2021年11月5日金曜日

山梨じゃ桃が熟れるころ

カールの古くからの友人に山梨のコマミさんがいる。いつも季節になるとブドウや桃を送ってくれたりする。それがこれが今年最後のブドウとシャインマスカットを頂いた。
最近は作りやすいわりに高く売れるシャインがよく作られているとか。確かに美味しいし種なしで皮ごと食べられるから私も大好きだ。桃については8月末にもらっていて実はそれが「長雨や台風などで落下してダメになりそうなんでまだ熟していないけど早めに刈り取った」代物(しろもの)だった。最初に食べた時には味も硬さも全くダメで「こりゃ商品にならない」。しかししばらく放置している徐々に熟してきて十分な甘さと硬さになっていた。ただ例年の本格的なものには及ばなかったけどね。ある年など沖縄からマンゴー、山梨から桃が食卓に並び、どっちが上か分からないくらい美味の競演というときもあった。「桃ってこんなに美味しいの」と私は驚いた記憶がある。なんでもコマミさんの父方の先祖が山梨の一宮に初めて桃の木を植えたのがきっかけで今では日本一の桃の産地になっている。

なぜ山梨は桃の栽培に適しているのか?コマミさんは「日照時間が長いから」と言っていてまさにそのとおりであるが、それだけではない。水はけのよい土壌、雨量の少なさ、寒暖差があることなどの条件がそろっているからだ。今年は福島産の桃が話題になった。しかし「桃の日本一は山梨」との自負が県人にはあるようだ(福島は2位)。コマミさんも親戚の果樹園の手伝いをしょっちゅう頼まれ、ブドウ、桃の他にプラムもあって高齢の親戚のお祖母ちゃんが「収穫が大変だから今年は収穫しなくてもいいよ」と言ってくれたそうだが、見れば鈴なりに成っているプラムを見て「もったいない」とコマミさんは自ら摘んでいったそうで「どうにか出荷出来たの」と言っていた。「日頃使わない筋肉を使ったせいで丸2日間は歩けなかった」そうだ。

で、果樹園作業をすれば運動にもなるかと思いきや、「山梨じゃ、7月8月頃からお年寄りの糖尿病が悪化するのよー」と。というのは、果樹園栽培にはどうしても余った桃やブドウが出てくる。出荷出来ないそれらは親戚に上げたり例えば鹿児島に送ったりするが、当然自分でもパクッと食べてしまう。結果・・HbA1cが悪化するのだ。なるほどねーわかるわ〜。ことわざでは「柿が赤くなると医者が青くなる」なんていわれるけれど、果物の生育はみんなの健康に直結するんやね。

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