その通勤途中、NHK総合TVで「アウシュビッツ 死者たちの告白」というスペシャル番組をしていた。去年の再放送らしい。「ゾンダーコマンド」と呼ばれるユダヤ人でありながら殺されたユダヤ人の遺体処理などを行わされる人たちの記録だった。彼らは苦悩、憤怒し、ナチスの非人道的な恐ろしい行為を証拠として残して置かねばとアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所内の様子を記録し、それらは収容所内の火葬場近くなどの地面に埋められていた。そして戦後の1980年になってから掘り起こされた。ただこの原稿は劣化が激しく、2010年代の最新技術でようやく判読出来るようになった。
番組にも出てきた遺体を焼く作業をするゾンダーコマンドたち |
アウシュビッツについてはこれまでも感じてきたことだが、こんなに非道で悲惨な出来事があっていいものだろうかと戦慄を覚える。100万人から150万人が殺されたそうだから日本への原爆二つと比べてもずっと多い犠牲者の数だ。「ドイツ人(ナチス)を許せない」というユダヤ人の気持ちは真っ当だな。組織的、計画的に実施され、戦争状態の真っ最中に起きた殺戮などではない、この負の遺産は人類への教訓としてずっと残していかねばならない。そして慰安婦問題をアウシュビッツと同じだとかという主張する韓国の偏向者もいるそうだが日本人にもユダヤ人にも失礼な態度だと思ったわ。
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