韓ドラ雑誌で知っていた「カイロス~運命を変える1分~(2020/MBC)」がUーNEXTでの配信が有料ではなかったと知り、これを見ることにした。このドラマ、私のよく見るサスペンス物なんだが、設定がちょっと変わっていてタイムスリップ類似になっている。似たようなので一番近いのがあの名作「シグナル(2016/tvN)」だ。いや、かなりそっくりと言っていい。主人公の男女二人は22時33分から34分までぴったり1分間の携帯電話でしか交信出来ない。しかも男から見て女はちょうど1ヶ月前を生きていて、女から見て男は1ヶ月後を生きているという設定だ。「シグナル」では交信機を通じて後輩刑事から見て先輩刑事は15年前を生きているという設定で二人は交信機を通じて事件を解決していく・・。
「カイロス」ではそんな長い空白ではサスペンスとスリルは生まれないとばかり、制作側は1ヶ月のタイム差を設定したのだろう。たった1ヶ月でもこの状況を主人公同士が理解し同調するにはかなりの壁がある。過去に生きる側はは未来からの電話だなんですと言われてもと信じられるはずがない。そこで男が女に未来から電話していると証明するためにやったのがロトくじの当たり番号だ。お金を友人にだまし取られたばかりの女主人公はそこで初めて聞く耳を持つ。その後、二人はそれぞれ身内の被害が起きたためそれを予防するために協力しあう。しかし、未来の男から指示で女が男(未来の男と同一人物)に「あなたの子どもが誘拐されるんだから私の言うことを聞いて」と言われても過去に生きている男は「こいつ頭がおかしいのか。それとも誘拐するのはお前か」と疑い、逆に抵抗するのは仕方ない。
最初の数話ではそんなややこしさと子どもが誘拐されるというシチュエーションが「またか・・」と見るのを一旦止めてしまったのだ。1月に見た「マザー」3月「嘘の嘘」4月「神様がくれた14日間」と女の子が出てきたら誘拐だもん。特に「神様が・・」ではあっちこっちと翻弄され辟易してしまった。あ、「シグナル」でも冒頭の事件は女子誘拐だったね。
しかしせっかくのゴールデンウィークの休み、少しだけ我慢して見ていたら「カイロス」案外面白い。過去を一部変えると未来では目に見える形で画面が変わり、留置所にいた人が外の世界に戻っていたり、死んだ人が生きていたりとどんどん変わる。悪役が続いていたシン・ソンロクが理詰めの最年少理事と子どもを必死で救おうとする父親を演じなかなか上手い。3話以降は次話に続くボタンを即クリックとなり、一気に10話近くまで見てしまったわ。
今回話題にした作品のマイ評価を紹介しておこう。10点満点で9点は実質最高得点、8点は結構夢中になって見た作品、7点は標準的、6点は完走したが見なくてもよい作品。
シグナル(2016/(tvN)・・・9
嘘の嘘(2020/チャンネルA)・・・8
リセット~運命をさかのぼる1年~ (2020/MBC)・・・7
神様がくれた14日間(2014/SBS)・・・6
マザー(2018/tvN)・・・9
カイロスは今のところ8点クラスだな。
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