土曜午前は休みだったが、発熱外来(コロナ外来)担当が決まっておらず、ならばヒマな私がしましょうと買って出た。5月半ばの前回は、雨が降っていた上に隣の霧島市からのクラスター関連のPCR検査受検者が多く結構忙しかった。今日は保健所からの依頼も4名しかおらず全部で10名ほどだった。で、全て陰性でまずはめでたし。11時過ぎには終えることが出来た。
医局に戻ると、ちょうど昨年10月に青雲を辞めた朝カラさんが来ていた。まだ自分の持ち物が院内に残っていたらしい。今は鹿児島市内の医療専門学校で医療事務の先生をしている。結構忙しいらしい。そこの先生の中では一番若く、どちらかといえば生徒に年齢は近い。「それで彼氏とかも出来た?」と尋ねると「いいえー」「生徒もなんかかわいいって感じですよ」だとか。ふむ、さらに垢抜けた感じですぐにでもいい人は見つかりそうだが・・。友人のカルテ管理室のサッコさんの勤務が終わったら昼食をいっしょにするとか。また来てねーと言って、私は病棟に上がっていった。実はせっかく昼から時間があるのでオマルさんとの囲碁を打とうという魂胆だった。定先(じょうせん)になってただ今1勝2敗と負け越している。特に昨日の碁は白の大石と取った私が圧勝のはずだったが、オマルさんが黒の隅に怪しい手を放ってそれをとがめ損ねたために大逆転負けを喰らった。悔しくてナースステーションでリバーツモロNsに「チクショー」ってからんだりしたんだ。
今日も序盤から石のせめぎ合いが始まり、左上隅でまたもや私の黒石が取られてしまった。しかしその代わりに外回りに黒石が多くそこまで形勢を損じていないとの思いがあり私は慌てなかった。案の定、石を捨てたがらないオマルさんは右上隅にツッコんできた。黒石の多いところで楽には生かさないと強攻策の私。どうにか取れそうとなったが右辺に互いの石がなだれ込んで私の石が逆に取られるかというぎりぎりのところをどうにか攻め合い勝ちに持っていき、これなら勝てるというところまでこぎつけた。ふう・・。
↓ピンク丸の黒石は取られたが黄色丸の白30目近くを取り切った。
ここまで1時間半を経過していた。そしてほぼ決着は付いたと思えるのにオマルさんは打ち続けた。打てば昨日の私みたいに1手間違えばまた大逆転があるかもしれない。しかし今日は私は間違えなかったヨ。2時間半近くかかって1局を終え、これで定先2勝2敗の対に戻した。いやー疲れる。しかし89歳のオマルさん、入院患者なのにそんなそぶりは見せず打ち切った。まさに囲碁命の人だ。私との対戦が何よりの楽しみらしいから時間が許す限り打ってあげよう、いや打たせてもらおう。私もオマルさんがいなければ実践経験を積むことなく下手くそのままだった。私も勉強させてもらってます。今日はぎりぎり勝てて良かったぁ、ホント。
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