昨夜、UーNEXTで日本映画「旅猫リポート(2018)」をカールとREGZA-TVにつなげて見た。「それに出てくるネコがゲンちゃん柄の白黒ネコなんだって」とカールが友人から聞いていたからだ。有川浩作、福士蒼汰主演で旅猫とあるように主人公とネコのロードムービー映画だった。
全く予備知識無しに見たのでいったいどういう話なのかTV画面を見るに任せるしかなかった。福士蒼汰の現代と過去の思い出とが交互に出てきて、彼はとても可愛がっているネコのナナを小学時代の友人、中学時代、高校時代とそれぞれに預けようとしていた。しかし、彼らにもそれぞれの事情がありそう簡単にはいかない。そのうち、福士蒼汰の置かれた事情が徐々に判明してくる。
この前書いたドラマにおける交通事故の役割だが、この映画でもそれで主人公の人生が一変する。小学生時の修学旅行中に両親が事故で亡くなってしまうのだ。親戚は「施設に預けよう」と冷たい態度だが、母の妹である叔母の竹内結子が「私が預かる」と主張し二人の生活が始まる。この時、ある重大な事実が主人公に知らされるが、それは後半になってから視聴者には分かる。その後、転勤族である叔母とは離れ、主人公は一人で生活する。子どもの頃両親とともに可愛がっていた白黒ネコも亡くなり、大人になって野良ネコだった白黒ネコのナナが交通事故で怪我しているところを助け、いっしょに生活するようになる。しかしよんどころない事情があり、車で移動し、旧交を温めると同時にナナを預かってもらおうとはするのだが、期待していた高校時代の親友夫婦の犬猫飼えるペンションでも飼い犬との相性悪く、結局叔母の住む北九州に向かうことになる・・。
私は当直明けゆえの睡魔が襲ってきて、残り2、30分で終わるという頃に寝入ってしまっていた。ただその時点でこの物語の結末はおおよそ察しが付いた。明け方に覚醒した時には無論すでに映画は終わっていたが、私は巻き直して残り40分ほどを見直した。ふう・・この映画クライマックスはもちろんだがそれまでにも数回涙がこぼれたよ。しかしただ泣きたくなるだけではなく、なにかしら温もりがあり、なかなかにいい映画だった。そしてこの映画上映後叔母役の竹内結子が2年後に自殺してしまうということを私たちは知っているのでなおさら泣けた。
そして、ネコやイヌはただのペットと言い切るにはその人の人生においてずっと役割が大きいのだ、と。見終わって、私はゲンちゃんのことを思った。おーい、ゲンちゃんどこにいるんだい。振り返って探すと、あ、すでに夜が明けかけた窓際の電子レンジの上に鎮座し私を見ていた。お前も見ていたのかい。そしてー。その後、下りてきたゲンちゃんを私はぎゅーっと抱きしめてあげたのだった。後で聞くと、カールも「ゲンちゃんを大事にしなくちゃと思った」と言っていた。そんな映画だった。
映画は観てませんが途中から涙なしには読めませんでした
返信削除気づいてから後は辛かったです