実際悪用する人もいて、ある逮捕された窃盗犯はこれで犯行現場の下見をしていたことが分かっている。現場でジロジロと窃盗に入る家や店を見ていれば怪しまれるがこれなら人目を気にせずじっくりと下調べをすることができるからだそうだ。ただ私はあまりプライベートにうるさく言うタイプではないのでこのシステムには特に異論はない。アメリカでは住民がストリートビューで自宅内部を勝手に公開されたとして、Googleを相手に裁判を行う事態も起こった。その中でGoogleが答弁として「現代では完全なプライバシーなど存在しない」と反論を述べているそうで、なるほどなと思う。
10年くらい前からか個人情報保護法なるものが制定され日本国民はやたら過剰に反応しているように見える。医師会の名簿など最近のは知りたい情報がほとんどない。だから10年ほど前のを重宝して捨てずに持っている。Googleみたいに完全なプライバシーなどないからって言い切る人たちも増えてほしい。完全にプライバシーを守らせようとするのは、交通事故は車があって起きるのだから車をなくせば誰も死なないからそうすべきだと主張するように聞こえる。日本人はお上が決めたことに過剰に反応し萎縮する傾向が強すぎると思う。
(後日、この日記をネタにプーさん病院の「てげてげ院長」がGoogleストリートビューについて雑感を書いていた。抜粋してみる。
「ストリートビューにデビュー(2015/03/13)
今日は13日の金曜日、英語圏の多くでは不吉とされる日だそうである。どうも悪い「情報」が来るのではないかと気になるが、ここは日本国だから。
さて私の親戚にあたるコテル君(青雲会病院の消化器内科医)は、毎日「こてる日記」なるものを上梓している。人のことを言えた柄ではないが、2002年から毎朝続けているようで、よっぽど暇なのだろうか!?。
2月13日の「Googleストリートビューの可否」では、次のような話題を提供している。
・・以下に同日のこてる日記を載せた上で↓に続く・・・
3月9日の朝、総務部の近藤課長のパソコンをのぞくと、私がアネックスから肝付歯科に至る歩道を歩いている姿が鮮明に映し出されていた。「なに、これ!?」と聞くと、「グーグル画像ですよ」と言う。マスクをしていて、正しく歩道を歩いている。そしてもう一つは、やはり同じ歩道で、遠江顧問と並んで歩いている後ろ姿もある。もちろん撮られた記憶はないが、きちんと歩道を歩いていたときの画像でホッとする。西俣名誉院長だったらきっと、道路を横切っている姿を撮られていたに違いない。それにしても「無断で断りもなく」と思わないでもないが、まさに「偶然」ということになる。
ちなみに撮影の方法は、自動車で中心より220cm上に取り付けられたカメラで撮影し、自動車で通行できる場所のほとんどはこのような方法で撮影されているという。私の場合は特に問題となるような場所の画像でなくてよかったが、そうでない場所で撮られたらとつい心配になる。グーグル画像は知らない場所を訪ねる時など便利で役立つことも多いが、やはり個人情報という観点からは問題になることも多いような気がする。」)
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