2022年8月10日水曜日

甲子園「ロマン」対決

朝の通勤途中、TVでは夏の甲子園大会を放送していた。優勝候補筆頭の大阪桐蔭とだいたい最弱チームのことが多い北北海道代表の旭川大高との1回戦だった。チャンネルを合わせた時、旭川大高が1点リードしていた。大阪桐蔭は府予選で一度も相手チームにリードを許さない完璧な戦いで勝利し甲子園に乗り込んでいたので「ほう、北海道のチームがリードか・・」と少し驚いた。そして、「まあここまでだろうけどな」とも。

2回に入ると校歌の紹介があった。旭川大の校歌の冒頭を聴いておやと思った。

出だしが「♪神神つどう ロマンの峰よ」と校歌には珍しい「ロマン」という言葉が使われていたのだ。それで2回の裏になって今度は大阪桐蔭の校歌、ここはよく聴かされるなと思っていたら中盤「♪・・古代のロマン 今もなお」の歌詞が出てきた。「おお、ここにもロマンが!」
あとでREGZAのタイムマシンから撮影したのが↑画像だ。(古代のロマンよりスカートのコカンが気になるという人は以下の記述は閲覧禁止やで(笑))この2校、意外なところでつながっていて、それはロマン対決だった。さらに驚くのは今大会全チームの校歌の歌詞を調べると(私もヒマなことをしている)、カタカナ表記があったのはたったの2校、そうこの2校でしかもそれは「ロマン」のみだったのだ。

甲子園オタクには校歌オタクがいると以前にも書いたことがある。そのうちの一人は立派な本まで出した。→2015/8/23「甲子園校歌オタク本」http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2015/08/blog-post_23.html
校歌の中には有名な作詞家、作曲家もいてなかなか楽しめるせいか、これまで何度か日記ネタになった。
西条八十の素晴らしい言い回しに唸らされる→2015/11/4「轟くエンジン 飛び散る火花」http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2015/11/blog-post_4.html
曲が「故郷」「朧月夜」「春の小川」「紅葉」など唱歌の名作曲家岡野貞一作の金足農→
2018/8/17「校歌は岡野貞一作曲」http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2018/08/blog-post_17.html
日本一有名な校歌と全く同じ校歌を歌う高校の話題→2017/8/10「都の西北」http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2017/08/blog-post_10.html
沖縄尚学の校歌はもっと長く歌えるのになぜあんなに尻切れトンボなのかが判明(?)した→2015/11/22「甲子園オタク対決」http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2015/11/blog-post_22.html
結構ネタにしている。そして読み返しても我ながら面白い。沖縄尚学の一件などすっかり忘れていた。

甲子園オタクの分類分けで言うと、最近はブラスバンドオタクが増えている(私は記録&エピソードオタクだ)。今年映画にもなった(「20歳のソウル」)こともあって市立船橋の「市船soul」が話題だ。しかも久しぶりに甲子園出場も果たしたし、1回戦はその曲の応援もあってか勝利した。各校ブラバンにも特色があり確かに面白い。この分野はますますオタクが増えることだろう。

さてそのロマン対決だが、3回表に旭川大の3番藤田大輝が見事な2ランホームランをかっ飛ばし一時3ー0と大阪桐蔭をリードして、勝てるのでは!?と大いなるロマンを抱かせた。その後は午前の診察があって試合を見ることが出来なかったが、案の定桐蔭が逆転して6ー3で勝旭川は負けてしまった。ただ9回も攻めて一打同点の場面も作っていた。高校野球オタクはそういう必死さ、粘りはしっかり覚えている。旭川大高は来年度から校名変更が決まっていて今の予定では「旭川志峰(あさひかわしほう)」高校になるそうだ。おっとロマンの峰がここでも活かされている。うん、校歌校名ともにいいぞ。ただ今後、校歌も変わるそうで、出来たら「ロマン」の歌詞は残していて欲しいな。ともかく、今度来た時は地元代表と当たらない限り応援したくなる高校だった。

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