引きこもりの日曜日。ネット麻雀をするかと思いきや、TV、ビデオを見ながらのダラダラ休日だった。しかし、NHKのBSを付けていると、雪山高山の危ないアドベンチャードキュメンタリーが二つあってどちらも途中から視聴だったのに最後まで見入ってしまった。
一つ目は「日本一の氷瀑に挑む」と題して、「北アルプス立山山中にある落差500m日本一の氷瀑。一人の青年が単独で完全登攀に挑んだ前代未聞の挑戦の記録」だった。今年5月放送の再放送で、NHKの紹介文によると、「北アルプス立山山中に500mの落差を誇る幻の滝がある。雪解けの時期だけ現れるハンノキ滝だ。冬、ハンノキ滝は全面結氷し日本一の氷瀑となる。その巨大な氷瀑にたった一人挑むのは、門田ギハード。W杯決勝にも残った日本人最強のアイスクライマーだ。待ち受けるのは、岩盤を覆う薄く不安定な氷、断続的に襲う雪崩、いつ崩れるともしれない垂直の氷柱…これは無謀な挑戦なのか?それとも世紀の大登攀か?驚異の登攀の記録。」ということだ。
私はどんな経歴の人が登るのか知らず、ナレーションは門田ギハード本人がやっていてなんだか心許ない気がした。しかしやっていることは粘りと根性がすごく、1日目は途中までロープの設置などやっていたが、なにせ雪崩がしょっちゅう起きてそのたびに氷壁に体をくっつけるんだ。どうにか夕暮れまでに終えて2日目から登攀開始し、途中、氷壁にテントを張って一夜を過ごしていた。3日目にどうにか頂上まで登り切るも最後は左足を滑らせ思わず落ちそうになった。氷にドリルを打ち込んでいてそれが支えになっていた。ホッ。私は冬山はおろか夏山も登ったことがないのでこんな悪条件の中を何で登るんやろと思ったり、とにかく凄いとしか言いようかがないドキュだった。門田は最後に「克己心」と書い旗を掲げていた。そう、自分に克つためにやっていたんだね。
次はこれも途中からの視聴で4年ほど前に放送された「デナリ 大滑降 完全版」だった。これも宣伝文句を。「アラスカにそびえる北米最高峰デナリ(旧名マッキンリー)。標高6000mから切れおちる南西壁の急斜面を一気に滑りおりる「世界初の冒険」に挑む山岳スキーヤー佐々木大輔(40)の1年間に完全密着!マッキンリーで消息を絶った冒険家・植村直己に幼い頃から憧れてきた佐々木。マイナス30度、酸素は平地の半分、突然の雪崩が襲う中、執念の滑降を続ける。8台の4Kカメラが捉えた前人未踏の冒険。唯一無二の記録、完全版」。こちらは登るのではなくて降りるドキュメンタリーだ。
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