そろそろ仕事も終わり頃の17時前、外来から「高齢男性の嘔吐、心窩部痛の人が来ているんですが、今38℃台の発熱もあります」と連絡があった。ちょうど病棟患者の指示出しやらで忙しかった私は、内視鏡室にいた東洋Drに診察を依頼した。彼は快諾するも「17時から私は会議がありまして」とのことで「採血やレントゲンなどの指示を出しておきますから」で、それなら後で私がーとなった。
病棟指示出しがほぼ終わった頃、ニッシNsが「先生、東洋先生が腹部CT指示出したんですがすぐに見てもらえますか」と来た。画像を見た放射線科技師からその依頼があったんだろう。で、見てみると「あいちゃー」となった。ちょっとは予想していたけれど、どでかい胆管結石が総胆管内に鎮座していてそれも4個以上。1個は直径22mmもあった。発熱も39℃を越えてきていると聞き、すぐにERCPと胆道ドレナージ処置をすることを内視鏡スタッフに指示した。胆石による胆管炎を起こしているのは間違いないが、さらに一気に化膿性の胆管炎を起こすと命に関わる。ERCP前の腹部CT画像↓。
18時ちょうどに検査を開始し、ERBDのチューブを留置しスコープ抜去するまで15分、一気に手技を終えた。うむ、まずまず。一昨日も急遽総胆管結石患者のERCPをしたが、先週は大腸憩室出血で今週は総胆管結石の週みたいだ。
さて、今日はサブアラドDrから「今日は昼休みには麻雀はしないからな」と釘を刺されていた。私やたつやましたDrは昼休みにサブアラドのネット麻雀を観戦するのがほぼ習慣になっている。だから打たないと何か彼に問題でも起きたのでは?と思いがちなんだ。それで、なぜ打たないかというと「行きつけの理髪店に行くために午後は休む」んだそうで、聞けば高校生の頃からずっと行きつけの鹿児島市の店に通っているとか。「ずっと同じ理髪師に刈ってもらっていてもう80歳を越える人なんだが木曜日しか来ないんでネ」ということらしい。すごいね、50年近くも続けているなんて。
先月も書いたが、私は元実家近くの散髪屋「とりまる」で刈ってもらっていた。しかし結婚し実家を離れてからは一度も行っていない。まだ店は残っているので「久しぶりに行ってみたらいいよ」とサブアラドDrに言われるが30年以上も離れているとねえ。ただ「とりまる」のおっちゃんが健在なのかどうかは気になるが・・。
サブアラドDrは「そうそう。そこには私の高校生時代の写真がまだ残っているぞ」と言う。その理髪店はカルテに来店最初の髪型の写真を保存するとかで「今日、その写真を見せてもらおうか」と言うので「ぜひ」とお願いした。すると、後でLINEで画像が送られて来た。それを見て「え?」となった。
「誰、これ?」「オレよ」「髪が黒いしえらく若い」「だろ?ジャニーズ系かぁ」「いや、そこまでは・・」「あの頃にしては『ナウい』髪型だったんだ」「ナウい?・・プッ、あはははー!」いや、「ナウい」なんてひっさしぶりに聞いたよ。今じゃ死語で誰も使わない。しかも全く「ナウく」なくそのギャップに悲しさを通り越して大笑いした。カールに見せたら「誰?全然分からない」とのことで↓約50年後の現在のお姿しか知らなければ確かに。
10年一昔と言うけれど、50年は大昔・・ですな!
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