またERCPを頼まれた。それも2件。1件は東洋Drからで、彼は昨夕大腸内視鏡検査の後、当直に突入していたが、腹痛の高齢男性が入院になり総胆管結石だった。何の処置もしないと化膿性の急激に悪化する胆管炎を起こす場合があるのでこれは急ぐ。今日の午後、準緊急でERCPを行うことになった。私は本来は内視鏡担当日ではなく、外来や救急担当だったので応急的な処置の胆汁をドレナージする手技(ERBD)だけにとどめた。しかし最近よくERCPをやっているせいか、内視鏡挿入から処置して抜去までちょうど10分で終わった。拍子抜けするくらいだ。胆汁を逃がすチューブを総胆管に入れてさえおけば病状悪化は免れる。排石は後日でもいい。↓太めの総胆管の中に3、4個結石あり、ドレナージチューブ(ERBD)を留置した。
もう1件は他医で行われたERBDチューブがやや抜けかかっているので入れ直しをして欲しいという外科からの依頼だ。これは少し待てる。明後日に予約をしておいた。いやはや、今年はERCPが3ヶ月間もなかったのに先月の1件を皮切りに今月など次から次にする羽目になっている。来週も脳外科から1件頼まれていてそれで9件目だ。内視鏡ってある期間に下血患者が続いたり、癌患者が続いたりなどの偏りが出ることがある。この5月はまさにERCP月間になったな。
外来では最近マスコミで話題になっているキラキラネームの話が出た。ニッシNsに言わせると「発熱外来はキラキラネームの宝庫ですよ」と。現在、コロナ疑いの患者さんは子どもや10代、20代の若者が一番多い。どうしても「キラキラ」に出会ってしまうのだ。さすがに「光宙と書いてピカチュウと読む」とか「天使と書いてエンジェル」はいないが「華星」は何と読む?と質問され、むむと考えこんだ。絶対に「カセイ」じゃないはず。本来の字の読みではなくイメージや当て字で読ませるから難しいのだ。「答えは『キララ』ですって」「読めるかい、そんなん」「でしょ」とニッシNs。
ちくしょーってなもんで、以前こてる日記で話題にした「キラキラ」をニッシNsに出した。「月猛」は何と読む?これは「月」の字を「ルナ」と読ませるケースが増えているからもしかしたらわかるかも・・。しかし「わからん」「答えは『ルミナ』」「・・・」とニッシNs。そしたら今度はニッシNs「海姫」は何て?うむむ・・と私。「答えは『マリン』」「うぬ・・」
問われて決して読めぬ名前、それがキラキラネームだっ!
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