでにカメラも用意して」こんな珍しいケースを写真や動画に残さないでかっ!↓に摘出時の動画をアップする。私の知る限り腸管のアニサキス摘出動画をネットにアップするのは初めてではないか?貴重だからみなさんもどうぞ。ただし虫嫌いな人は見なくて結構です。くれぐれもクリックしないように。

2021年1月25日月曜日

「牡蠣だし醤油」

大相撲は昨日が千秋楽で前頭筆頭の大栄翔が優勝した。今場所の相撲っぷりを見ていれば大関の正代よりも実際大栄翔の方が上回っていた。正代は立ち会いが甘く押し切れない、そしてうまく行かないと見るや引いたりして自ら危ない場面にしていた。だから土俵際での物言い場面が多くなった。4日連続物言いでの勝利で「ツキがある」「流れが来ている」なんて意見もあったようだがただのラッキーで優勝しそうな勢いはなかった。初優勝し大関を物にした時のような相撲を取れれば優勝、はては上も見えて来るだろう。ただ「4日連続物言い勝利」という記録は当分の間破られないな。そこだけは評価したい(笑)。

ところでその大栄翔だが、別記事で「・・得意の押し相撲を貫いて初の賜杯を手にした大栄翔を、食の面から応援したヒガシマル醤油が祝福した」との報道があった。

大栄翔が「チカラ飯」として毎朝のように食べていた卵かけご飯に愛用していたのが、兵庫県たつの市のしょうゆメーカー「ヒガシマル醤油」の「牡蠣(かき)だし醤油」(400ミリリットル、370円=税抜き)だ。優勝を見届けた同社の関係者は「これからも『牡蠣だし醤油』の卵かけご飯を食べて、さらなる活躍を」と願った。

大栄翔が大好物と公言し、毎朝のように食べるのが卵かけご飯。シンプルな「料理」だけに、卵や味付けのしょうゆにこだわりを持つ人も多い中、大栄翔が愛用しているのが、同社の「牡蠣だし醤油」だった。昨年、テレビ番組に出演した際には「牡蠣だし―」への思い入れを披露。白米の中央に穴を開けて卵を2個入れ、卵と混ざらないように「牡蠣だし醤油」をかけるという“レシピ”を紹介していた。同社によると「テレビ局からの問い合わせで初めて、大栄翔関にご愛顧頂いていることを知ったのですが、放送後の反響のすごさに驚きました」売り上げが大幅にアップし、「足を向けて寝られない」と同商品を追手風部屋に送ったところ、「ご本人から丁寧なお礼の電話がありました」とさらにファンになったという。

実はこの「牡蠣だし醤油」、私も愛用しているのだ。それも同じTKG(卵かけご飯)で。以前は「生醤油」とかいうのを使っていたがどうもイマイチで、カールが買ってきてくれた「牡蠣だし醤油」になってからTKGがえらく美味しくなった。確かに牡蠣風味がありそんなに塩味が強くなくまろやかなんだ。ここ1年ほど愛用していたが大栄翔が売り上げに貢献していたとは知らなかった。同じ牡蠣だし醤油ファンとして大栄翔も応援していこうかな。