コロナ収束を見据えて

10月最初の土曜午前外来は割にヒマだった。発熱外来も兼ねてたが、最近のコロナ患者減少を反映して検査を希望する人も一桁ほどで8月とはえらい違いだった。少なくともコロナ第5波は完全に収束しつつある。でもこれって2ヶ月ほど前には予測できていたことなんだよな。2ヶ月前というと東京オリンピック真っ盛りの頃だ。でもあの頃はオリンピック開かれているにも関わらず「コロナ禍の最中なのにオリンピックなんて」という論調の人たちも多かった。無観客だったのは残念だったけれど少なくとも開催することは出来たし、別にオリンピックのせいでコロナが増えたとか減ったとかはほとんど関係のないことだった。私はあれだけのビッグイベントを放棄する必然性がないのに（最悪、無観客なら可能なのに）中止しようとする勢力がいることに驚きさえしていた。

そしてワクチン接種が着々進む中、感染者数は増えていたけれど死亡率は相当減少していたということがあまり国民にアピールされていないことも不思議であった（9月21日こてる日記「そのファインプレーの割に内閣支持率は低い」参照）。肝心なのは死亡率だろう。ワクチン接種するとその死亡率がかなり減るのだ。いかにワクチンの恩恵が有り難いものか分かろうというもので、そして最近反ワクチンの記事が少なくなってきているなと思っていたら、SNSの親元が非科学的な誤情報をまき散らすサイトを制限や中止させていると知り（9月30日こてる日記「YouTubeがやってくれたよ」参照）納得した次第だ。

こうしてコロナが落ち着きそうなら今後は日常生活や経済活動の再開、活性化が話題になっていくはずだ。人の動きについてもワクチン接種が進む中（現在日本国民の60％が二次接種済みで70％が一時接種済み）あまりに厳しい移動制限や出入国制限は問題があると思う。その際ワクチンパスポートなどの証明書もどんどんやったらいい。それを「差別につながる」とかで足を引っ張ろうという意見には私はちょっと辟易するものがある。極端な例かもしれないが「交通事故で死ぬ人がいるから車の運転は禁止にしましょう」と言っているような気がするのだ。

こてる日記もコロナやワクチンの話題が相当増えた。先月も30日のうち少なくとも8日はその話題を取り上げている。いい加減日記ネタになって欲しくないわな。今月はできるだけコロナ以外の話題を取り上げるようにしていきますわ。ハイ。