ネットのコトバンクによると「(釘を打ちつける意から) 相手が約束を破ったり、逃げ口上を言ったりできないように、かたく約束しておく。また、相手の行動を予測してきつく注意する」。
漢字ペディアでは「あとで問題が起きないように、前もって念を押したり、注意したりすること。由来は日本の木造建築は伝統的に釘を使わずに、木材の切り込みや組み合わせによる高度な工法を用いてきたが、江戸時代中期から念のために釘を刺すようになり、この言葉が生まれたという」とのことだ。なるほど、江戸時代以前は釘を使っていなかったのが念のために釘を刺すようになって慣用句になったというのは初めて知った。
例文を示す。
・明日のプレゼンは失敗が許されないから、必ず1時間早く出社するようみんなに釘をさしておいてくれ。
・書類を提出するときにはまず私に見せるようにとあれほど釘をさしたのに、なぜ見せなかった?
・彼は目を離すとすぐさぼりたがるから、一言釘をさしておいたほうがいいね。
・うわさになると面倒だからご馳走してもらったことは秘密にするよう釘をさされた。
・この銘柄には手を出してはいけないとあれほど釘をさしたのに、聞く耳を持たなかったため、彼は一文なしになってしまった。
・主人は浮気をしていることに気づかれていないと思っているみたいだけど、さりげなく釘をさしてやったわ。
・彼女は最近私用外出が多すぎる。私から釘をさしておこう。
いやー、日常生活でこの「釘を刺す」が使われる場面というのは、あんまり遭遇したくないことばっかしだ。
では日常生活とは違う、私の勤務する救急病院ではどうか?
東洋Drは今日は主に外来を担当していた。その彼が「こんな人が来ました」とプリント写真を見せてくれた。思わず「へっ!」と声を上げた。うわ、みなさんも声を上げたことでしょう。いったいこれは・・。
仕事で器具を使って釘を打ち込む作業をしていたら誤って刺してしまったらしい。で、これをどのように抜去するのかと尋ねようとしたがちょっと忙しくて聞けずじまいだった。後でカルテを確認すると・・「鹿児島市内在住のため〇〇病院へ紹介した」とあった。そうか、どんな風にして処置するのか見てみたかったナ。
前半、日常生活で「釘を刺す」場面は遭遇したくないとは書いたが、やはり本当に釘に刺されるよりはよっぽどマシと思った次第・・だ。
前半、日常生活で「釘を刺す」場面は遭遇したくないとは書いたが、やはり本当に釘に刺されるよりはよっぽどマシと思った次第・・だ。
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