2021年11月8日月曜日

身寄りなし、どうするべ

今朝の朝礼で企画地域連携室長のフロント君のスピーチがあった。

仕事上、身寄りのない患者さんの支援を行うこともある。しかもその割合が増えているとのことだった。65歳以上の高齢者の単独世帯(↓のグラフではピンク色)が年々増えてきている。
今後の予想は人口統計から容易に予測できる。20年後は4割近くが単独世帯だ。しかしこのグラフで驚いてはいけない。
↓は少し前の単独世帯の都道府県別のグラフだ。
単独世帯を示すピンク色で一番割合の多い県は何と鹿児島県で50%近くありダントツである。すでに他県より20年早く多老時代に突入しているということだ。フロント君の発表では、行き倒れの死亡者に対しては死亡地の市町村長が丁重に葬ってあげないといけないと、これは明治時代から法律で決まっているだそうだ。
青雲会病院でも身寄りのない患者さんへの対応が増えてきているという。
その場合にネックになるのが行政の腰の重さらしい。なかなか「前例がない」とかで動きが鈍いらしい。フロント君はこれにめげず身寄りのない患者さんのために動き回っている。↓のスライドのように細かな手続きやすべきことがたーくさんあるのだ。
身寄りがなくても安心して最後を迎えられるための行政のガイドラインも霧島市はあるそうだが姶良市はまだ立案の段階だ。フロント君は姶良市にもかなりけしかけている。地域住民の安心感や医療機関や施設の対応のしやすさのために彼はそれこそフロントに立って動いている。そのことに対し今日の所属長会議でも所属長らが高く彼を評価していた。ドクターも彼らがいないと病気はどうにか治した、しかしその後をどうする?で困ってしまうケースが多々あった。

ソーシャルワーカー(国家資格では社会福祉士)がいるおかげで日々の診療がおおいに助かっている。今日のスピーチを聴いてなおさらその感を強くした。

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