NHKBSの火野正平「日本縦断こころ旅」の今週の行き先は滋賀県だ。月曜日は目的地にならなかった視聴者のこころの風景をいくつか取り上げていた。そんななかで「たろぼうさん(太郎坊さん)」というのがあった。これは正式には赤神山で、太郎坊山とも言うらしい。300m台の小さな山らしく「ふうん」と思って見ていたら、視聴者からの提供写真だと思うが、見事な紅葉に彩られたたろぼうさんと、桜に映えたたろぼうさんが出てきて「ほう」に変わった。これは見事な山だ。↓。
日本百名山では低い山は選ばれないのだが、地元に密着した山には低くても立派、面白い山がいっぱいある。鹿児島市の100mほどの城山も今じゃ車で5分だけど、子どもの頃毎日曜日に100回以上登った山で思い出が尽きない。逆に出身地の頴娃の大野岳(400m台)は幼い頃からずっと眺めて知ってはいたが、初めて登ったのはつい1年前で結構感動した。https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/search?q=大野岳
そうした思い出の場所に何らかの家族や恋人、友人らとの感慨深いエピソードがあれば「こころ旅」にも投稿出来るのだが。いかんせんなかなか思いつかない。「こころ旅」ではエピソードの手紙がなければなぜそこが「こころの風景?」と思うような一般人から見たら凡庸な風景がよく選ばれる。「たろぼうさん」のようなエピソードなしでも「ほう」と思うような風景は少ない気がする。
この間、こてる日記にも書いたように、かつての自宅跡地を私は探索したが、あれなんかも知らない人が見たらただの空き地だろう。人はそこに景色を見ているのではない、思い出を見ている。風景ではなく情景という言葉が日本語にあるのは奥ゆかしいことだと思った。
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