仕事始めで今年最初の全体朝礼があった。そこでは毎年恒例で可愛いんだ理事長が今年の総合目標を職員に訓示する。今年はいきなり「コロナ禍」という文言が入っていた。
「コロナ禍にあっても 仕事が自分を強くする 人の役に立つ事で 自分の存在の意味を実感し 自分の豊かさに感謝し 誇りにしよう」
コロナという言葉が入ってはいるが、テーマは仕事を通じての自己形成だ。この後、ゲーテ、アリストテレス、ニーチェ、ストアー哲学、ハイデガーと古代から20世紀までの哲学者の言葉を例に出して解説をしていた。好きなんだよねえ哲学の話が。しかしコロナ禍という災いを糧に自己を成長させようという趣旨で大いに共感する。私が少し前にある人から聞いた言葉がある。それは「人は自分のためには頑張れないが他人のためには頑張れる」というものだった。あれ、逆じゃない?と思う人もいるだろう。自分のためには頑張れるけど・・って。でも例えば私のことでいえば、還暦を迎えて昔なら定年や引退をしてもいい年頃なのになぜにまだ仕事を頑張っているのか?自分一人で生きていくだけならばそんなに稼がなくてもやっていけるし、仕事をセーブして趣味やレジャーに費やす時間がもっとあってもいい。でも今の私には妻もいるし子どももみんな一人立ちしているわけではない。背負うものがあるのだ。それに自分が働くことで病気や怪我の人たちが救われている。「先生まだ辞めないでねー」なんてお年寄りによく言われる。人の役に立つ、立たねばならないと思えば頑張れるのだ。自分一人で生きていくだけならもっとテキトーにやっている。
理事長の訓示を聞いてそれを思い出すことだった。
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