腰の重かった厚労省がHPVワクチンの積極的勧奨を来年度にも再開することを決めたという報道を受けてのことで、ならばあのワクチンの副反応と言われた症状が「多くは脳波や画像などの検査では異常のない、心的な背景を持つ身体表現性障害で、ワクチン薬剤との因果関係はなかった。専門家も国もそれを分かっていたが、メディアを駆使した強烈な反ワクチン運動を前に、8年以上もの間、勧奨を再開できないでいた」ことに対する主要マスコミや国の反省や罪はないのかと問いたい。子宮頸がんが今の10代後半から20代の女性たちは確実に多く発生するのは現時点では自明の事実だ。8年間の少女たちに対する「放置」プレイのせいで最大2800人x8=2万2400人の女性が死ぬのである。日本のコロナで死んだ人は現時点で1万8千300人ほどだから、子宮頸がんワクチン打たなかった問題がどれだけの悲劇を生むのかということだ。
上記の村中璃子氏は何年も前から子宮頸がんワクチン問題(ワクチンの副反応は問題なくてそれらを問題にする人やメディアに問題ありとの主張)を取り上げ、英サイエンス誌「ネイチャー」等が主催するジョン・マドックス賞を、2017年に日本人としてはじめて受賞した人とのことだ。この賞について村中氏は「“敵意のなかで科学の普及に尽した人"を対象とする賞ですが、100人以上の候補のなかには、アフリカで黒魔術を否定して命を脅かされている人もいました。そうした候補者のなかで私が選ばれたのは、子宮頸がんワクチン問題が多くの人の命に関わるグローバルな問題であること、そして“子宮頸がんワクチンによる副反応"の動物実験について私が“捏造"を指摘したことに対し、名誉毀損裁判を起こされたことが大きかったと思います。訴訟で科学者や記者を黙らせる動きは、世界的にも大きな関心事になっています」と語っている。
日本では誤った認識(子宮頸がんワクチンは危ない)が幅をきかしていて、それはいまだに続いているのだ。だから私は何度も日記でそこを指摘し糾弾し正しい知識とそれに伴う行動を起こそうと言い続けて来た。私は不覚にも村中氏のことは知らなかった。知らずともちゃんと調べれば「子宮頸がんワクチンは有効で安全」との同じ結論に達することは出来た。村中氏が受賞後その主張をまとめた著書「10万個の子宮」を上梓したのは2018年の2月でそれから3年以上も経過している。遅い!
かつてワクチンは危ないという主張を載せ続けたマスコミは、今からでも「あれは間違いでした。誠にすみません。みなさん子宮頸がんワクチンを積極的に打ちましょう」とキャンペーンを張って欲しいものだ。
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