土曜の内科外来は今日はブックリバーDrと二人体制だった。そんなに忙しい気もしなかったが・・。途中からブックリバーが緊急のERCPを実施していてそれが私にヘルプの連絡が入った。ERCPに私が呼ばれることは滅多になにのにどうした?実は十二指腸下行脚に動脈出血を生じ止血をしてほしいとのことだった。彼も内視鏡止血を試みたがうまくいかないという。見れば確かにドクドクと動脈出血がある。いそいで検査着に着替えることもなく鉛の入った防護服を来て交代したまではよかった・・。
ま、だいたい他のDrがうまくいかないのに私がさっと魔術のように処置、解決出来るわけがない。それなりに難しい理由があるのだ。クリップ法、ソフト凝固法ともにうまくいかず基本的なHSE(高張エピネフリン)法を試すがすぐには止まらない。通常の胃カメラと違い側視鏡なので勝手が違う。思いきって直視鏡に替えて試した。そんなこんなで気がついたら2時間を過ぎていた。もう肩も凝るし汗はかくしー。患者は高齢女性で貧血も進行してたのであきらめるわけにはいかず最終的にはHSE法を徹底することでどうにか収まった。内視鏡止血でこんなに時間が掛かったのは久しぶりだ。残していた外来患者は他Drに回ったか次回受診ということにしてもらったようだ。ふう、やれやれ。ブックリバーDrには「先生がいてくれて良かった」と言われるも、もっと短時間で確実に済ませられたかもと思うとこそばゆい。内視鏡的止血法はこれまで相当やって来て、もう慣れた、いつでも止められると慢心してはいけないということだ。
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