2022年5月19日木曜日

お見事!・・か?

大リーグ大谷翔平は今年もそこそこの成績であるが現在のところ昨年ほどの華々しい打撃成績は出ていない。去年から日本のプロ野球よりも大谷翔平の方が気になる。その中でもホームランをかっ飛ばすシーンを何度も見てみたい。かつてベーブ・ルースがニューヨーク・ヤンキースに移籍した後、大入り満員を続けてヤンキーススタジアムは「ルースの建てた家(The house that Ruth built)」と言われたほどだった。ルース自身も「ファンは、2塁打を3本飛ばすんじゃなくて、ホームランを1本打つのを見に来てるんだ」と語っており、それはその通りだと思う。ホームランは野球の花なんである。

その大谷さん、昨日の試合でなんともかっこ悪いシーンを演じてしまった。自打球を大事な所に当ててしまったのだ。その瞬間、敵地のファンからも心配の悲鳴が上がった。痛みに耐えきれず円を描くように跳びはねながら、天を仰いだり前かがみになったり・・最後は苦笑いを浮かべて打席に戻った。これには地元放送局の実況も「オーノー!決して楽しい経験じゃない」と哀れんだと報道されていた。↓その「瞬間」の写真。お見事!
朝、枇杷の実をかなり摘んだ。これでそろそろ最後だ。この前病院に持っていってみんなに食べてもらったら結構好評だった。成りは小さくともうちの枇杷は甘いのだ。これで以前のように実が大きければもっと喜んでもらえるだろう。チッチが種から植えて確か17年。これもお見事!だ。

昨日の南日本新聞に「胃がん減少」の記事があった。ピロリ菌治療が実質保険適用拡大された2013年以降減少が顕著になったとのことだ。
これなんかもお見事!と言いたいところだが、10年以上遅かったとも言える。というのも、胃潰瘍十二指腸潰瘍にピロリ菌がいた場合は2000年の12月ごろから保険適用されたのだが、その数年後から慢性胃炎でピロリ菌陽性患者にも保険を適用したら胃がんがかなり減るはずだと消化器内科医の間では言われ続けていた。私もこの日記で何度も言い続けて来た。しかし厚労省はなかなか認めてくれなかった。潰瘍患者に比べ圧倒的に数の多い胃炎患者にまで適用を認めると医療費が上がると考えていたようなのだ。それはちゃんちゃらおかしい。裾野を広げて治療をすれば、結果、胃がん患者が減少しその治療費減少は除菌療法にかかる費用増加よりはるかに大きく効果的のはずだって。私はそう信じて姶良地区で胃カメラを受けた人には積極的にピロリ菌除菌を押し進めて来た。今だから話すが、一時はある調査で「除菌療法の処方量が先生のところは全国2位でした」と言われ、逆にびびったこともあった。きちんと調べてはいないが、外科の信号Drに「うちの病院では胃がんの治療患者がかなり減っている」とも言われている。

30年ほど前にアメリカでは「ピロリ菌は胃がんの原因である」と言われていたし、日本でも癌抑制効果のデータが2000年代前半には出ていたのだから、本気で胃がん死を減らそうと厚労省が考えればもっと早くにこの減少効果を得られたはずなのだ。子宮頸がんワクチンにしてもピロリ菌除菌にしても厚労省の動きはやや鈍い。残念ながらピロリ菌除菌についてはお見事!は上げられないナ。

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