2023年5月18日木曜日

原爆資料館へ行こう

昼のニュースで「歌舞伎の市川猿之助が意識不明で運ばれた。母親は既に死亡、父親は病院に運ばれた後、死亡した」と聞き、驚いた。あんまり梨園には詳しくない私でもその名と顔は知っているくらいの有名役者だから「なんで?」とまずは思った。すぐに、セクハラ、パワハラ報道が本日発刊の週刊誌に出ていると聞き、それが原因なのかと思ったと同時に、単にそれだけで自殺か事件を起こすなんて・・と腑に落ちなかった。

一方で広島サミットの報道も多く、宮島など一般観光客は午後からは入れなくなったそうで、夕方のニュースではそれと知らず外人観光客が対岸から厳島神社の大鳥居を撮影するシーンの報道もあった。広島や宮島はつい最近訪れたところなので「ああ、あそこを映している」などと関心が出ようというものだ。明日は宮島に各国首脳が渡るそうだから、きっと神社から大鳥居をバックに記念の撮影をするはずと私は予想した(実際にそうなった)。そして、いわゆる原爆資料館へ各国首脳、なかんずくアメリカのバイデン大統領には入館し展示を見てもらいたいと思った。投下した当の国の大統領だし、アメリカ国内での反応もあるだろうから簡単にはいかないかもしれないが、せっかく広島で行われるサミットで原爆資料館を訪れないのは、そもそも広島でやる意味があるの?とさえ思うんだ。その国の指導者なら、そして核保有国の指導者なら一度は訪れるべき場所だと私は思う。

あれを見て、単に「核はダメだとなって欲しい」とかではない。核のもたらす被害がいかに非人道的かということを実感して欲しい。それを知らずに核のボタンを握っているのは危うくて・・。それを実感出来ないから、アメリカは30年ほど前にシュワルツェネッガー主演の映画で、簡単に核爆弾が爆発しキノコ雲がわき上がる映画を作れるんだ→「トゥルーライズ(1994)」。それも主人公のキスシーンの背景としてだよ。

まあ、アクションコメディーの娯楽映画だからといっても、私はアメリカ人の核に対する無神経さに驚きと少しの怒りを覚えたものだ。日本ではこんなお気楽なシーンに絶対に核爆発は持って来ない。でも多くのアメリカ人は「日本にパールハーバーで酷い目にあった、そして戦争を早く終わらせる必要があった、だから原爆をみまった」などと考えている。私に言わせれば「たかが真珠湾攻撃くらいで」だっ。

単なる爆撃弾と核爆弾は違う。それを実感して欲しいのだ。

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