知床の遊覧船沈没事故から1週間以上が経ったが、犠牲者、行方不明者計26名と悲惨な状況にある。斜里町から出港するこの遊覧船にカールは「私、昔乗ったことがあると思う」と思い出し、山梨の友人コマミさんに電話かけて「乗ったよね」と尋ねた。するとやはり「二人で旅行した時に確かに乗った」との返事だ。ほう。↓は「知床遊覧船」社のホームページから沈没した「KAZU1」。
知床半島は長く開発されずにいたおかげで貴重な生物や景観が保存され世界遺産にも登録されている。陸からは簡単に入れず海からの観光がメインの一つになっている。知床岬まで往復する3時間コースと途中で引き返すコースがあるとのことで今回ケースは3時間コースだったそうだが、外洋の荒波に耐え切れなかったのだろうか。乗船代は8800円もするというから鹿児島奄美間の大きなフェリー2等客運賃に匹敵する。しかし画像で見る船体は遊覧船ぽい。救命ボートもなかったろうし、たとえ救命具を付けていてもあの冷たい外洋(4月の知床の平均水温5℃)に放り出されたらすぐに凍死したはずだ。ホームページによると知床の夏の外洋は穏やかなことが多く比較的安全だとはあるが、時期もまだ4月だったし「もし沈没したら」の際の対策はされていなかったと思われ、リスク回避のために出港判断は慎重かつ細心にすべきだったということになる。
ホームページでは高いコースではヒグマを見ることが出来る確率94%とあって途中引き返しコースよりはせっかくだからそっちを選びたくなる。カールに「ヒグマは見えた?」と聞くと「ううん。滝は覚えているけど」だって。きっと安いコースだったのだろうな。
この事故のせいで全国の遊覧船の利用者がやや減少していると、天橋立の遊覧船のケースがニュースに出ていた。天橋立では乗らなかったが、日本三景の松島では遊覧船に乗ったことがある。ここも短い内海コースと一旦外洋に出る約50分コースがある。しかしせっかくだから後者を選びたくなる。内海にもいくつも大小の「松島」があるが目立つ「松島」は外洋に多い。下の3つの島も全て外洋にある。
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