2021年12月3日金曜日

婦人科の患者さんは・・

金曜朝は外来がメインなんだが、たまに救急車対応もしなくてはいけない。朝運ばれてきた40代女性は下腹部を痛がっていた。触診した感じでは虫垂炎を筆頭に腹部になにか炎症性の病気がありそう、で、採血、点滴と腹部CTを指示した。

また外来の合間に入院している高齢女性の転院先をあたらなくてはならなかった。婦人科系の悪性腫瘍が判明し食事も摂れない状況でここの病院ではこれ以上の治療が出来ないのだ。

そのうち放射線科から連絡があった。「腹腔内がちょっと大変です」と言われ見ると、子宮の上部に血腫というか大きな塊があるようで腹水もそこそこある。うわ、これも婦人科紹介だよ。
高齢入院女性は昨日、鹿児島市内の一律病院に依頼したが「いまベッドの都合が・・」と言われた。ただ、「他をあたって受け入れ先がなければまた連絡を」と無下に断ったわけではなさそう。そんなわけで知り合いの女医ノブちゃんDrがいる今綺麗病院に連絡してみた。最初から「ノブちゃん先生につないで欲しい」と伝えたのだ。おっとその前に地域連携室から情報提供書をFaxさせておいた。だからつながった時には事情は分かっており話はスムーズにいった。しかし、そのタイプの治療はそこでも大学病院に紹介しているとのこと、ううむ大学か。そしてたった今運ばれてきた中年女性のことも尋ねてみた。で、まずは一律病院に連絡しそこが無理なら今綺麗でとなった。

その間、外来業務をちょこちょことこなしながら、結局、昼の12時ごろには高齢女性は大学病院が来週受け入れOKで中年女性は一律病院にこの後すぐ救急車で転送と決まった。ふぅー。そしたらノブちゃんDrから外線電話が掛かってきて、2人とも転送先が決まったことを伝えた。彼女も話を聞いたからには気になっていて、中年女性の方は受け入れるつもりがあったようだ。少し面倒を掛けたかな。

青雲会病院には婦人科はないのでこのように他病院と連携を取らざるを得ない。今は地域連携室が各病院に出来てメディカルソーシャルワーカーの資格を持つ職員らが連絡を取り合い比較的スムーズにやり取りが出来る。20年くらい前はほとんどを自分か看護師でしなくてはならなかった。ほんと助かっている。ただ重症であったり緊急を要するな今回のケースではやはりDr同士の情報伝達が大事だ。今回どこの病院の先生もなんとか患者さんのためにしてあげたいという気持ちが伝わり、有り難いと思ったことだった。

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