麻雀で負けた翌日は久しぶりに日曜日直業務があった。うん、これも負けた罰や。ただそんなに急患は来なくてバタバタはしなかった。
そんな中にも重症患者は一人いて、応答がおかしいとのことで運ばれ血糖が600もある高齢女性だった。糖尿病と脱水が合併したケースでお年寄りにはよくある病状と判断し、点滴とインスリンを開始したのだが、「病棟内を動き回っている」との報告があり、看護師から「脳梗塞かもしれません、CTかMRIを撮ったほうがいいのでは」と言われた。四肢麻痺がないのがひっかかるが、こういう時のスタッフの意見は無視しない方ががいい。放射線技師もいたのですぐに頭部CTを指示し、技師から「CTでははっきりした所見はないがMRIまで検査した方がいい」とアドバイスされ即OKした。
結果、左の皮質梗塞、やはり脳梗塞だったのだ。MRIですぐにそれと分かる所見があった。
その治療だが、あと1時間もすれば当直引き継ぎで脳外科のポンシンDrが来る。彼に任せよう。いやはやこの患者さん、診察当初は受け答えも出来、麻痺もないため脳梗塞以外の病状を私は考えていた。医師はリーダーであるべきだが独断独走はいけない。チーム医療の大切さを改めて痛感したネ。
0 件のコメント:
コメントを投稿