火曜午前9時は病棟回診だ。4階病棟から5階病棟に上がった時、ベテランのフォエバサンNsに声を掛けられた。
「先生、近々退院予定の患者さんのカルテに変な記述がありましたよ。嫌いなんとかって何ですか」
「え、なに?」
カルテを見て少し慌てた。
なんだこれは?「キライディティ症候群」ってある。すぐにワープロの変換ミスとは分かったがなんでこんな変換になった?じーっと文面を見つめて、ははぁと気づいた。本来なら「うえはらクリニック」と私は書きたかったのだ。で、「クリニック」をマイ辞書では「kr」と打って変換するのだが、それを勢い余って「krd」と打ち、変換してしまったようだ。「krd」と打つと「キライディティ症候群」が出て来るように以前辞書登録していたのだった。はぁ。こんなことになるのは本意ではなく、とってもキライディティ( ・_・;)。すぐに修正をしてクリニックに変更した。そのまま残すのは恥ずかしいしー。
ところでキライディティ(Chilaiditi)症候群ってあまり聞いたことのない病名だが、たまーに消化器内科で出てくる用語で、結腸嵌入症とも言い、右横隔膜と肝との間に結腸(大腸)が嵌入した病態を言う。そんなに珍しくもないが無症状のことが多いので臨床上はさほど重要な症候群ではない。私など結腸嵌入(かんにゅう)症は知っていたがキライディティ症候群の名は最近知ったくらいだ。クニンダDrのカルテにその記載があったので忘れないようマイ辞書登録しておいたのだった。しかし指使いを誤り、気づかずに「うえはらクリニック」へ「うえはらキライディティ」なーんて書いたら恥ずかしいことだった。↓の黄丸が結腸嵌入している部位。
ベテナランナースに感謝感謝です。いやはや・・。
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