付き添いの看護師は20年くらい前まで当時の青雲病院病棟にいた「いっちゃう」Nsだった。青雲を辞めた後、結婚したと聞いていたが名字は元のママだね・・「ああ、ちょっと汚して、またきれいになりました」とサラリ(笑)。そのいっちゃうNsもいっしょに御老人を説得したが、埒があかず私は話を切り替えた。「いや、私も無理に胃カメラや大腸内視鏡などしなくてもいいかもと思っているのよ。貧血は確かにあるが以前からHb8弱で今回はHb6.8、しかも貧血のパターンが出血性ではなく低栄養か腎機能がらみなんだ。向こうのドクターの紹介状があるから私も一応勧めてはいるが、鉄剤を飲んでおくくらいでいいんじゃないか」と。
そしていっちゃうNsに向こうのドクターを説得するための言い方まで教えた。それでも検査をしてくれと言い張るなら無論どうぞ連れてきてOK、と。確かに嘔吐して少量血液が付いて貧血があれば消化器内視鏡実施が王道だろう。しかし本人が自分が高齢であること、残りの人生の生き方を理解して無駄な検査や治療は受けないとはっきり言える人だった故に、本人の意見を尊重したわけだ。それでも私は胃カメラの予約を消さずにいた。しかし2日後、そこの施設から連絡があって胃カメラ予約取り消しとのことだった。ふむ、それでいいのよ。なんでもマニュアルどおりに対処すればいいわけではない。高齢者本人の意見はもっと尊重してもいいと思ったことだヨ。
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