2015年2月1日日曜日

帰路は右側

朝はニューオータニの回る展望台レストランで食事をした。ニューオータニといえばこの回転する展望台で座りながらにして風景が360°一望出来るのが売りだ。以前も1回利用したことがあったはずだが詳細は覚えていない。映画「007は二度死ぬ」にも登場するし、森村誠一がここで働いていていろいろなエピソードをエッセイや作品の中で披露しているなど有名ホテルだ。森村はホテルで缶詰になっている某流行作家の翌月原稿を先読みして自分ならこう書くがなーと思ったり、「マンコスキー」というロシア人を呼び出すのにそのままでは不味すぎるからと思案したあげくロシア人には自分の名前に聞こえ日本人には卑猥に聞こえない絶妙な「アンコスキー」と呼び方をひねり出したという話などを覚えている。

この展望レストラン、最近は日曜しか営業していないようだ。回転させるのはコストに見合わないのかな。一人でゆったり食べていると南西方向に富士山が見えた。一昨日の雪ですっぽり白い帽子をかぶっている様だ。これはいいとデジカメで写真を撮り始めたが・・少し望遠にするとどうもピンぼけした写真しか撮れない。半径45mの回転する展望台のせいだった。ちくしょうと思ったが動くからこそ富士山を見ることが出来たのだ。そもそもが創業者の大谷米太郎が「多くの人に富士山を見せたい」という気持ちから始まったのだそうである。ピントがずれるくらいで文句を言ってはいけない。

天気も良かったし帰りの飛行機できれいな富士山を見られるだろうと思ったが、何とAの1で左端の席、航路からみて相模湾や三浦半島、太平洋方面しか見えなかった。その後浜名湖、渥美半島はよく見え地理好きの私には興味深かったが、やっぱり富士山の方が良かった。鹿児島への帰路は右側座席にすべし、これを覚えておこう。

0 件のコメント:

コメントを投稿