2022年7月25日月曜日

本当に噴火警戒レベル5だったの?

昨夜20時過ぎに、「桜島が爆発的な噴火をして噴火警戒レベル5が出たから避難してー」との報道があった。カールのスマホも急に大きな警報音が鳴って災害情報警報の連絡があった。私のは・・オフにしていて全く音はなし。でも良かったわ、ちょっとうるさかったもんね。
さらにうるさかったのがTV報道などで知った全国のカールのLINE仲間から「大丈夫?」といった心配連絡が多数あったこと。「はあ・・いちいち返信するのが面倒くさいわ」とため息をついていた。それが空振や爆発音があったり降灰があったならまだしも、対岸の鹿児島市内住民にとっては何にもなかった。ちょうどそのころ吉野町方面で花火が上がっていてそっちは音も光もあって見物人もいたくらいだったが。

はっきり言って本当に緊急避難しないといけないくらいの噴火だったの?というレベルだった。有村や古里の住民は気象庁の警告だから仕方なく避難したのじゃないかな。昭和40年代から十回や二十回どころか何百何千とこのての噴火を体験した住民なら逃げ出すほどのものじゃないと分かっていたはずだ。それと逆だったのが有名な大正噴火(1914年)だ。1ヶ月ほど前から井戸水が涸れるなどの現象があり、数日前から有感地震が続き、白煙や火映現象も起きていた。前日には井戸水が逆にあふれたり熱湯が噴出したりなどの現象も起き、避難を開始した住民も多かった。東桜島村長は何度も測候所に問い合わせるも「桜島は噴火なし」との回答だったため、東桜島村の住民なかでも知識階級といわれる人たちはそれで逃げ遅れ数十人が亡くなったという。噴火の記念碑を建てる際に「桜島に異常があった時には測候所を信じず急ぎ避難せよ」の文言を入れ込むことで村会では全会一致でまとまっていたが、さすがに名指し批判はいかがなものかと「理論ニ信頼セズ」という表現に落ちついたという。

今回の噴火は6年前に19時のNHKニュースが久しぶりに噴火した桜島を緊急報道したケースに似ている(こてる日記にも書いた→https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2016/02/blog-post_5.html)。大正噴火のようなプリニー式噴火なら分かるがブルカノ式噴火ならいつものことで注意喚起は必要だろうが緊急住民避難はちと大げさだったろう(噴火の違い→https://www.jma-net.go.jp/sendai/knowledge/kyouiku/eqvol/a_vol_type_ws.pdf)。TVのインタビューでは子どもの「怖かったー」という発言が使われていた。しかし「いつもの噴火なのになんで避難しなくちゃいけないの」という発言はきっとあったはずなのに出てはこない。気象庁の判断を非難するわけではないが、今回の警告は住民の肌感覚とは違っていたと言うにとどめておこう。

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