もう一つ、ロシアも感染者発生が記録更新して猛威を振るっているという。その原因としてネットニュースでは「ロシアの感染拡大の主な理由がワクチン接種率の低さにあるのは明らかだ」と断定している。「10月27日時点で2回の接種を終えた人は全人口の約32%と目標達成は遠い状況。英国、フランス、ドイツなど欧州の主要国がいずれも6割以上接種を完了しているのと比べても、はるかに遅れている。ちなみに日本の接種完了者は10月27日公表時点で、70.6%(首相官邸発表)だ」とし、ロシア独立系世論調査機関レバダ・センターが8月19日から26日に行った世論調査によると、「ワクチンを打つつもり」と答えた回答者はわずか14%で、半数を超える52%が「打つつもりはない」そうで、接種率の低迷に危機感を覚えたロシア政府は、ワクチン接種キャンペーンを推進。大統領以外にも、閣僚や自治体首長、専門家らが接種を勧める発言を繰り返すほか、国営テレビも連日、接種のメリットを強調する番組を放送。「あなたと、あなたの愛する人を守って」とするテレビCMも。また、病院のみならず商業施設などでの接種や、接種者への景品プレゼント、高額商品の抽選への参加権、果てはアイスクリーム無料提供など、あれやこれやの手段で接種を促しているが、効果はいまひとつだという。
ロシア人はなぜ、これほどワクチン接種に消極的なのか。
一言で言えば自国政府に対する不信感だ。ウラル国立教育大学のアンドレイ・コリャコフツェフ助教授(社会学)はロシアのネットメディア「スバボードナヤ・プレッサ」に対し「ソ連時代から続く、医療や保健システムに対する不信が、今回のワクチン接種への消極さにつながっている」と、ロシアの保健医療体制への根強い反感もワクチン拒否の一因だと指摘している。それに対し、日本は江戸時代の昔から「お上の言うとおり」と素直に従う国民性がある。それが悪い方向に行くこともあろうが、ことコロナに関してはいい風に作用していると思う。高齢者の2回接種率は90%を越え、全国民でみても11月17日時点で76.2%を越えている。先進国では接種率第1位だ。政府への信頼度が国民の健康に大きく影響することの証だ。
またロシアやウクライナなど旧ソ連の国々はなんと「医療費が基本タダ」なんだそうだ。それってすごくいいことみたいだよね。でもこれはとってもまずい仕組みだ。考えてもみてほしい。医療費ってやっぱりコストかかるのよ。それをタダにすればお金がいくらあっても足りやしない。その結果、非常に貧弱な医療行為しかできなくなる。患者は病院や医師を選ぶことは出来ないし待ち時間も長時間だ。民間保険に入ってお金を出す人にはそこそこの医療を提供できても一般の人々は満足な医療を受けられない。当然医師も満足のいく給与は得られず、ある論文では「一般に医師の賃金や社会的地位はほかの職業と比べて必ずしも高くなく、患者への違法な謝礼などの要求が横行している」とはっきり書かれている。→http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/20067103.pdf
医療費をタダにすると返ってお金がかかるようになるってことなのよ。
逆にアメリカは医療費がものすごく高く一般の初診料だけで1万5千円から3万円もかかる。例えば虫垂炎を治療をすると150万円から440万円はかかる。日本では国民皆保険(かいほけん)制度があり、虫垂炎は実際に払う額は14万から30万くらいで高額医療の適用が取れればさらに安くなり8万ちょっとで済む。その差は歴然だ。
私はコロナ問題で今年の初めから「おおむね現政府はよくやっている」と評価してきた。にも関わらず東京オリンピック以前は批判する人が多かったよね〜。現状をみればコロナ対策はうまくいっているといわざるを得ない。まず以上のような事実をちゃんと把握した上で評価すべきは評価し批判すべきはちゃんと批判しようぜ。
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