4年ぶりに太宰府に行った。あの時は1月下旬で福岡で講演会があってついでに太宰府の九州国立博物館でのゴッホ展を見たのだった。あの頃は天満宮の梅の花は咲いていなかったが今回はいい季節柄で白梅、紅梅、蝋梅などたくさん咲いていた。日曜で受験シーズンでもあり参拝客は多かった。でも4年前の方がもっと多かった。あれは展覧会の影響だったんだな。
古い大きな木があって中は半分空洞化して枯れ木に見えたが、天然記念物「ひろはちしゃの木」と立て看板にあった。樹齢700年ということはあの黒田官兵衛も見たのかと思うと感慨深かった。菅原道真はさすがに見てはいない・・ね。宮内の庭で猿回しをやっていていったん客が掃けた後で誰も見ていないのを私とカール、チッチがと近づくとおっちゃんが語り始め、小太鼓をぽんぽん叩きながら囃し立てるとちょこんと座っていた猿のケンちゃんがやおら歩いておっちゃんのところに寄って来た。なぜか紙おむつをしている。このケンちゃんに竹馬さしたりローラースケートさしたりクライマックスは3m近い棒の上に立たせたりとそこそこ面白い芸を見せてくれた。そのまま立ち去っても何も言われないがそこはそれウン百円をカゴに入れた。お賽銭より高かったかも。
由緒ある神社仏閣は建物だけでなく回りの環境が素晴らしい。太宰府天満宮もその醸し出す雰囲気は一朝一夕に出来るものではない。これだけ参拝に多くの人がやって来るのはここの空気に何か清々しいもの(俗に言えば霊力?)を感じ、それを浴びたいからだろう。京都はそれがあちこちあって魅力が尽きない。例えば新興宗教などのコンクリートの巨大建物にはそれがない。台湾の蒋介石を顕彰したところ(中正紀念堂)も悪くはなかったが一度行けば十分と思った。歴史ある神聖さはかけがえがないものだ。
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